Tiangangの毎日

浦和から国分寺に引っ越したフットボール好き。レッズの試合や食べたもの、旅行、読んだ本などをのんびり書いてます。

「欧州での日本選手の低迷」

2005-01-20 10:04:59 | Weblog
1/20
・このところ中国では不動産バブルとも思われる購入ブームが起きている。不動産価格は年々上昇していて頃合いを見て転売して儲ける投機目的の購入も多いようだ。瀋陽市内のマンションもその例外ではない。明らかに誰も住んでいない夜も電気のつかない部屋をたくさん見かける。ただし実際に相当古くなった日本の団地のような集合住宅から抜け出して新しいマンションに住み移りたい、という実需も旺盛であることから不動産の値上がりが完全に「投機」によるバブルだ、とも言い切れないのではないか。一般の人々の間でも「今あなたのところの部屋はいくらになった?」、「(1平米あたり)2000元」とか「2500元」などというのが日常会話になっている。職場から支給されて住んでいる部屋は、一定の条件を満たすと転売する権利を得るらしく、新しいところに住み移ろうとタイミングを見計らっている人々が大勢いる。瀋陽の市街区には一般に一戸建てというものは見かけない。中国では個々人による土地所有を認めておらず、50年間の土地使用権が整備されたのが90年代になってから、そして建築認可にも政府の意向が強く反映されるというようなことが影響しているのではないか。郊外にはリッチな人々向けに別荘もつくられている。市街区の人々はマンション、団地等に住む分けだが、日本と違い「○○花園」とか「○○公寓」とか「小区」と呼ばれる団地毎にそれぞれ周囲を柵で囲って一ヶ所設置された門から出入りするかたちになっている。古い団地を除き、中級以上のマンションは大体24時間体制で警備員が門を管理し、建物毎の一階入り口にも警備員が配備されている。しかし考えてみれば欧州や南米でも大なり小なりそういうことで、日本の住宅セキュリティが逆に甘すぎるということなのだろう。普通の団地に住む中国人の友人達の家は、外壁は古くてぼろぼろの感があっても中に入るとしっかりと内装がされてあり非常に明るく綺麗であることが多かった。また新しいマンションのときもこちらの人は内装がされていない打ちっぱなしの状態で購入し、業者を探してきて自分達の好みに合わせて内装工事をして住むという。一生の買い物なので自分達の好みを反映させたいという気持ちは当然だし非常に合理的だ。
・「Number」誌1月27日号の杉山茂樹氏の「欧州で日本人の存在感を感じない」というエッセーを読んだ。確かに一時は中田の大活躍で日本人もこれから欧州で活躍するのでは、という期待が膨らんだが、プレーする人数は増えたものの大活躍といったパフォーマンスを出せている選手は非常に少ない。フィオレンティーナの中田、レッジーナの中村、メッシーナの柳沢、レンタルで2部のカーディフでプレーする稲本、ハンブルガーSVの高原・・・。中田もまだ本来のコンディションにないようだしそれ以外の選手も安定して活躍している選手が見当たらない。フェイエノールドの小野伸二も現地での評価は当然ながら日本で報道されているほどではないという。マジョルカの大久保はこれからだが。個々の選手が欧州で堂々と活躍できるようにならないと、アジア予選突破は出来てもW杯本選を勝ち抜くレベルへ到達するのは厳しい。欧州リーグは、ハングリーな南米選手やアフリカ選手も集まる戦場だ。日本の一フットボールファンとしては、奴らを押しのけて生き残れと応援するほかない。