”玲瓏”管理人のつぶやき

"玲瓏:羽生善治(棋士)データベース"管理人たいがーの独り言(HP更新情報含む)

日本人メジャーリーガ、異国での適応

2007年06月30日 | イチロー
 ニューヨークヤンキース、ジョー・トーリ監督が日本のあるスポーツ新聞に手記を寄せている。阪神タイガースから今年ニューヨークヤンキースに移籍した井川慶投手がなかなか芳しい成績を残せない状況を「日本人選手は力がある。ただ異なった状況に適応できるかが問題なんだ。ケイ(井川投手)はまだ適応できていない。」と述べている。

 ボストン・レッドソックスの松阪大輔投手も適応に苦しんだ。NHKの特集で上半期の松阪投手として放映されて本人も認めている。その調整法。米国では投手の肩、下半身は消耗品。多くの投げ込みや走り込みは認められない。松阪はチームに自分の方法を取り入れさせたことで本来のピッチングを戻しつつある。

 ニューヨークヤンキース広報部の広岡さんが面白いことを語っている。トーリ監督に「それならヒデキがどうだい?」と聞く。「一番信頼できるバッター。チャンスに強く、状況判断に優れていて、期待にそぐわない選手だ。」と応えるトーリ監督。「いや、ヒデキはまだ適応できずに苦しんでいるんだよ。」「え?」「日本で僕らが見てきたヒデキはあんなもんじゃないんだ。」

 日本で見たことのない中途半端な三振を見ると、うん、そうかもと頷けるところはある。

 ゴジラの大爆発、怪物の本領発揮、後半戦に期待したい。

琢磨が虎之介を自分の中で抜いた瞬間

2007年06月12日 | 高木虎之介
 F1GP第6戦カナダGPは現地時間2007年6月10日モントリオールで開催され、マクラーレン驚異の新人ルイス・ハミルトンが優勝した。観客を沸かせたのは他にもいる。日本チームで日本ドライバー、スーパーアグリ・ホンダの佐藤琢磨選手だ。

 トップチームには一歩も二歩もひけをとるマシンを駆り怒涛の追い上げで後半トップグループに接近、ついには昨年のチャンピオンであるフェルナンド・アロンソとバトルを演じ、追い抜きが難しくなった現代F1で見事オーバーテイクして6位入賞を果たした。

 それは、自分の中で、虎之介を抜いた瞬間、でもあった。

 ただ付け加えると、虎之介の方が純粋にマシンを操る能力では今でも優っていると思っている。虎之介を抜いた、とは、レーシングドライバとしての総合力で、である。求められる総合力は、先述のドライビング能力に加え、レースマネージメント能力、チーム牽引力、先進技術習得力などがあげられる。それらを加味して考え、抜いた瞬間だったのだ。

 フォーミュラニッポンに戻ってきて先日の鈴鹿でやっと1ポイント獲得した高木虎之介。もがき苦しんでいる。かつてを思い返すと中嶋レーシングでは虎之介にあったマシンが与えられた最高の環境だった。彼に欠けているのはチーム牽引力であるかもしれない。チームに彼のためなら死に物狂いでやろうというエンジニアやサポートするパートナーがいないように思える。その点、琢磨はチームに好かれフィードバックも的確と伝え聞くし、エンジニアにやる気を起こさせる資質がありそうだ。

 かと言って、琢磨ファンにはならない。

 主にフォーミュラカーのレース観戦を始めて四半世紀、セナ死後にも訪れた隙間風。それを埋めた虎之介の出現だった。今急速にフォーミュラレースへの熱が冷めてきている。

桜庭判定負けって?

2007年06月05日 | 桜庭和志
 米国時間6月2日ロスアンジェルスで「Dynamite!!」が開催され、桜庭和志vsホイス・グレーシーの7年ぶりの対決があり、桜庭の0-3の判定負けとなった。

 今日、ひょんなことから試合結果を知ってしまい、ちょっとガッカリした気持ちで夜の地上波放送を見たが…これで0-3の判定負けかと(T_T) いろんな意味で悲しくなった。

 例によって振り返ってみる。1ラウンド目は桜庭が完全に試合をコントロール、2ラウンド目も桜庭が終始押し気味、3ラウンド目で腕がらみが抜けたところを後方からパンチを受けてしまったのが唯一攻められている印象を与えるがガードしていた。

 確かに解説の船木、田村、谷川はあのシーンを見てすぐさま「審判に印象悪いですよ!」と叫んでいたが、それでも0-3の判定になるくらい決定的差がつく攻撃だったのか?否、そうでない。米国開催の格闘技イベントで判定決着までもつれた場合、納得がいくことがあまりない。

 懸念されるのはこのような”見る目のない判定”が続くことだ。米国に限らず海外ではホームデシジョンと言って興行優先に判定決着することは想像に容易い。しかしPRIDE地上波打ち切りから始まった日本における総合格闘技地盤沈下は思った以上のスピードで進むことは間違いないだろう。UFCに買収されたPRIDEは今後も米国開催が増えるだけに雪崩現象になりそうで怖い。

 救いは、ホイス・グレーシーの父であるグレーシー総帥のエリオ・グレーシーが元気な姿をリングサイドに見せていたこと、その意味は桜庭を強敵として認めていること、そのエリオは判定決着後も桜庭を賞賛の目で見ていたこと、何より桜庭自身が判定がどうであれ満足でき満面の笑顔でエリオと握手していたことであろう。