日本経済新聞社・日本将棋連盟主催、東京新橋・第一ホテル東京にて11月20日(金曜日)正午から行われた第57期王座就位式に出席した。サラリーマンにはちょっと辛い正午からだったが、ほぼ1ヶ月前からわかっていたので、最後は分刻みの調整だったがなんとかこうのか都合をつけてだった。
王座就位式と言えば「帝国ホテル」というイメージだった(玲瓏データを見ればわかりますね?)が、今年は新橋「第一ホテル」が会場となった。また最近の羽生さんの就位式は夕方に行われることが多かったが正午スタートとのことで「え?そうなの?」と戸惑いながら「大事な仕事と重なったら?」とせせこましいサラリーマンの調整を必要とした。日中開催。最初に列席した羽生さんの就位式がそう言えば日中開催だった。2005年4月、奪還した王将の就位式だった。初めてだったので「就位式って昼間に行われるものなのかあ?」などと勝手に解釈。これからは有給休暇を取っておかないとな、とか必ずしも正しくないことを思ったなあなどと回想したりした。
羽生さんは就位式の開始およそ1時間30分前くらいには会場に到着される。茶々丸さんとはもう暗黙の申し合わせで同じ頃に到着。スーツ姿でホテル入りした羽生さんはこの日は到着早々に紋付袴に着替えられることになり、茶々丸さんと控え室前の長いすで互いの近況を報告しあいながら待っていた。たいがーからは加古川まで遠征した将棋の日の出来事などをお伝えする。嬉しいことに式前の大事な時間をわれわれに提供してくれる羽生さん。しばらくして着替えを済まされた羽生さんが廊下まで顔を出されて我々を導き入れてくれた。
写真は控え室に招き入れられてすぐの1ショット。カメラマンは茶々丸さん。で、今日もまたインタビューをと思ったんですが、すいません、なんだか雑談に終始してしまった(笑)取り留めのない内容になってしまいましたんで、今回はそんな雰囲気のままでご容赦を。
まずは羽生さんが出演された・される将棋イベントについてが話題。
先日行われた将棋の日。たいがーも出席した前日に行われたレセプションでは、神吉六段に壇上に駆り出されて加古川観光大使のたすきをかけ歌まで歌ったことを笑いながら語る羽生さん。羽生さんって将棋と同じくその場の雰囲気に柔軟に対応し基本的には少々無理っぽいリクエストも断らない。そんな人柄もファンは魅力なんだと思う。
すでに日本将棋連盟のホームページなどで掲載されている将棋まつり上尾2009(2009年12月06日開催)やとちぎ将棋まつり(2010年1月10~11日開催)については、どうやって行けばいいのかなと交通手段について3人で小検討(笑)上尾は東京渋谷からだと埼京線で行けるんじゃないの?とかいやいやもう1本乗り継がなければダメじゃない?とか(正解はJR埼京線⇒JR高崎線)。茶々丸さんは「わたしは車で行くんだ」と何の助けにもならない発言(笑)とちぎ将棋まつりは、東武百貨店なんでJR宇都宮駅じゃなく、東武宇都宮線の終点ですよと茶々丸さんとたいがー。羽生さんはJRで行こうと思っていたようでJR宇都宮駅から遠いの?と聞いてくる。タクシーでなら大丈夫ですよと二人(笑)マネージャもいないプロ棋士は羽生さんと言えどもこうやって自分で調べて現地まで行くのだ。
正月恒例のNHK-BS「大逆転将棋」今年も羽生さんは出演決定。「ええ、撮影はこれからなんですけどね」この番組のそもそも出発点は羽生さんのミラクル逆転術。投了図1手前から逆転するのは羽生さんしかできない芸当じゃないかと思ってしまう。他のコーナーでは脳内将棋はその凄さに慣れてきてそんなに驚かなくなってしまったけど、昨年の若手棋士で行った超短時間将棋トーナメントは目を見張った。今回はどんな趣向が凝らされているんだろうか?
