”玲瓏”管理人のつぶやき

"玲瓏:羽生善治(棋士)データベース"管理人たいがーの独り言(HP更新情報含む)

第79期棋聖戦第2局現地解説会

2008年06月24日 | 羽生善治
 LPSAマンデーレッスンのEtsuさんと邪悪なお兄さんと3人で愛知県豊田市に開催される第2局現地解説会へ行ってきた。Etsuさんは佐藤康光棋聖ファン、邪悪なお兄さんは現地解説会で聞き手をする室田伊緒女流ファン、そして私たいがーは羽生善治名人ファンということで別々の思惑がありながら現地解説会行きという目的が一致したのである。交通手段はレンターカー。3人で交代して東名高速道路をひたすら西へ向かった。

 対局が行われるホテルフォレスタは、自分の実家からクルマで30分のところである。たまには実家に顔を見せることを目的として、2人を対局夜は実家に宿泊してもらおうと誘った。さすがに東京―名古屋の往復は約700キロにも及ぶということでトンボ帰りには気兼ねしていたこともあり快諾してもらった。両親は久しぶりの息子と息子の友達の珍しい来訪を喜んでいたようだ。

 モータースポーツファンだったたいがーのHNの由来は、漫画タイガーマスクと元F1ドライバ高木虎之介選手である。箱根越えのワインディングでは血が騒ぐ(おいおい)直線はただアクセル踏めばいいだけなので力量差は出にくいけど、カーブはアクセルワークやハンドリングに力量差が出ますからね。浜名湖SAでお昼。しばらくして、ホテルフォレスタに到着。豊田東インターから5分くらいの距離。山ひとつホテルというかなり広大な敷地だった。駐車場はかなり広くほどなく駐車。天候は雨だった。



 ホテルのエントランスからフロント脇を過ぎると、大画面テレビと30席くらいのイスがあり、棋聖戦が生中継されている。東京では見たことないですな。こんな誰でも見れるスペースで即席生中継観覧できるスペースがあるなんて…。さすが愛知県はキップがいいということでしょうか?大盤解説会まで時間があるので、指導将棋会場を3人でチェック。杉本七段、中田章道六段、山田久美女流、室田女流などが指導している。室田ファンの邪悪なお兄さんは生室田女流初めてということでドキドキ状態(笑)しばし、指導将棋を3人で眺める。指導将棋もばらばらと終わりつつあったのでまた大画面テレビスペースに行って棋聖戦を眺める。いよいよ仕掛けのところ。しばらくしていよいよ現地解説会開場の時間だ。

 解説会は指導将棋会場と同じところと思い込んでいたら違っていた。この思い込みで一瞬出遅れたのが祟り(笑)最前列はゲットできず2列目右側をゲット。ま、良しとしましょう。キップがいいと思われたのは、2000円の中に記念扇子も含まれていること。買ったら2000円しますからね(^^;杉本七段と室田女流の師弟NHK将棋講座コンビで解説会は開始。次の一手が3回出されて、1回ごとに当選者の中から抽選で対局後の生感想戦の特別賞を設けていると言う。1回目の次の一手は後手番羽生先生50手目。△5五歩とした。手が当たる。200人くらいいての18人。チャンスか?と思った瞬間、抽選の結果自分の番号が呼ばれる。当たったのだった!



 この後舞い上がってしまっていつもよりそわそわしながら解説を聞いていた(爆)。杉本先生、近藤先生とも声がはっきりしていていいですけど、木村八段みたくユーモアも加わってもらえると将棋ファンとしては面白いんですけどね。青野先生、山田久美女流はいつもながら無難な解説でした。途中羽生先生が逆転かという雰囲気もあったけど、佐藤棋聖の▲5五角がいい手だったようだ。あと2回の次の一手ははずれ。最初にあたっててよかった(^^;

 お二人が解説会場に下りてきた。自ら大盤の駒を扱うこともあり、予定の時間を超過してもファンサービスに努めるお二人でした。そして本日のメインイベント。解説会運営にあたった係りの方に当選した3人は対局場へ連行してもらった。対局場はホテル3Fにある和風レストラン「花乃里」の一番奥にある宴会場。大きなお部屋の真ん中に対局のお二人、佐藤康光棋聖と羽生善治挑戦者が感想戦を始めていた。われわれ当選者3人が入室すると、お二人は珍客に一瞥した。羽生先生はたいがーを二度見(^^;多分気づかれたかと思われた。

