Tiangangの毎日

浦和から国分寺に引っ越したフットボール好き。レッズの試合や食べたもの、旅行、読んだ本などをのんびり書いてます。

「ローマ・メッシーナ」

2005-01-31 22:56:36 | Weblog
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・週末の欧州の試合のダイジェスト、ほんの少ししか見ることができなかったが、ローマ対メッシーナの試合がおもしろかった。メッシーナが2点先制して前半を折り返した後に、後半にローマが怒涛の攻撃をかけてトッティ、カッサーノ、マンシーニがそれぞれ決め逆転勝ち。マンU対ミドルスブラ戦のルーニ-の2点も素晴らしかったと思う。うち一本はたしか自陣のゴールエリアから2本のパスと1本のシュートで決めてしまうもので驚くほかなかった。

「網球」

2005-01-30 21:32:13 | Weblog
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・気温は低いが天気は良かった。午前中は遼寧体育館で「網球(テニス)」を2時間。運動不足解消には適度でいい。何分素人なものでフットボールの感覚でポイントをとるたびにギャーギャー騒いでプレーしているがマナー違反だったりするのだろうか?テレビでプロの試合を見ているだけだと分からないが実際に自分でプレーしているとラインギリギリのリターンをバックで打つなど大変に難しいことが分かる。午後はスタースポーツチャンネルでテニス全豪オープン決勝のヒューイット対サフィンのゲームを見た。第一セットをヒューイットがあっという間にとり圧勝する勢いだったが、サフィンがその後3セット連続とって逆転勝ち。テニスもゲームの流れというがあるのだろう。滑り出しは絶好調だったヒューイットが「Come on!」の雄叫びが段々少なくなってミスが増え、サフィンが冷静にラインギリギリのボールをどんどん決めだすといった感じで対照的だった。しかし敗れはしたがヒューイットの厳しい球に食らい突くガッツあふれるプレーが非常に魅力的だった。

「忘年会」

2005-01-30 08:42:03 | Weblog
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・今年の春節は2月9日である。旧暦で計算し毎年異なる。ご存知の通り春節は中国では一大行事。新暦の正月は極めて質素であるが春節のときは非常に派手にお祝いをする。友人や職場関係の仲間と頻繁に食事をして酒を飲む。「新年招待会」などといったいわば忘年会のようなパーティも多い。週末の金曜に一つ忘年会に参加するため旧満州時代の「大和ホテル」が今も続く「遼寧賓館」に行ってきた。これぞ旧満州の遺産ということで日本人には馴染みがあるのだが、地元の瀋陽の人達にはイマイチだ。レストランは大体いつもガラガラ。料理の味は悪くないと思うのだが。久しぶりの大雪の中で「白酒」で乾杯を重ね翌朝は二日酔いがキツかった。

「黒竜江、遼寧に地下金融が蔓延」

2005-01-29 18:39:45 | Weblog
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・中国では地下金融がかなり大きいという。一つは正規の金融の規制が厳しく利用者のニーズに応えられていないという点、そして灰色の金を扱うニーズも強いということなのだろうか。雑誌「中国新聞週刊1/20号」で中国の地下金融についての特集があった。シティバンクの05年1月の報告によると04年5月から10月までで中国国内銀行の個人口座から流失した預金は約9000億元に上り、中央財経大学のグループによる調査によると中国の地下信用貸出の規模は7400億元~8300億元に上るという。同研究グループは国内の20の省を調査したところ、地下金融規模の正規金融規模に占める割合の平均値は、28.7%であった。
・予想外だったのが、東北地域の指数が地下経済の故郷と考えられる福建省やセッコウ省を上回った。黒龍江省が調査対象20省の中で最も高く5割、2番手は遼寧の4割であった。南方の地下金融が資金繰りに苦しむ民営中小企業の需要に沿って発達したものであるのに対して、東北の地下金融は地下経済と一体化されているとのこと。東北は借金を他に貸すという「転貸」が多いという。貸手は名の知れた実力のある大型国有企業で、クラブのような企業協会を設立する。借手の企業は「会費」と呼ばれる融資額の10%程度を担保金として貸手の大企業に支払う。融資金額限度は100万~200万元であり、小規模のものは50万~100万元とのこと。ほとんどは3ヶ月か半年の短期貸付という。
・東北地域は、大中型の国有企業が多いわけだが国有企業の知名度で、4大国有商業銀行等から融資を取り付けておいてその資金を元手に頻繁に転貸しているということか。黒竜江省では地下金融の規模が正規の金融貸出規模の5割に上るというのは衝撃的だ。東北振興の一環で東北地域の大中型国有企業に対する金融支援が進められているが、地下金融に流れてしまうのであろうか。果たして大丈夫だろうか。

