下関市一の宮住吉に鎮座される「住吉神社」。御祭神は第一殿 『住吉大神・荒魂(主神)』、第二殿に『 応神天皇』、第三殿に『 武内宿禰命』、第四殿に『 神功皇后』、第五殿に『 建御名方命』。
延喜式神名帳に「住吉坐荒御魂神社三座 ・並名神大」と記載されている古社で長門の国一宮、旧官幣中社・別表神社。大阪:住吉大社、博多:住吉神社とともに「日本三大住吉」の一つとされます。
由緒「仲哀天皇九年(200)神功皇后三韓征討の折に住吉大神現れ、「吾和魂は玉身の寿命を守り、荒魂は軍船を導かん」との神助を得て交戦することなく戦勝。凱旋の途中「吾荒魂は穴門の山田邑に祀れ」と神託がありこの地に祠を建て、住吉大神の荒魂を祀ったのが住吉神社の起こり。軍事・海上交通の神として厚い崇敬を受け、鎌倉時代以降、源頼朝を始め歴代将軍から社領などの寄進を受けた。戦国時代に一時衰退するが大内氏、毛利氏からの崇敬を受けて復興。江戸時代には長州藩主・毛利氏が社殿の修復をする。明治4年、官幣中社に列せられた。」公式HPより
鳥居を潜り朱塗りの神橋を渡り・・・
手水舎の中央で参拝者を迎えてくれるのは、吐水龍ならぬ「吐水鬼??」
石制の神橋を渡り石段参道の下、左右より神域を守護されるのは、何ともユニークな表情の狛犬さん一対。以前は村田寅太郎制作の青銅製の狛犬さんが居ましたが大東亜戦争時に供出、昭和19年に同じ形状のセメント製の狛犬さんを奉納。
その後終戦70年を記念して2015年に奉納された青銅製の狛犬さん・・随分と沢山の狛犬さんを見てきた私たちですが、それでもこちらの狛犬さんは初めて拝見するタイプ。鼻や口は獅子頭を連想させて、可愛いのか楽しいのか説明に悩む・・・(^^;)
吽形「俺らの顔見て説明に悩むとか言うとるが、随分と無礼なやっちゃで、ここはきちんと締めておくかのぉ」。
阿形「いやまぁ・・わざわざワシ等に会いに遠方からきとるんじゃし、けなしとる訳でも無いしええがな」。妄想です(笑)
朱塗りの楼門(国登録有形文化財)は、檜皮葺・三間一戸・入母屋造で室町時代建立の楼門にならって明治34年(1901)に再建。
神門前左右より神域を守護されるのは昭和56年(1981)10月31日奉納の狛犬さん一対。
狛犬というより獅子。阿吽の別が無く、どちらも大きな玉を口中一杯に咥えております。
楼門は隋神門の形式を持っており、左右には鎌倉時代作の随身様が優雅に弓を手に神域を守護されています。
この美しさで鎌倉時代作と言うのは正直、称賛に値する保存の良さ。化粧直しが施されているとはいえ、俄かには信じられませんでした。
楼門を潜って真っ直ぐ正面に切妻造妻入り檜皮葺の拝殿(国指定重要文化財)。『毛利元就』の寄進により天文8年(1539)建立。
国宝指定の御本殿を含め、広大な住吉神社の境内ですがこの続きは明日に
参拝日:2017年12月3日
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御神名一口メモ
「荒魂(あらみたま)・和魂(にぎみたま)」とは、古代、神霊は荒魂と和魂という2つの霊魂により成り立つと考えられていました。荒魂は、人間生活促進のため、勇猛果敢に活動する御魂。和魂は、温和で得を備え、平和をもたらす御魂をいいます。
なんですか!?
この青銅製の狛犬さん
すっごいですね。
こんなの見たことがありません。
かなり貴重な狛犬さんですね
この狛犬の作者が誰なのか知りたい!!
かなり貴重
そうですね、かなり貴重です