 しかし、感想戦はお二人の世界。序盤こそ立会人の藤井九段に聞いたりしていたが、中終盤はほとんどお二人での検討だった。途中藤井九段が「この手はどうか?」と尋ねたりしたシーンもあったが二人が高速で手を動かし「これは後手がダメだよね」「失礼しました~(^^;」という一幕も。マンデーカップの打ち上げで中井先生にこのときのことを話した。やはり羽生・佐藤・森内は別格だと言う。崇高なる儀式の場を、近藤六段、室田女流、山田女流はただ見守っていた。係りの人に承諾をもらっていたので、新聞記者の人と一緒に持参したデジタルカメラのシャッターを押し続けた。

 羽生挑戦者「え?こうですか?」「そっかぁ~」「な・る・ほ・ど~」「ま、ま、こんな感じで」 佐藤棋聖「え?え?」「~とやろうとしたんですけどどうでしたかね?」 「違いますか?」「変ですかね?」と印象的な言葉を使うお二人。佐藤棋聖が「変ですかね?」と言った手に対して羽生さんがコンピュータをフル回転し「え?こうですか?な・る・ほ・ど~」と佐藤棋聖を信頼していて一言一句聞き漏らさず将棋の可能性をトコトン追求したいんだオーラが出ているのも印象に残った。蝶谷新聞観戦記者の質問に、丁寧に答え、丁寧に説明するお二人にも頭が下がる。将棋の普及に不可欠なんだと変に強張らず、それが当たり前に自然に出来ているのは素晴らしい。気がつくと当選した他の二人はすでに対局場から去っていた。最後まで感想戦を見守っていたのは自分だけだった。 最後互いに礼をして対局場を足早に去るお二人。これから打ち上げのようだった。感想戦に集中していた羽生さんはすっかり自分のことは忘れていたようだった(^^;ま、勝ったならまだしも負けた後は声をかけずらかったのは事実ですけどね。

 Etsuさんと邪悪なお兄さんは自分を待ちながら持参したマグネット盤で将棋をしていた。実家で一泊。翌日、NHK将棋講座とテレビ将棋トーナメントを見て出立。せっかくだから名古屋の100メーター道路を見たいという邪悪なお兄さんのリクエストに応えて名古屋の中心街へ。ここまで来たら名古屋城とナゴヤドームをちらと見て帰りますか?と提案して寄り道。そして東名高速道路。大雨の中、ハイドロプレーニング現象になりながら(苦笑)も高速安全運転で帰ってきた。

第66期名人戦第6局大盤解説会

2008年06月18日 | 羽生善治
 本当は天童行きたかったけど、仕事で抜けることができず休暇取得不可で諦め。LPSAのマンデーレッスンでお世話になっている、ねここ先生とは「どちらがネガティブパワーが強いか勝負するねん!」と言っていたので勝負したかったのだ(笑)ネガティブとは、ねここ先生は森Pファン、たいがーは羽生ファン、どちらも対局地に行くと連敗中ということがあったのだ。結果は歴然(ホントそうなのか?(^^;)、たいがーが行かなかったから(ってそれって悲しくね?(爆))早く現地連敗から脱出したいたいがーです(笑)

 そんなこんなで2日目6月17日は竹橋毎日新聞本社の大盤解説会へ。初めてだったので地図でチェックしたらば、あれ?ひょっとして歩いて行ける?で会社から歩いて行く。で、25分弱で到着。何だ、会社から歩いて行けるところだったんだ。都内で生活していると移動手段はどうしても地下鉄を主体に考えるけど、意外にショートカットして歩いていけるもんだったりするんですかね?