「ビジャレアルのリケルメ」

2005-01-28 14:20:43 | Weblog
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・CCTV5(中央電視台体育チャンネル)で「足球之夜」を見た。前節のビジャレアル・バレンシアのダイジェスト版を見たがリケルメがPKも含めて3得点の大活躍だった。2点目のロングシュートは素晴らしかった。バレンシアGKのカニサレスも今回は悔しかっただろう。最近フォローしてなかったのだがリケルメは昨年の9月にバルサからビジャレアルにレンタル移籍していた(遅すぎるか・・・)。ボカにいたときはディエゴ・マラドーナの後継者と言われていた。ビジャレアルはUEFAも勝ち抜いており、リーグ戦も好調なようだ。リケルメの今後の活躍に期待。

「ハルビンの銀行支店長が持ち逃げ国外逃亡」

2005-01-28 14:19:55 | Weblog
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・中国の経済雑誌である「財経1月24日号」に黒竜江省ハルビン市の中国銀行の支店長が金を持ち逃げして蒸発した事件が掲載されていた。年末に「病気の治療で北京に行ってくる」と言って休暇をとり、年明けに出勤せず行方をくらました。支店長は海外に逃亡したようだ。そのタイミングで高速道路管理会社の中国銀行同支店の口座から合計3.3億元なくなっているが発覚して大騒ぎになり、さらに数日後には同支店に口座を有している黒竜江省の投資会社の口座からも3.2億元、省社会保険事業管理局の口座からも1.8億元がなくなり・・・といったように同支店の法人口座から既に約8.3億元の資金が消えていることが明らかになった。現在なお調査中で被害額は今後増えるかも知れない。8.3億人民元というと日本円で100億円近くになる。支店長が単独でやったのか被害会社の職員と結託したのか、資金をどのように持ち出したのか等詳細は調査中とのこと。支店長は銀行内では人望があり有能と評判が高かったようだ。捜査によると支店長の父母は行方不明、妻と子供は既にカナダに移住させていたことが明らかになった。
・4大国有商業銀行に数えられる中国銀行の支店長がやってしまうというから凄い。中国の悪人は、収賄・横領等で蓄えた私財を、香港に設立した法人への出資や取引決済等に見せかける等して資金を香港に移し、香港経由で海外に移転する。子供を留学させる、親戚のつてなどを利用して家族を先に移住させる等足がかりをつけておいて最後は、ビジネスの出張に見せかける等して自分が逃亡するのが必勝パターンのようだ。日本人は横領するにしても海外逃亡というのはそれほど聞かない。お国事情の違いだ。

「茶館」

2005-01-27 10:20:16 | Weblog
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・瀋河区の文芸路沿いにある「Liu鳥茶芸館」に行ってきた。喫茶店の中国版である茶館だ。店内は花やお茶の道具などが飾られ、高級感あふれ落ち着いた雰囲気で素晴らしい。お茶は40元から1000元位のものまでピンきりのようだ。テーブルの前で一式道具を持ってきてお姉さんがつくって入れてくれるものは150元くらいからある。あくまでもお茶がメインだが食事もできる。

「カンフーハッスル」

2005-01-27 10:18:03 | Weblog
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・DVDで周星馳の「功夫」を見た。日本でカンフーハッスルと呼ばれているものらしい。「少林足球」に続く周星馳お笑いカンフーものだ。昨年末からは中国の各映画館で上映して話題になっている。流したためストーリーをはっきり追っていなかったが、40年代の中国広東の黒社会絡みでカンフーの達人たちが活躍するものだ。とにかくドタバタで「ありえねえ~」というものばかり。笑うしかなかった。カンフー達人おばちゃんが念を入れて大声で叫ぶと、建物までが粉々になって吹きとんだり、カンフー達人じいちゃんが地面から周を垂直に突き上げたと思ったら、周の体は空高く舞い雲より高く飛ばされるという調子だ。周星馳は、飾り気のない男らしさがあっていい。