雑談ばっかじゃと、これは予め準備してきた質問。玲瓏ページ1コーナーの研究会変遷について羽生さん御本人に質問する。過去出版された将棋世界や将棋マガジンから玲瓏ページでまとめてきているがメンバーまで明かされていることが少ないのだ。該当ページを印刷し羽生さんに見せて指摘してもらう。「室岡研は土曜日に来れる人が来て研究会していたんですよ。あとは佐藤康光さんとか、いろんな人が来てましたね。桜井研は、八王子にあった桜井先生のお宅で行っていた研究会で、桜井門下の中田宏樹さん、堀口弘治さん、そして小林宏さんがメンバーでしたね。当時高校生で同じ八王子だったんですけど自分の家からクルマでも30分くらいの距離を自転車で通っていたことを思い出します。ええ、遠かったんですよ。桜井先生はずっとただ見ておられましたけどね。」
そして過去の対談について印象的だった人はと聞いてみる。「元巨人軍の長島さんはホントあのまんまの方です。ええ。でも長島さんがずっと話されてそれに頷くことが多くてあれで対談になったのかなあと(笑)”盤上の海、詩の宇宙”の吉増剛造さんには是非ノーベル賞とってほしいですね。ええ、そういう話が出ているんですよ。あと、二宮清純さん、村上龍さん、平尾誠二さんは、昔からの知り合いなんです。…」プロ棋士の方の記憶力にはホント驚かせられる。「スポーツ選手では、そうですね、あと為末さんとか」と羽生さんの言葉に「2006年1月の文藝春秋ですね。」とたいがー。「さすがよく調べていますね~」と羽生さんの言葉にご満悦のたいがー(笑)「あと今日も式に出席されますが白石康次郎さんとは東洋経済社からもうすぐ対談本を出すんですよ。」をっと思いがけず情報ゲット。このときとばかり新刊本について質問する。「”変わりゆく現代将棋”は2分冊になる予定です。10年経過しているので最後少し加筆しました。来年早々発売予定です。」
講談社「一葉の写真」の作者であり、今NHK将棋講座の講師である先崎先生についても聞いてみたかった。「羽生先生、先崎先生についてはどう思われていますか?」「一言で言えば才気溢れるというか。子供のときはレベルが違ったんですよ。小学校2年生のときって自分はまだ4級とかそのくらいの時期に彼はもう四段でしたからね。森内さんとか郷田さんとか他のみんなとはトーナメントで凌ぎを削ったんですけど、彼はもう早々に奨励会に入って、トーナメントには出てきてないですからね。」もう少し聞いてみたかったけどここでタイムリミットになってしまった。
就位式のレポートについてはNIKKEIサイトにて。NHK-BSの囲碁将棋ジャーナルでも放送されたが、羽生さんが山崎七段を評して「対局していて思いがけない手をさされたりしていろいろな点で参考になった」と語られたことは印象に残った。また乾杯の音頭を谷川浩司九段がつとめられたのも稀というか初めてとのこと。ちょっとユーモアを加えつつ論理的なスピーチに説得力がある。
式に参加されていてたいがーが気付いたプロ棋士は、理事の方はもちろん、野月七段、阿久津七段、窪田六段。兄弟子の瀬戸六段も来場されていた。マンデーレッスンでお世話になってきた、藤森女流三段、船戸女流二段にも久しぶりにお会いできて嬉しかった。相崎記者と懇談。来週、宝島社から出る”羽生善治”特集本。相崎記者が担当された章は”玲瓏”データを下に構成されている。以前ごとげんさんから玲瓏サイトのコンテンツについてアドバイスをもらったことがあり、こういうのってまとめられるよねと進言してもらっていた内容に、奇しくも相崎記者がまとめている。相崎記者経由で将棋世界の田名後編集長と読売新聞社の西條記者にもご挨拶。最後には日本経済新聞社の神谷記者にもご挨拶。そんなこんなであっという間の楽しい2時間の宴だった。あ、羽生さんに直接”おめでとうございます”って言うの初めて忘れた(苦笑)
