”玲瓏”管理人のつぶやき

"玲瓏:羽生善治(棋士)データベース"管理人たいがーの独り言(HP更新情報含む)

今年のマイ将棋

2009年12月31日 | 羽生善治
 daichan先生の週刊将棋連載モノの題目ではないですが(^^;、今年のマイ将棋、振り返ってみます。

■総括
 梅田望夫さんによりナンダカ市民権を得つつある”将棋観る人”、今年は仕事が例年以上に忙しく”将棋する”比率より圧倒的に”将棋観る”比率の高い一年でした。通っていたマンデーレッスンのレギュラーコースも夏までで一旦休止。将棋世界認定参段、実力初段(?)から変化ありません。一方、観戦は西は将棋の日が開催された加古川まで征服領域を拡大しました(笑)

 加古川はネット時代の恩恵を最大限生かして通常料金から10000円以上安く行くことに成功できたのが嬉しかった。高速道路料金1000円というので経費が削減でき、愛知県、静岡県遠征が大助かりでした。↓こうやって羅列してみると、思っていた以上に大盤解説会・イベントに行っていたんですね。

■大盤解説会・イベント
◎1月
・18日 王将戦第1局大盤解説会@「毎日ホール」解説者:佐藤康光棋王
 同行者:Etsuさん、オジサン
◎2月
・11日 王将戦第3局大盤解説会@栃木県「ホテル花月」解説者:飯野健二七段など
 同行者:ぐーちゃん
・15日 朝日杯オープン大盤解説会@銀座「有楽町マリオン」解説者:木村一基八段、渡辺明竜王など
 同行者:IKKOさん
◎3月
・12日 王将戦第6局大盤解説会@静岡県「今井荘」解説者:滝誠一郎七段など
 同行者:オジサン
・26日 王将戦第7局大盤解説会@「将棋連盟」解説者:森内俊之九段
 同行者:オジサン、ぐーちゃん
◎4月
・10日 名人戦第1局大盤解説会@東京都「椿山荘」解説者:木村一基八段ほか
 同行者:オジサン、ぐーちゃん、白髪頭さん
・22日 名人戦第2局大盤解説会@「朝日新聞社」解説者:飯島栄治六段
 同行者:オジサン、ぐーちゃん、nanaponさん、
・27日 王将就位式@「東京ドームホテル」
 同行者:茶々丸さん
◎5月
・8日 名人戦第3局大盤解説会@「毎日新聞社」解説者:西尾明五段
 同行者:なし
◎6月
・27日 棋聖戦第3局大盤解説会@愛知県「ホテルフォレスタ」解説者:杉本昌隆七段ほか
 同行者:オジサン、ぐーちゃん
◎7月
・17日 棋聖戦第5局大盤解説会@「将棋連盟」解説者:阿久津七段&橋本七段
 同行者:オジサン、白髪頭さん、ぐーちゃん、saysayさん
・24日 名人就位式@「椿山荘」
 同行者:茶々丸さん
・25日 マイナビ女子オープン@東京都千代田区「マイナビルーム」
 同行者:オジサン、ぐーちゃん、saysayさん、IKKOさん、れなすけさん
◎8月
・12日 東急東横将棋まつり@東京都渋谷「東急百貨店東横店」
 同行者:オジサン、茶々丸さん
・15日 京急将棋まつり@横浜「京急百貨店」
 同行者:オジサン、茶々丸さん
・29日 JT将棋日本シリーズ@静岡県「静岡市民会館」解説者:高橋道雄九段
 同行者:なし
◎9月
・4日 王座戦第1局大盤解説会@東京「日経ビルSPACE NIO」解説者:佐藤康光九段
 同行者:オジサン、茶々丸さん、
・7日 棋聖就位式@「グランドプリンスホテル赤坂」
 同行者:茶々丸さん
・25日 王座戦第3局大盤解説会@「将棋連盟」解説者:片上大輔六段
 同行者:なし
◎10月
・15日 竜王戦第1局大盤解説会@「将棋連盟」解説者:屋敷伸之九段
 同行者:オジサン、ぐーちゃん、白髪頭さん
・29日 竜王戦第2局大盤解説会@「将棋連盟」解説者:木村一基八段
 同行者:オジサン、nanaponさん
◎11月
・7日 レセプション@兵庫県
 同行者:しいのみさん、ひーちゃんさん、ドクター尼子さん
・8日 将棋の日@兵庫県「加古川市民会館」
 同行者:しいのみさん、ひーちゃんさん、ドクター尼子さん
・20日 王座就位式@「第一ホテル東京」
 同行者:茶々丸さん