 到着するとすでに会場オープン。で、席も8割方埋まってしまっている。手を振っている人が!TEDさんでした。たいがー「オジサンも竹橋来るみたいですね。(実は朝日に行くと言っていたオジサンを無理やり方向転換させた(^^;)」TEDさん「じゃ、もう1つ席とっておこう」たいがー「わかりました。」恒例のこれまでの振返りをTEDさんと二人で。そうこうしているとオジサン到着。たいがー「ここオジサン席です。」オジサン「取っておいてくれたの?」

 解説は棋界のデータマン勝又教授。聞き手は早水女流。滑舌が良く、そしてPCを用いてわかりやすい解説には定評があります。勝又教授「これまでの歴代名人はある駒の使い方に特徴がありました。大山15世名人の金、中原16世名人の桂。そして羽生は銀です。」早水女流「ある方が羽生先生が研究用に使用していた駒を譲り受けたんです。そしたら、銀のかどが異常に磨り減っていたんだと聞きました。」勝又教授「それだけ銀を普段から使用しているということですね。」それを象徴するかのように本局も銀が30回以上も動いたようである。相掛かり棒銀で一度出て行った銀が一旦戻ってまた攻撃に回るという羽生さんを象徴する銀の活躍で永世名人を獲得。ナンともドラマチックではないですか?解説会も気がつけば物凄い立見。盛況のうちに終了。

 会場の雰囲気を撮影しに着ていた桜木さんと会話。桜木さん「玲瓏では特集ページ作成されるんですか?」たいがー「いえいえ、あくまで淡々と。羽生さんのように自然体で(^^)」と言いつつ、特集ページを組むほどネタ持ってないんです(爆)。この日は別の楽しみもありました。友達の輪とでも言えばいいんでしょうか?(笑)山崎七段応援ページ管理人のしいのみさんから、羽生先生と佐藤和俊先生を応援する女性ファンがいると紹介されていて初対面。かつTEDさんが将棋教室でお世話になっている勝又教授をアフター(呑み会)に誘うと言う。初対面の羽生女性ファンの方は気さくな人でした。で、勝又教授を待っていると、早水女流、駒操作(PC操作?)の田嶋三段だけでなく、アマ強豪のアナグマン遠藤さん、樋田さんなどもと言う。われわれのメンバーは、いつものオジサン、TEDさん、ぐーちゃん、白髪頭さん。こりゃあ、凄いことになりました。

 呑み会は人数も人数だし毎日新聞社地下、歩いて1分かからずのライオンにて(^^;。プロ棋士の方との呑み会もそうそうないことですが、アマ強豪の遠藤さんや樋田さんとご一緒できる機会は皆無だと思っていたのでびっくりでした。名刺交換しておけばよかったかな?(笑)会の冒頭で、たいがー「羽生先生データベースサイトの玲瓏管理人です」と自己紹介したらば、通じてくれたのでよかったです。羽生フリーク(?)の勝又教授は「え?そうなの?自分も使わせてもらってます。」棋界のデータマンにまで使用していただいているなんて光栄の極みですね(^^)

 そんなこんなで宴もタケナワではございますが閉店時間となってしまったようなのでお開きとなりました。将棋ファン、羽生ファンのつながりって本当いいですね
 

第66期名人戦第5局現地解説会

2008年06月08日 | 羽生善治
 自分の管理する「玲瓏」クンでは『対局地』も確認できるようになっている。これほどタイトル戦を経験している羽生先生でも未踏の地がある。その1つが山梨県だった。しかし不思議。山梨県と言えば日本将棋連盟会長米長邦雄永世棋聖のお膝元だからである。たまたまだったんでしょうかね?ま、能書きはこのくらいにして振返りましょう。

 この甲府対局は、木曜日と金曜日だということもあり、また週末休日出勤をしていたこともあり、振替休暇と有給休暇を取得して、現地まで赴いた。メンバーは、当初daichan先生も入っていたけど(^^;用事がでけたということで、オジサン、ぐーちゃんの3人。ぐーちゃんはよくわからないけど、テレビ中継をみるとかで行きは別行動となった。

 交通手段はたいがーマイカー。金曜日2日目朝、オジサンの自宅のある晴海までお迎えにあがる。さすがに都内はちょっと混雑していたが、順調に首都高速道路を抜けて、中央高速道に入れた。オジサンとは車中で、お仕事のこと、将棋観戦のこと、プロ棋士との交流などいろいろなお話をさせてもらって2時間の旅路があっという間。