あらためまして、羽生さん、王座就位、おめでとうございます。
王座就位式と言えば「帝国ホテル」というイメージだった(玲瓏データを見ればわかりますね?)が、今年は新橋「第一ホテル」が会場となった。また最近の羽生さんの就位式は夕方に行われることが多かったが正午スタートとのことで「え?そうなの?」と戸惑いながら「大事な仕事と重なったら?」とせせこましいサラリーマンの調整を必要とした。日中開催。最初に列席した羽生さんの就位式がそう言えば日中開催だった。2005年4月、奪還した王将の就位式だった。初めてだったので「就位式って昼間に行われるものなのかあ?」などと勝手に解釈。これからは有給休暇を取っておかないとな、とか必ずしも正しくないことを思ったなあなどと回想したりした。
羽生さんは就位式の開始およそ1時間30分前くらいには会場に到着される。茶々丸さんとはもう暗黙の申し合わせで同じ頃に到着。スーツ姿でホテル入りした羽生さんはこの日は到着早々に紋付袴に着替えられることになり、茶々丸さんと控え室前の長いすで互いの近況を報告しあいながら待っていた。たいがーからは加古川まで遠征した将棋の日の出来事などをお伝えする。嬉しいことに式前の大事な時間をわれわれに提供してくれる羽生さん。しばらくして着替えを済まされた羽生さんが廊下まで顔を出されて我々を導き入れてくれた。
写真は控え室に招き入れられてすぐの1ショット。カメラマンは茶々丸さん。で、今日もまたインタビューをと思ったんですが、すいません、なんだか雑談に終始してしまった(笑)取り留めのない内容になってしまいましたんで、今回はそんな雰囲気のままでご容赦を。
まずは羽生さんが出演された・される将棋イベントについてが話題。
先日行われた将棋の日。たいがーも出席した前日に行われたレセプションでは、神吉六段に壇上に駆り出されて加古川観光大使のたすきをかけ歌まで歌ったことを笑いながら語る羽生さん。羽生さんって将棋と同じくその場の雰囲気に柔軟に対応し基本的には少々無理っぽいリクエストも断らない。そんな人柄もファンは魅力なんだと思う。
すでに日本将棋連盟のホームページなどで掲載されている将棋まつり上尾2009(2009年12月06日開催)やとちぎ将棋まつり(2010年1月10~11日開催)については、どうやって行けばいいのかなと交通手段について3人で小検討(笑)上尾は東京渋谷からだと埼京線で行けるんじゃないの?とかいやいやもう1本乗り継がなければダメじゃない?とか(正解はJR埼京線⇒JR高崎線)。茶々丸さんは「わたしは車で行くんだ」と何の助けにもならない発言(笑)とちぎ将棋まつりは、東武百貨店なんでJR宇都宮駅じゃなく、東武宇都宮線の終点ですよと茶々丸さんとたいがー。羽生さんはJRで行こうと思っていたようでJR宇都宮駅から遠いの?と聞いてくる。タクシーでなら大丈夫ですよと二人(笑)マネージャもいないプロ棋士は羽生さんと言えどもこうやって自分で調べて現地まで行くのだ。
正月恒例のNHK-BS「大逆転将棋」今年も羽生さんは出演決定。「ええ、撮影はこれからなんですけどね」この番組のそもそも出発点は羽生さんのミラクル逆転術。投了図1手前から逆転するのは羽生さんしかできない芸当じゃないかと思ってしまう。他のコーナーでは脳内将棋はその凄さに慣れてきてそんなに驚かなくなってしまったけど、昨年の若手棋士で行った超短時間将棋トーナメントは目を見張った。今回はどんな趣向が凝らされているんだろうか?