「今さらながらレッズ、プレーバック」

2005-01-27 10:14:05 | Weblog
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・改めて昨年のチャンピオンズシップ第2戦の映像を見た。浦和の怒涛の攻め、闘う気迫が充分に伝わってきた。サントスの後半のFKによるゴールはもちろん素晴らしかったが、前半、後半それぞれあったトゥーリオのヘッドや延長前半のエメルソンの左CKを合わせたシュートなども非常に惜しかった。山田のトップ下も驚いたが意外に機能していたし、永井のするどいドリブル、鈴木啓太、長谷部や平川の貢献も大きかった。一方で横浜のカウンターは脅威だった。田中隼摩のスピードは凄いし、中澤や松田のディフェンスも非常にしっかりしていた。敵ながらやはり横浜は素晴らしいチームだと思った。PK負けは仕方ない。ただしナビスコに続いてPK負けというのは反省すべきだ。しっかり練習して相手を研究するほかないだろう。

「間接業務のユニクロ化のインパクト」

2005-01-26 10:21:10 | Weblog
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・2年前に出版されたものであるが大前研一氏の「中国シフト」を読み返してみた。日本がこのままで良いのかという危機感を覚えると同時に、日本が再度復活するチャンスの足がかりになり得るとも思えるヒントがある。本書の内容を総括するつもりはないが、氏が指摘する点で衝撃的だったのが間接業務の中国へのアウトソーシングだ。「間接業務のユニクロ化」とも言い換えている。
・日本では、製造業であれ金融・サービス業であれ間接業務と呼ばれる電話対応や単純な書類作成といった事務業務に相当のコストを費やしている。日本の業務部門の仕事をしている人は就業人口の約70%を占めているといわれるが、そのうち想像力、構想力を要求される知的ホワイトカラーやホテルベッドメーキング、スーパーのレジ係員のような現場ブルーカラー的なサービス業務従事者を半分としても日本の就業人口の35%に相当する人員が請け負う間接業務は、業務作業をマニュアル化、標準化すれば日本語人材の多い大連等の中国の都市で代行できると主張している。
・私が住んでいる遼寧省では、大連や瀋陽市で既にこの日本向けの電話対応業務のコールセンター、単純書類作成等のバックオフィス業務センター、日本用ソフトウェア開発のデータ入力作業請負のソフト会社が年々増え、また成長を続けている。瀋陽に東軟ソフトという会社がある。総裁の劉積仁氏は、瀋陽の東北大学の小さな研究室から立ち上げた会社を10数年の間に従業員6000人、売り上げ22億元に達する中国を代表するソフト会社に成長させた立志伝中の人物である。同社は国内の業務向けアプリケーションソフトの開発がメインだが、同時に日本のアルパイン社等と提携して日本用のカーナビ用ソフトの地図作成のデータ入力業務等を行っている。
・実際に瀋陽や大連の日本語人材は相当なものだ。大連外語学院、瀋陽の遼寧大学日本語科、長春の東北師範大学の日本語科などでしっかり勉強した優秀な学生が次から次へと就業している。中国東北は中国籍朝鮮族も約200万人いて彼らは第一外国語として中学・高校から日本語を学んできている者が多い。クレジットカード等のコールセンター業務でも少しトレーニングすればほとんど問題なく処理できる人材が大量にいて、大連では3000元(約4万円)、瀋陽ならさらに2・3割低い給与水準で雇用できる。
・日本語間接業務のアウトソーシングは韓国や台湾ではなく、人件費が安い中国でこそ可能になるわけだ。間接業務の中国へのシフト、このインパクトは非常に大きいものではないかと思う。アメリカが英語人材のいるインドやアイルランドに間接業務のアウトソーシングを行ったような動きの日本語版が大連、瀋陽で現在進行形で起こっている。
・これは日本の雇用を奪う脅威ともとれるが、知恵を出せば日本企業の復活のチャンスにも活用できる。欧米の銀行、クレジット会社、航空会社、ネット販売会社、運送会社等多国籍企業ではバックオフィス業務を安い外国に移管することが当たり前になってきている中で日本企業も彼らに伍していくために中国を活用しない手はない。日本で余剰となる雇用については、これを活用して新しいサービス産業等の創出に人員を充てるべきだ。例えば高齢化社会に対応した高齢者ケア産業だ。大量の人手を必要とするだろう。フィリピン人看護婦など外国人活用もありえるが、従来企業が間接業務に大量に抱えていた人員を解き放つという発想もありではないか。また直感的に日本の都市の再設計といったことも大きな需要があると思う。欧米と比べると日本の都市は景観が貧相で街がバラバラしている感を持つ。東京、大阪などの大都市の住宅事情は悪い。大前研一氏も指摘しているがパリ市街は建物が平均6階なのに東京の山の手線内は2.6階と低く、これは都市部の建築容積率規制等によるものとのことだ。大きなグランドデザインを描いて公共投資に頼らず規制緩和と民間の知恵で都市の再設計をするというのは大きな起爆材になり得る。「間接業務のユニクロ化」、これは製造業のユニクロ化に続く大きなインパクトになるだろう。日本企業が中国の事業環境を自らの競争力の強化のために取り込み復活する契機にもなり得るのではないか。