■今年の出会い
 saysayさん=オジサンらの呑み仲間として名前を聞いていましたがやっとお会いできました。
 ちゅう太先生=ぐーちゃん絡みで前からお会いしていましたが名人就位式アフターで距離が縮まりました。
 米長会長=羽生先生就位式で毎回お会いしてきて今年しっかり顔を覚えていただいたようです(笑)
 チームたこやき=隊長のしいのみさんと遠征した加古川で、チームたこやきのメンバーであるひーちゃんさんとドクター尼子さんと。ドクター尼子さんは羽生サイトでもお馴染みでやっとお会いできました。山崎七段にホの字のひーちゃんさんは朗らかな性格ですぐ打ち解けました。
 有吉道夫九段、久保利明棋王、稲葉陽四段=加古川将棋の日前日のレセプションにてドクター尼子さんの紹介で。ドクター尼子さんから羽生応援サイト管理人と紹介してもらい、有吉先生には「頑張ってください。」と肩を叩いてもらいました。久保棋王は羽生ファンと知りながら気さくにいろいろお話してもらいました。稲葉四段はレセプションで同じテーブル、自分の隣でした。「憧れの棋士は谷川九段です。」と語っていたのを記憶しています。
 田名後編集長、西條耕一記者=王座就位式にて相崎記者のつてで。「編集者T君の謎」のファンになってからずっとお会いしたかったのでした。T君はやっぱりまろやかな(?笑)雰囲気の人でした。
 小暮克洋記者、かたかごさん、ハッシー=しいのみさんのつてで。観戦記を読んでファンになり、機会があればお話したかったのが小暮さん。とにかくパワフル、忘れられないインパクトある呑み会となりました。2次会は池袋のハッシーSHOGI BARに行きハッシーにも会えました。ハッシーと肩組んでお酒酌み交わしたのはいい思い出です。かたかごさんはねここ先生の忘年会でもご一緒しました。


 来年はどんな出会いがあるんでしょう。また現地大盤解説会の征服領域の拡大をしていきたいです。それでは皆様、よいお年をお迎えください。

忘れかけていた宿題

2009年12月22日 | 羽生善治
 若かりし羽生善治が憧れの棋士を尋ねられたとき躊躇なく「谷川浩司」と応えた。森内俊之も佐藤康光も羽生世代の棋士はみな、光速流という鋭い刃をもって若くして名人に上り詰めた「谷川浩司」に憧憬の眼差しだった。小学生名人戦、羽生善治は優勝する。解説者として若き「谷川浩司」が横に立つ1枚の写真がある。その「谷川浩司」に続いて3人目の中学生棋士となった羽生善治のデビュー戦は第36期王将戦一次予選の宮田利男当時六段だったがこれまた面白い写真がある。デビュー戦を白星発進した対局の感想戦に「谷川浩司」がすぐ後ろから見守っているのである。その後の運命を真っ先に感じ取っているかのようである。

 羽生善治の破竹の快進撃が始まった。今はなき終了棋戦の天王戦は、段位ごとのトーナメントを勝抜いた棋士が決勝トーナメントに出場できる面白い趣向の棋戦であった。その天王戦の第3期、第4期を四段戦からの出場でありながら2期連続優勝する。しかし勝ち抜いた棋士に「谷川浩司」の名はなかった。

 そして18歳となった青年はその年のNHK杯テレビ将棋トーナメントにて世間に鮮烈なイメージを植えつけるのである。3回戦にて大山康晴十五世名人、準々決勝で加藤一二三九段、準決勝「谷川浩司」名人、決勝では中原誠王座と、4人の名人経験者を破ったのである。十代の棋士がNHK杯に出場することはさることながら、名人経験者と4人も立て続けに当たる、そして優勝してしまう、ほとんど奇跡と言っていい。準々決勝の加藤一二三九段戦の▲5二銀は伝説となっている。

 「谷川浩司」は当時公式戦だった新人王対名人記念対局で辛うじて貫禄を見せたもののこの敗戦で対羽生戦成績1勝3敗。続く全日本プロ将棋トーナメント三番勝負に破れてしまうのである。しかし虎視眈々と捲土重来を期していた。当時棋史最年少19歳の若さで棋界最高棋戦となった竜王位を奪取した羽生善治の初の防衛戦に名乗りをあげたのが奇しくも「谷川浩司」だった。

