恒例のTVドラマレビューをば。
まずは以下URLのドラマ視聴率
http://artv.info/ar0701.html
「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」14.93%(4/12)
「ハケンの品格」20.15%(3/12)
「エライところに嫁いでしまった!」12.77%(7/12)
「華麗なる一族」24.39%(1/12)
「風林火山」
「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
主演:速水もこみち
毎週月曜日午後9時フジテレビ系列
中川雅也(まー君)役の速水もこみち君は頑張りました。一番良かったのは、オカンの中川栄子役の倍賞美津子さんでしょうか?オトンの中川兆治役の泉谷しげるもよかった。鳴沢 一役の平岡祐太君も存在感があった。石黒賢や浅田美代子も渋い演技が光っていた。
まー君の彼女佐々木まなみ役の香椎由宇さんは、TOKIOの長瀬主演マイボスマイヒーローの鉄仮面教師で演技はイマイチだったけど、やはりそこはすぐには変わってなかったですね。
ストーリー的にはどうだったか?イマドキの若者らしく親の苦労を見ながらすねかじりから始まるも、最後はオカンと東京に一緒に住み始め親孝行するマー君。そして東京に出てくる若者はみな実はそうかもと思わせる親への愛情をオカンに求める仲間達。ほのぼのとした気持ちになった。ただ最後にまなみとまー君が別れる必然性のないところは腑に落ちなかった。
「ハケンの品格」
主演:篠原涼子
毎週水曜日午後10時NTV系列
実は一番面白かったドラマはこれだったかもしれない。最初は見逃していたが、視聴率が予想よりもよいとのことから、どれどれと見始めたらハマってしまった(^^;; 東海林武役の大泉洋とスーパーハケンの大前春子役の篠原涼子の息の合った絶妙の掛け合いにハマってしまったのだ。いや、それだけでない。痛快なところがたくさんあったからだ。
また、森美雪役の加藤あい、里中賢介役の小泉孝太郎は、大人しすぎるキライはなくはないが、上述二人の対称性を考えると実にうまいキャスティングだったかと思う。脇を固める松方弘樹、白川由美、小松政夫など渋い味は出していたが、イマとなっては無難にソツない演技だったという感想だ。
このドラマの痛快なところは、おおよそありえないハケンの傲慢さを架空の世界で実現したことと、そのまたありえない資格の多さで幾度もの窮地を脱していくこと、また3ヶ月という短いウルトラマンのカラータイマー的期限の設定、細かいところでは「うわ、そんな資格まで。一体何年かかったんですか?」と何気ないセリフで”ありえない”ところをツッコンでいることでしょうか?その傲慢ながら実は情にもろい大前春子が地方に飛ばされた東海林のところに初めて自分を売り込む劇的なエンディングで幕を閉じる、最後まで痛快な展開でした。
「エラいところに嫁いでしまった!」
主演:仲間由紀恵
毎週木曜日午後9時テレビ朝日系列
やはり山本君子役の主演仲間由紀恵は演技力ありますね。またこの前までNHKの大河ドラマをしていたことを彷彿させるセルフ語りには思わず惹かれました。優秀不断なダメ夫を演じる山本磯次郎役の谷原章介も、この難しい役どころをうまくこなし新たな引出しを見せてくれた印象です。磯次郎の母親で君子のお姑さんにあたる山本志摩子役の松坂慶子ははまり役。あのほんわかした雰囲気にギャグのような鈍さを自然に演じれる人はなかなかいないでしょう。
脇を固める布陣もよかった。山本源之介役の近藤芳正、守山保役の温水洋一、守山由美役の濱田マリ、山本栄太郎役の橋本さとし、山本波男役の本田博太郎などなど、多士済々。
このドラマは、「そんなヤツおらへんやろ~」を基本に、田舎と都会の生活・しきたり、優柔不断な夫とてきぱき男勝りの妻の性格を対比しながら、昔ながらの嫁・姑問題をコミカルに展開したものだった。この4月から始まったNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」のシナリオはこのドラマに似ている。
「華麗なる一族」
主演:木村拓哉(SMAP)
毎週日曜日午後9時TBS系列
結論から言おう。つまらなかった。視聴率ほどのドラマだったか?
