Tiangangの毎日

浦和から国分寺に引っ越したフットボール好き。レッズの試合や食べたもの、旅行、読んだ本などをのんびり書いてます。

「レッズのユニフォームにボーダフォン」

2005-01-19 06:09:28 | Weblog
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・瀋陽のタクシー事情について。街を走っている車のほとんどはフォルクスワーゲンのジェッタ、サンタナでセダンの最小クラスだ。5年以上の古いものが多く投資回収のためにギリギリまで乗り続ける。シートカバーはまだ相当汚い。また、ここ2年は地元の金杯自動車(華振グループ)のセダン「中華」がちらほら導入された。瀋陽市政府がタクシー用での「中華」購入支援のための助成金を2万元(もともとの価格は15万元程度)支給している。「中華」は比較的新しくシートカバーも清潔で好評だ。その他国産メーカー奇端自動車の「チェリー」や東風汽車の小さいセダンなどもあり。市内ではタクシーは車種に関係なく一律初乗り料金が7元(3キロまで)と安いので東京の地下鉄を乗る感覚で使用してしまう。04年12月末から5元(2キロまで)に改定するという報道もあったが実施されていない。どちらにしてもこの料金水準だと投資回収に時間がかかるのでタクシー車の買い替えサイクルは非常に長くなる。クラウンが走っている日本は逆に高級すぎて異常なのかも知れない。タクシー運ちゃんの運転は、大変ワイルドだ。横断歩道以外でもどんどん人が大通りを横切る瀋陽で、構わずにスピードを上げる。交差点では割り込み、左折禁止無視も当たり前。対向車や歩行者とのギリギリすれ違いの連続で「ジェットコースター」とも形容した日本人もいた。運ちゃん的には「時は金なり」の思考で常に目的地まで全速全開だ。地元人は、大抵一人のときは後部でなく前の助手席に座る。充分な保険補償支払いが期待できない中国では、外国人はリスクヘッジのため後部座席に座るべきだろうと思う。
・胸部分がボーダフォンになったレッズの05年新ユニフォームが発表になった。ボーダフォンとは2年で約10億円の契約、Jリーグ最高額とのことである。三菱自動車が背中に移り(年間3億円)、三菱ふそうはユニから消える。浦和は今まで球団経営収支の帳尻合わせに必要額を、広告宣伝費名目で三菱自動車から実質の補助を受けてきたが05年以降は三菱自動車からは「補助」を受けずに独立採算をとることになる。将来は株式上場も視野に入れているという。ボーダフォンとの高額契約を取り付けアジアへ進出し闘えるクラブにするための布石だ。クラブ経営として浦和は一つ一つ着実にステップアップしていると思う。「マンチェスターユナイティッドそっくり」の新ユニを見て、若干残念な気持ちもあったが、闘える環境の整備に努力しているクラブ経営陣を高く評価したい。

「チャンピオンシップの映像到着」

2005-01-18 07:23:54 | Weblog
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・04年の瀋陽の経済成長率(GDPベース)は速報値で15.5%との発表をニュースで読んだ。遼寧省全体でも04年11月末時点で12.1%だ。驚異的な数字である。しかしその多くはマンション・オフィスビル、工場施設等の盛んな投資(固定資産投資)によるものである。そのあまりにも急激な投資増は「効率」面で問題を抱えているのではないか。瀋陽で生活していて街の変化のスピードを感じるのはなんと行っても古い建物が新しい建物にどんどん取って代わられる姿だ。特に市内の南北を真っ直ぐ貫く青年大街をはじめとする各主要な通り沿いは、高層マンションやオフィスビル建造の再開発プロジェクトが多く同時進行中だ。どれも非常に規模が大きく、こんなビルをつくって大丈夫か?と首をかしげるようなものも少なくない。マンションであれば需要を上回る勢いで高価格帯のグレードのものが供給され、実需のある中価格帯のグレードのものの供給が不十分といったミスマッチがあるようだ。実需に見合あったバランスで供給しないと資金ショートで不良債権になってしまう。工業等の事業分野では逆に中小規模で技術レベルの高くないものの重複投資が多いようだ。かつて「大躍進」の時代、1958年から始まる第2次5ヵ年計画では、イギリスに追いつき追い越せとばかりにそれまで年産624万トンだった粗鋼生産を一挙に目標年産1070万トンに引き上げたという。大量の農民達が鍬を捨てて動員され土法炉を増設して生産し続けた結果、不純物だらけで、鋼鉄に洗練して機械材料としてほとんど使えないシロモノが積みあがったという。この巨大な国では、ときとして盲目的とさえ思われるような潮流ができあがる。日に日に出現する街の真新しい巨大なマンションやオフィスビルの姿にかつての土法炉を想起するのは私だけであろうか。
・レッズサポーターの親友から04年の2ndステージ鹿島戦、名古屋戦、チャンピオンシップのビデオ、2nd優勝記念マフラーとペナント、マッチデープログラム等を郵送してもらった。マフラーのセンスは悪くないし、ペナント、マッチデープログラムも記念になる。そしてなんといってもビデオは、日本のゲームをほとんど見られない私には非常にありがたい。これからじっくり見ようと思う。非常感謝!