 順風満帆に棋士人生を歩んできた羽生善治が一敗地に塗れたのがこの第三期竜王戦であった。初めてぶつかる大きな壁。「谷川浩司」にとてつもなく大きな存在を感じた瞬間だったのだろう。第4局一矢を報いる。「羽生さん、プロになって20数年、一番印象に残る手は何ですか?」と質問した時真っ先に羽生さんの口から飛び出たのが▲2二角(第3期竜王戦七番勝負第4局193手目)であった。開幕局から3連敗。勝ち星なくカド番で迎えた第4局。形勢混沌のまま100手以上の駒組み、そして捻り合い、最後の5分を使い切り秒読みの中放たれたこのタダ捨てから鮮やかに詰ませたのだった。暗闇の中での一筋の光明を感じたのがこの手、そして少なからずその将来に希望の光を与えた1勝だったろう。

 その後あっという間にA級に上り詰めた棋界の若きエースは、長年の夢を叶えた50歳の米長名人に1期目にいきなり挑戦権を獲得し頂点に駆け上がる。森下八段、森内八段の挑戦を退けたあと、第55期名人戦の挑戦者に名乗りをあげたのが「谷川浩司」だった。

 敗北・・・。

 再び名人挑戦するのに6年を要することになるのである。名人には小学生のときから互いにトーナメント常連だった森内俊之が就いていた。第61期名人戦3人の相星挑戦者決定戦を勝抜き4連勝で奪取したが、翌年返す刀で森内に奪われた。次の年に挑戦者となったものの鉄板流にまたも跳ね返されてしまった。満を持して第64期A級順位戦春先の開幕局を落としたものの8連勝。同じく1敗の「谷川浩司」とプレーオフを戦うことになる。

 敗北・・・。

 投了を告げた後、これまでに見たことがない、憔悴しきった羽生善治がそこにいた。森内俊之への3度目の正直を狙ったが挑戦者になれなかったからか、光速流を圧倒する長手数の鬼気迫る追い込みが一歩及ばず世代交代をなしえなかったからか…。
 
 「谷川浩司」戦、150局を超える。すべての棋譜を覚えている。同じ手にはならないという。切るか切られるか。互いに懐に思い切って踏み込む。特別な思い。前人未到の七冠制覇を果たし、将棋の真理を追究し始めた孤高の棋士羽生善治。しかし忘れかけた宿題"名人戦の雪辱”がある。まるで往年の切れ味を取り戻したかのような光速流がそこにいる。A級順位戦のトップをひた走る。

 来年の春には光速流「谷川浩司」とのワクワクする名人戦を期待したい。

小暮さんを囲む会

2009年12月13日 | 羽生善治
 観戦記者の小暮克洋さんを囲もうという趣旨で、昨晩はさながら”サタデイナイトフィーバー”状態の呑み会でした。twitterを始めた折に小暮さんからDMでご挨拶いただいたこともあり、たいがーご近所さんの山崎七段応援サイト管理人のしいのみさんがすでに知り合いだったこともあり実現にいたりました。一次会が代々木、二次会がハッシーのSHOGI BAR でした。いやあ、小暮さん、パワフルです。噂どおり無頼派、二次会の宴も酣(笑)初対面で「たいがー、この野郎」と顔面小突かれました。楽しい雰囲気の中のやりとりでしたけどね(笑)

 参加メンバーは、小暮さん、しいのみさん、nanaponさん、ひーちゃんさん、かたかごさんと、男女3人ずつの合コンかのような男女構成で、いつもオッサンばっかな呑み会(まあ、それはそれで楽しいけど)と雰囲気が違ってこれまた楽しい時間でした(笑)

 小暮さんには、将棋界の日ごろ疑問に思っていることを質問にしてドンドンぶつけ、それに対して全部包み隠さず応えてくれる、気持ちいいもの、いろいろすっきりしました(笑)いきなり阿久津先生を電話で呼び出したりして、という強引なところもきっと小暮さんのキャラクターならではでしょう。ごとげんさんと大川さんがかわいいんだなというのも溢れていました。

 ハッシーのお店、小暮さんが予約してくれて席キープされてました。マンデーレッスンで知り合いだったD君がカウンターにいてビックラこきました。
ハッシーは自分の隣に座ってくれたので肩組んで盛り上がりました。将棋指すのかなあ、と思っていたら、「たいがー、歌え~」と隊長の命令が下ったので「イエッサー」と歌いました←実はカラオケ好きなので喜んで(^^)

 気がついたら終電詰んでました。深夜パスという起死回生の強手があると思い込んでいたら土日はなかった(T_T) 現地かえって小暮さんと朝までというのも頭をよぎりましたが、結構ベロンベロンだわねと気付き、ほとんど感覚なくなってきた自分の体をタクシーに放り込み帰宅しました。

 楽しい時間はホントあっという間、またみなさんとご一緒したいな!