セットは凄い。さすがTBS開局55周年記念特別企画だけのことはあり、それは映画さながら。キャスティングもそうだ。木村拓哉、長谷川京子、山本耕史、山田優、北大路欣也、原田美枝子、仲村トオル、吹石一恵、稲森いずみ、多岐川裕美、西村雅彦、笑福亭鶴瓶、矢島健一、西田敏行、武田鉄矢、津川雅彦、柳葉敏郎、と並べてみても豪華だ。
昔、三浦友和・山口百恵の赤いシリーズで人気を博したどきどきの展開も内在していた。木村演じる万俵鉄平と元恋人だった稲森演じる鶴田芙佐子が腹違いの兄弟やも知れぬという展開。実の父は先代、つまり父親とは腹違いの兄弟やもしれぬ複雑な人間関係。そして、本宮ひろ志的な男のロマン、カリスマ的な人を纏め上げる人間的な魅力。
しかし、何故”死”を選ぶのか?「白い巨塔」の原作者でもある山崎豊子は、「大地の子」など戦争三部作を世に出し、どこかしら主君や理念に準じて死を選ぶ行為を尊いものと描く節がある。天皇万歳として散っていった人たちはいる。第二次世界大戦だ。でも、”死”を選ぶ行為は30年前のTVドラマで確かに流行ったが、この時代に合っているか、というより、遠回りに「強大な権力には逆らえない」と主張しているのはなんとも夢をつぶすようでつまらない。例え、それが現実だとしても。
また「風林火山」も見始めました。最近ジャニーズづいてたけど久々役者が揃ったというキャスティング。主演に抜擢された内野聖陽は、2005年1~3月の月9「不機嫌なジーン」で竹内結子と共演して以来注目していたので、ちょっとだけ嬉しいかな。
まずは以下URLのドラマ視聴率
http://artv.info/ar0701.html
「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」14.93%(4/12)
「ハケンの品格」20.15%(3/12)
「エライところに嫁いでしまった!」12.77%(7/12)
「華麗なる一族」24.39%(1/12)
「風林火山」
「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
主演:速水もこみち
毎週月曜日午後9時フジテレビ系列
中川雅也(まー君)役の速水もこみち君は頑張りました。一番良かったのは、オカンの中川栄子役の倍賞美津子さんでしょうか?オトンの中川兆治役の泉谷しげるもよかった。鳴沢 一役の平岡祐太君も存在感があった。石黒賢や浅田美代子も渋い演技が光っていた。
まー君の彼女佐々木まなみ役の香椎由宇さんは、TOKIOの長瀬主演マイボスマイヒーローの鉄仮面教師で演技はイマイチだったけど、やはりそこはすぐには変わってなかったですね。
ストーリー的にはどうだったか?イマドキの若者らしく親の苦労を見ながらすねかじりから始まるも、最後はオカンと東京に一緒に住み始め親孝行するマー君。そして東京に出てくる若者はみな実はそうかもと思わせる親への愛情をオカンに求める仲間達。ほのぼのとした気持ちになった。ただ最後にまなみとまー君が別れる必然性のないところは腑に落ちなかった。
「ハケンの品格」
主演:篠原涼子
毎週水曜日午後10時NTV系列
実は一番面白かったドラマはこれだったかもしれない。最初は見逃していたが、視聴率が予想よりもよいとのことから、どれどれと見始めたらハマってしまった(^^;; 東海林武役の大泉洋とスーパーハケンの大前春子役の篠原涼子の息の合った絶妙の掛け合いにハマってしまったのだ。いや、それだけでない。痛快なところがたくさんあったからだ。