「江田憲司氏の主張」

2005-01-25 07:26:15 | Weblog
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・江田憲司という無所属の若手国会議員のホームページを見てみた。橋本龍太郎政権時代に総理秘書官を勤めていた人だ。いろいろな主張が述べられていたが興味深かったのが国政とは何かということだ。
・「国政(政治)」について氏は、国民一人一人を幸福にさせることであるとする。そして「幸福」とは国民一人一人が打ち立てた人生の目標に対する充足感、つまり自己実現とその達成度だと言う。国民一人一人が思い描く夢を実現できる社会を構築したいとして、国や政治家は単一の「官製幸福感」を国民に押し付けるべきではなく、国民に対してあたかも山の頂上に上るのにいくつもの登り口、ルートがあるように色々な選択肢、たどるべきいくつもの道を提供することが重要であるとする。そのために必要な情報を公開し、国民が自らの判断で人生、行動の選択をできるようにして、そのプロセスで判断したことについて自己責任を持ち、必要以上に国に救済を求めないルール、仕組みをきっちりつくっていくことが重要であるという。
・大いに共感できるところだ。私が今住んでいる中国は、ご存知の通り経済発展のスピードが速く、都市部では成功を成し遂げる者も増えてパワーを感じることが多い。一方で都市部と農村部であまりにも大きな格差があり、残念ながら一人一人の意思で人生を選択できる環境がまだ充分に整備されていないのを目の当たりにする。中国に滞在していていつも「一体すばらしい国(社会)とは何か」ということを考えさせられる。結局「一人一人が自身の意思で人生を選択し、そして努力をすれば報われると実感できる国ではないか、そして人々との繫がりの中で一人一人が周囲から必要とされていると実感し、帰属することに喜びを感じられる国ということではないか」ということに行き着く。一人一人に対して自己実現のために努力しようというモチベーションを与え続けられる国は、魅力的で元気でいられるのではないか。それは必ずしも経済成長率に反映されるわけではないが、人々が帰属する社会に対しての満足度に大きく反映してくるはずだ。人々の幸せの尺度が、経済的豊かさの獲得よりもむしろ一人一人の精神的なレベルでの自己実現達成の充足度である以上これを伸ばせるような社会ルール、仕組みをつくるべきだ。外国人から「日本は経済大国、トヨタ、ホンダ、ソニーは素晴らしい。」と社交辞令を言われるのを謙遜して「ありがとう」と頷くだけの時代はとうに過ぎた。「我々の国は、他にもこんなことやあんなことがある。おもしろそうだろ?今度訪れてくれ。」と誇りを持って語れるようにしたい。外国人からも関心を引き付ける「セクシーな国」にしたい。いろいろな分野で知恵を出せばできることがたくさんあるはずだ。

「プレーを楽しむロナウジーニョ」

2005-01-24 23:17:27 | Weblog
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・週末の試合、プレミアではチェルシー、セリエAではユベントス、リーガではバルセロナとそれぞれ首位を走るチームが勝利した。バルセロナ・サンタンデール戦のダイジェスト版の映像を見たが、エトー、ロナウジーニョ、デコがそれぞれゴールしての快勝だった。特に2点目をたたき出したロナウジーニョは、巧みな個人技で3人をうまくかわして放ったシュートで技ありだった。彼の躍動感あふれるトリッキーなボールコントロールは素晴らしい。勝負というよりもボールを操ることを心から楽しんでいるように見える。セリエAでユーべを追いかけるミランは痛い黒星。プレミアではリバプールが低迷でチャンピオンズ・リーグ出場枠の4位にも到達できない勢いだ。新加入のモリエンテスもチームにフィットするのはまだだ。スティーブン・ジェラートも悔しい限りだろう。