雑談ばっかじゃと、これは予め準備してきた質問。玲瓏ページ1コーナーの研究会変遷について羽生さん御本人に質問する。過去出版された将棋世界や将棋マガジンから玲瓏ページでまとめてきているがメンバーまで明かされていることが少ないのだ。該当ページを印刷し羽生さんに見せて指摘してもらう。「室岡研は土曜日に来れる人が来て研究会していたんですよ。あとは佐藤康光さんとか、いろんな人が来てましたね。桜井研は、八王子にあった桜井先生のお宅で行っていた研究会で、桜井門下の中田宏樹さん、堀口弘治さん、そして小林宏さんがメンバーでしたね。当時高校生で同じ八王子だったんですけど自分の家からクルマでも30分くらいの距離を自転車で通っていたことを思い出します。ええ、遠かったんですよ。桜井先生はずっとただ見ておられましたけどね。」
そして過去の対談について印象的だった人はと聞いてみる。「元巨人軍の長島さんはホントあのまんまの方です。ええ。でも長島さんがずっと話されてそれに頷くことが多くてあれで対談になったのかなあと(笑)”盤上の海、詩の宇宙”の吉増剛造さんには是非ノーベル賞とってほしいですね。ええ、そういう話が出ているんですよ。あと、二宮清純さん、村上龍さん、平尾誠二さんは、昔からの知り合いなんです。…」プロ棋士の方の記憶力にはホント驚かせられる。「スポーツ選手では、そうですね、あと為末さんとか」と羽生さんの言葉に「2006年1月の文藝春秋ですね。」とたいがー。「さすがよく調べていますね~」と羽生さんの言葉にご満悦のたいがー(笑)「あと今日も式に出席されますが白石康次郎さんとは東洋経済社からもうすぐ対談本を出すんですよ。」をっと思いがけず情報ゲット。このときとばかり新刊本について質問する。「”変わりゆく現代将棋”は2分冊になる予定です。10年経過しているので最後少し加筆しました。来年早々発売予定です。」
講談社「一葉の写真」の作者であり、今NHK将棋講座の講師である先崎先生についても聞いてみたかった。「羽生先生、先崎先生についてはどう思われていますか?」「一言で言えば才気溢れるというか。子供のときはレベルが違ったんですよ。小学校2年生のときって自分はまだ4級とかそのくらいの時期に彼はもう四段でしたからね。森内さんとか郷田さんとか他のみんなとはトーナメントで凌ぎを削ったんですけど、彼はもう早々に奨励会に入って、トーナメントには出てきてないですからね。」もう少し聞いてみたかったけどここでタイムリミットになってしまった。
就位式のレポートについてはNIKKEIサイトにて。NHK-BSの囲碁将棋ジャーナルでも放送されたが、羽生さんが山崎七段を評して「対局していて思いがけない手をさされたりしていろいろな点で参考になった」と語られたことは印象に残った。また乾杯の音頭を谷川浩司九段がつとめられたのも稀というか初めてとのこと。ちょっとユーモアを加えつつ論理的なスピーチに説得力がある。
式に参加されていてたいがーが気付いたプロ棋士は、理事の方はもちろん、野月七段、阿久津七段、窪田六段。兄弟子の瀬戸六段も来場されていた。マンデーレッスンでお世話になってきた、藤森女流三段、船戸女流二段にも久しぶりにお会いできて嬉しかった。相崎記者と懇談。来週、宝島社から出る”羽生善治”特集本。相崎記者が担当された章は”玲瓏”データを下に構成されている。以前ごとげんさんから玲瓏サイトのコンテンツについてアドバイスをもらったことがあり、こういうのってまとめられるよねと進言してもらっていた内容に、奇しくも相崎記者がまとめている。相崎記者経由で将棋世界の田名後編集長と読売新聞社の西條記者にもご挨拶。最後には日本経済新聞社の神谷記者にもご挨拶。そんなこんなであっという間の楽しい2時間の宴だった。あ、羽生さんに直接”おめでとうございます”って言うの初めて忘れた(苦笑)
あらためまして、羽生さん、王座就位、おめでとうございます。