また、森美雪役の加藤あい、里中賢介役の小泉孝太郎は、大人しすぎるキライはなくはないが、上述二人の対称性を考えると実にうまいキャスティングだったかと思う。脇を固める松方弘樹、白川由美、小松政夫など渋い味は出していたが、イマとなっては無難にソツない演技だったという感想だ。
このドラマの痛快なところは、おおよそありえないハケンの傲慢さを架空の世界で実現したことと、そのまたありえない資格の多さで幾度もの窮地を脱していくこと、また3ヶ月という短いウルトラマンのカラータイマー的期限の設定、細かいところでは「うわ、そんな資格まで。一体何年かかったんですか?」と何気ないセリフで”ありえない”ところをツッコンでいることでしょうか?その傲慢ながら実は情にもろい大前春子が地方に飛ばされた東海林のところに初めて自分を売り込む劇的なエンディングで幕を閉じる、最後まで痛快な展開でした。
「エラいところに嫁いでしまった!」
主演:仲間由紀恵
毎週木曜日午後9時テレビ朝日系列
やはり山本君子役の主演仲間由紀恵は演技力ありますね。またこの前までNHKの大河ドラマをしていたことを彷彿させるセルフ語りには思わず惹かれました。優秀不断なダメ夫を演じる山本磯次郎役の谷原章介も、この難しい役どころをうまくこなし新たな引出しを見せてくれた印象です。磯次郎の母親で君子のお姑さんにあたる山本志摩子役の松坂慶子ははまり役。あのほんわかした雰囲気にギャグのような鈍さを自然に演じれる人はなかなかいないでしょう。
脇を固める布陣もよかった。山本源之介役の近藤芳正、守山保役の温水洋一、守山由美役の濱田マリ、山本栄太郎役の橋本さとし、山本波男役の本田博太郎などなど、多士済々。
このドラマは、「そんなヤツおらへんやろ~」を基本に、田舎と都会の生活・しきたり、優柔不断な夫とてきぱき男勝りの妻の性格を対比しながら、昔ながらの嫁・姑問題をコミカルに展開したものだった。この4月から始まったNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」のシナリオはこのドラマに似ている。
「華麗なる一族」
主演:木村拓哉(SMAP)
毎週日曜日午後9時TBS系列
結論から言おう。つまらなかった。視聴率ほどのドラマだったか?
セットは凄い。さすがTBS開局55周年記念特別企画だけのことはあり、それは映画さながら。キャスティングもそうだ。木村拓哉、長谷川京子、山本耕史、山田優、北大路欣也、原田美枝子、仲村トオル、吹石一恵、稲森いずみ、多岐川裕美、西村雅彦、笑福亭鶴瓶、矢島健一、西田敏行、武田鉄矢、津川雅彦、柳葉敏郎、と並べてみても豪華だ。
昔、三浦友和・山口百恵の赤いシリーズで人気を博したどきどきの展開も内在していた。木村演じる万俵鉄平と元恋人だった稲森演じる鶴田芙佐子が腹違いの兄弟やも知れぬという展開。実の父は先代、つまり父親とは腹違いの兄弟やもしれぬ複雑な人間関係。そして、本宮ひろ志的な男のロマン、カリスマ的な人を纏め上げる人間的な魅力。
しかし、何故”死”を選ぶのか?「白い巨塔」の原作者でもある山崎豊子は、「大地の子」など戦争三部作を世に出し、どこかしら主君や理念に準じて死を選ぶ行為を尊いものと描く節がある。天皇万歳として散っていった人たちはいる。第二次世界大戦だ。でも、”死”を選ぶ行為は30年前のTVドラマで確かに流行ったが、この時代に合っているか、というより、遠回りに「強大な権力には逆らえない」と主張しているのはなんとも夢をつぶすようでつまらない。例え、それが現実だとしても。
また「風林火山」も見始めました。最近ジャニーズづいてたけど久々役者が揃ったというキャスティング。主演に抜擢された内野聖陽は、2005年1~3月の月9「不機嫌なジーン」で竹内結子と共演して以来注目していたので、ちょっとだけ嬉しいかな。