「攻撃型フットボール」

2005-01-23 08:51:51 | Weblog
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・この冬はじめてスキーに行ってきた。家から車で40分の瀋陽郊外で、瀋陽体育学院が経営するスキー場だ。ファミリーゲレンデの初級者コースと、上級者が一本・中級者用二本のコースがある。Tバーとリフトはそれぞれ一本あるのみだ。料金はスキー用具一式とリフト代、入場料、保険料込みで一日160元だが、同学院の先生とコネがあったおかげで25%割引にしてもらえた。天気も良く気温も大分上がったことから、大変賑わっていた。スノーボーダーもいた。ボーダー用のパイプやエアリアル用のジャンプ台があり、大学生の選手らしき一団が本格的に練習していたがこれは例外で、ほとんどの一般客はスキーヤーもボーダーも圧倒的にビギナーだった。ボーゲンもおぼつかなくても頂上から上級用の急斜面を攻めるチャレンジャーがたくさんいるのが凄い。勇気があるとも言えるが・・・。2時間ほど滑って切り上げた。
・今更であるが、親友から送ってもらったビデオで、昨年の鹿島・浦和戦(浦和アウェー)の映像を見た。田中達也の落ち着いた飛び出しチョン、FKがポストで跳ね返ったもののヘディングシュート、非常に的確だった。浦和が2回も追いつかれるも後半39分に長谷部の絶妙なパスを受けてエメルソンが左斜め45度からのシュートを右隅に綺麗に決める。田中達也とエメルソンのスピード感あるコンビは素晴らしい。攻めまくるレッズ、見ていて気持ちよかった。右バックスにアルパイの負傷で後半から入った堀之内の不安定なプレーにヒヤッとさせられたがそれ以外は守備も安定していた。なかなか勝てないアウェーの鹿島戦での勝利はやはり嬉しい。

「PASION」

2005-01-21 09:54:52 | Weblog
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・「マンガ金正日入門2~北朝鮮将軍様の悪夢~」を読んだ。これは前編「入門編」と違いフィクションが多いが金正日の性格や思考をうまく描いている。金正日が身分を偽って日本に潜入して大学の政治学の講義にモグリこむという設定の場面がある。金モグリ学生が教授に向かって質問する。「J.F.ケネディは、国家が国民に何をしてくれるかではなく国民が国家に何をすべきか考えよ、と言った。北朝鮮指導者金正日も、国家あっての国民であると考えているがいかがか。」、教授「指導者はときとして国民統合を叫ぶが、独裁に向かう列車に乗りたくなければ国民は騙されてはならない。」、金モグリ学生も食い下がる。「それではケネディが独裁者である、ということですね。」、教授はフーっとひと息ついて語る。「独裁者も民主主義における指導者も国民を掌握しようという目的は同じだが違う点がある。真の民主国家は選挙制度と任期がはっきりしている。民主主義は選挙によって交代可能な独裁であると言い換えることができるかもしれない。国家あっての国民というのは優先順位が違う。国家ができてから人々が生まれたのではない。国家とは元来無法者たちに踏みにじられる善良な人々を守るために生まれた正義の人々と、彼らに頼ろうとする人々によってつくられた集合体なのだ。国家よりも国民が先に太らなければならない。豊かな国民は豊かな国家をつくることができるが肥えて太った独裁者が国民に豊かさを保障することはできない。フセインのイラクも旧ソ連も金正日の北朝鮮もまた然りだ。J.F.ケネディは同時に、国家は市民の従僕であって主人ではない、とも述べ、W・ペンは、国民をもって国家を統治していると思わせれば統治されるであろう、とも述べたことを忘れないで欲しい。」と答える。金モグリ学生は「国家が市民の従僕だと、ふざけている、ややこしい、資本主義なんてやってられねえ!」と憤慨して教室を出て行く件がある。独裁国家と民主主義国家の違いが分かりやすく説明されていると思うがどうであろう。任期が明確で選挙制度により指導者を交代させられる装置があることが鍵である。また、国民が豊かでない限り強い国家にはなりえないということだ。マンガではそのほか吉林省延辺朝鮮族自治州との国境である図們江をわたって逃れてくる彼らが中国でひっそりと生活をしている実態、そして明らかに経済・政治的な難民である彼らが中国公安に摘発され中国政府が用意した図們市の脱北者収容所に収容され非人道的な行為を受け、北朝鮮へ強制送還される様子が描かれている。筆者は独裁者よりも愚かなのは独裁者と一緒に踊っている隣人(つまり中国)だと批判している。これは過去のことではなく現在進行形で起こっていることである。中国語の翻訳版が出版されて多くの中国の人々にも読んでもらいたい。
・お気に入りのフットボール関連音楽CD「PASION」(La Bombonera によるSelection、東芝EMI)を紹介したい。要はあのウルトラスの植田朝日氏がセレクトしたものである。QueenのWe will rock youから始まりリバプールファンがコップエンドで歌うYou’ll never walk alone、浦和レッズファンが駒場でメロディをなぞるI Can’t falling in love with you、いつだったか日本代表を応援するキリンビール(?)のCMで流れていたChumbawambaのTubthumping、ボカジュニオールズ等アルゼンチンのサポーターが歌いつづけるCulture clubのKarma Chameleon、フランスW杯のときにフランス代表が勝ち残るたびにスタジアムでわきあがったI will survive・・・などどれもフットボール好きには馴染みの曲が入っていておすすめだ。