 自分も未踏の地であるからにして頼りにしているよ、カーナビ君っ!状態ですが、これがまた間違えてたり(1年前のデータだからですかね?(苦笑))、ちょっと指示が遅れたりで、ちょっとだけ間誤付くこともありましたが、それほどの影響なく現地到着。心配の駐車場はスカスカで停め放題で、屋根のある?駐車スペースにマイカーを停車。

 早速「会場を確認ですね?」で常磐ホテルに潜入(笑)、しかし会場には3人のおじさんがモニターを見ているだけ。係員らしき人が「受付は1時からです」という現在は午前11時過ぎ、時間はたっぷりあります。たいがー「お昼、常磐ホテルのバイキングでもしますか?」二人「(料金表を見て)高!」オジサン「ぶらぶらしてお昼してきます。」たいがー「あ、自分もお供します(^^;」

 オジサンが昔宿泊した甲府富士屋ホテルが対面。将棋タイトル戦よく行われてますよね。やっぱり羽生さんが未踏だったなんてたまたまだったんですかね?それにしてもこの2つのホテル、こんなに激近だったとは。甲府富士屋ホテルのレストランも高そうなので(^^;、温泉街をぷらぷら歩く。オジサン「寿司食べたいなあ」たいがー「(内地だけど寿司なのかあ?(^^;)」でも、ありません。割烹店っぽい定食屋を見っけ。ここで海鮮丼、美味しかったです。まだ時間があるということで、なかなか雰囲気のあるコーヒー専門店へ。マスターが好きで始めたっぽい感じが醸しだされていてとっても良かったです。

 開場1時ちょっとだけ前に解説会場に戻ってみると、すでに席が埋まり始めており焦って席確保へ。とりあえずちょっと端っこだけど2列目ゲット。オジサンと二人でほっとしていたところでぐーちゃん登場。オジサン・たいがー「今来たの?」ぐーちゃん「9時前には来てました」オジサン「何しに?」ぐーちゃん「BSの放送を生で見ようと…でも見せてくれませんでした」たいがー「ああ、それで行きは別だったんだ?」ぐーちゃん「朝9時前についたらホテルのフロントで羽生先生と森内先生が対局場に向かうところを見ましたよ。」ぐーちゃん「その後やることないんで仕方なく昇仙峡に行ってきました」オジサン・たいがー「行動力あるね~」

 大盤解説会、三浦弘行八段がいい味?出してました。山田久美女流がフォローしまくってましたけどね。三浦八段「まだ難しい将棋ですね。」NHKプロデューサ「できれば視聴者に優劣がわかるコメントにしてください。」番組開始。三浦八段「これはもう森内名人が8~9割方優勢です。」一同「(え~?(^^;;;)」(笑) TV放送中。難しい局面に思わず考え込む三浦八段。やっぱりまだ難しいんですね(^^:;山田女流、鈴木八段がいろいろなコメントをしてフォローする。コメントないと放送事故にもなりかねない?って何で見ているわれわれが心配するの?(苦笑)三浦八段って真面目な方なんですね。

 夕方放送終了後、解説会も佳境。米長会長や高野五段などが盛り上げる。名人戦棋譜速報で御馴染み、ネット中継班の桜木さん見かけるもバタバタ。桜木さん「自分はバタバタしていますけど解説会楽しまれてください。」でも将棋の方は羽生ファンにとっては苦しい展開。そして無念の投了。オジサンとがっくり。谷川ファンのぐーちゃんは平然。くそう。マイカーで来ているわれわれは終電を気にしなくて大丈夫。折角だから深夜に放送されるダイジェスト収録を見て帰りましょう。三浦八段、いい味持ってますね~(苦笑)山田久美女流は仕切りがうまいですね~(爆)

 マイカーで中央高速道路を安全光速…もとい高速運転で帰路へ。もう午後10時も過ぎていたのでスキスキ。往路よりは全然快適に、あっと言う間に帰れました。でも、あることに気づきました。クルマだとアフターが楽しめない(T_T)オジサンとぐーちゃんは国分寺で呑み会。自分は寂しく帰りましたとさ。