「欧州での日本選手の低迷」

2005-01-20 10:04:59 | Weblog
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・このところ中国では不動産バブルとも思われる購入ブームが起きている。不動産価格は年々上昇していて頃合いを見て転売して儲ける投機目的の購入も多いようだ。瀋陽市内のマンションもその例外ではない。明らかに誰も住んでいない夜も電気のつかない部屋をたくさん見かける。ただし実際に相当古くなった日本の団地のような集合住宅から抜け出して新しいマンションに住み移りたい、という実需も旺盛であることから不動産の値上がりが完全に「投機」によるバブルだ、とも言い切れないのではないか。一般の人々の間でも「今あなたのところの部屋はいくらになった?」、「(1平米あたり)2000元」とか「2500元」などというのが日常会話になっている。職場から支給されて住んでいる部屋は、一定の条件を満たすと転売する権利を得るらしく、新しいところに住み移ろうとタイミングを見計らっている人々が大勢いる。瀋陽の市街区には一般に一戸建てというものは見かけない。中国では個々人による土地所有を認めておらず、50年間の土地使用権が整備されたのが90年代になってから、そして建築認可にも政府の意向が強く反映されるというようなことが影響しているのではないか。郊外にはリッチな人々向けに別荘もつくられている。市街区の人々はマンション、団地等に住む分けだが、日本と違い「○○花園」とか「○○公寓」とか「小区」と呼ばれる団地毎にそれぞれ周囲を柵で囲って一ヶ所設置された門から出入りするかたちになっている。古い団地を除き、中級以上のマンションは大体24時間体制で警備員が門を管理し、建物毎の一階入り口にも警備員が配備されている。しかし考えてみれば欧州や南米でも大なり小なりそういうことで、日本の住宅セキュリティが逆に甘すぎるということなのだろう。普通の団地に住む中国人の友人達の家は、外壁は古くてぼろぼろの感があっても中に入るとしっかりと内装がされてあり非常に明るく綺麗であることが多かった。また新しいマンションのときもこちらの人は内装がされていない打ちっぱなしの状態で購入し、業者を探してきて自分達の好みに合わせて内装工事をして住むという。一生の買い物なので自分達の好みを反映させたいという気持ちは当然だし非常に合理的だ。
・「Number」誌1月27日号の杉山茂樹氏の「欧州で日本人の存在感を感じない」というエッセーを読んだ。確かに一時は中田の大活躍で日本人もこれから欧州で活躍するのでは、という期待が膨らんだが、プレーする人数は増えたものの大活躍といったパフォーマンスを出せている選手は非常に少ない。フィオレンティーナの中田、レッジーナの中村、メッシーナの柳沢、レンタルで2部のカーディフでプレーする稲本、ハンブルガーSVの高原・・・。中田もまだ本来のコンディションにないようだしそれ以外の選手も安定して活躍している選手が見当たらない。フェイエノールドの小野伸二も現地での評価は当然ながら日本で報道されているほどではないという。マジョルカの大久保はこれからだが。個々の選手が欧州で堂々と活躍できるようにならないと、アジア予選突破は出来てもW杯本選を勝ち抜くレベルへ到達するのは厳しい。欧州リーグは、ハングリーな南米選手やアフリカ選手も集まる戦場だ。日本の一フットボールファンとしては、奴らを押しのけて生き残れと応援するほかない。