「モンテッラのオーバーヘッド」

2005-01-17 22:34:56 | Weblog
1/17
・日本が生んだ大衆娯楽カラオケは今や世界中に広まっている、ということをよく聞くが中国でもカラオケは浸透している。今やカラオケは中国人にとってもなくてはならない一大娯楽だ。日本でいうカラオケボックスは、カラオケテレビの部屋という意味なのか中国では「KTV」と呼ばれている。昨夜は中国人の親友から寝ているところを電話で起こされてKTVに付き合わされた。基本構造は日本のボックスと同じなのだが店内に「超市」と呼ばれる小規模のスーパーマーケットがあってここでビールやつまみを購入して部屋の中へ持ち込む。もちろんウェイターにお願いすることもできる。そして男性客の場合、店にいる「小姐」または「美眉」と呼ばれる女の子達の中からそれぞれ一人ずつ気に入ったコを選んで隣に付いてもらうことができる。一緒に飲んで歌ってときにはダンスなどもしてチップをあげる(瀋陽なら大体100元)、これがKTVのスタンダードのようである。楽しいのだが、店の女の子達の酒の飲み方が凄まじいことには違和感がある。大抵はビールなのだが次から次へとイッキ飲みの乾杯をする。テーブルの下に転がる空き瓶が瞬く間に増えて行く姿には開いた口がふさがらない。彼女達は客へのサービスはどんどん乾杯して一緒に飲むことという観念をもっていて、日々文字通り体を張っている。私がイッキ飲みでなく少しずつ飲もうとすると間違いなく「私と乾杯したくないのか?」というように受け取られる。結局最後まで乾杯に付き合って、昨夜もクタクタになって帰宅した。
・中国の国営放送「中央電視台体育チャンネル(CCTV5)」では「天下足球」というフットボール番組がある。毎週月曜日の夜7時半から2時間番組で、週末のセリエA、リーガエスパニョーラ等のダイジェスト版が見られる。前節のセリエAのダイジェストを見たが、スクデット争いに絡んでいないもののなにげにキエーボ・ローマがおもしろかった。キエーボが2点を先取した後にトッティが起点になってローマが攻めまくる。結局2-2のドローで終わったのだがモンテッラのオーバーヘッド、最高に素晴らしかった。

「木曜日のボール」

2005-01-16 15:53:57 | Weblog
1/16
・午前中に遼寧体育館でテニスを2時間プレーした。屋内とはいえ暖房がないので零下5度前後と寒さが厳しい。今年になって全く運動をしていなかったので自分的には今日から始動ということになる。ゲームをしていない間はひたすらコートの周りを走り続けた。2時間みっちり動いたわけだが走り続けたせいで最後の方は疲労が溜まってラケットを打つときも膝に力が入らなかった。寒さから運動をサボり飲んで食べて惰眠を貪る毎日でスタミナが明らかに低下した。心機一転フィジカルのレベルアップのため鍛えなおそうと思う。
・私の本棚にあるフットボール関連本のひとつ近藤篤氏の「木曜日のボール」(NHK出版)を紹介したい。著者が世界中を旅して各地の人々の生活の中にあるフットボールのある風景のスナップを撮りエッセーを綴ったものだ。アルゼンチン・ブエノスアイレスの空き地、カリブの海辺、メキシコ・チワワ鉄道の線路沿い、スペイン・サマランカの石畳みストリート、イタリア・フィレンチェの川べり、イングランドの芝生、エジプトの小集落の砂まじりの広場、カンボジア・プノンペンの公園・・・どこにでもボールと戯れる人々の姿がある。フットボールに対する世界中の人々の愛を感じることのできる一冊、Football Loversには是非お勧めだ。

「北朝鮮チームが海南島入り」

2005-01-15 11:31:40 | Weblog
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・北朝鮮は日本にとって神秘な国だが、中国瀋陽にいると相当身近に感じる。瀋陽には大きなコリアタウン「西塔」という地区があり、ここには中国籍朝鮮族や韓国人ビジネスマンに交じり北朝鮮のビジネスマンも住んでいて、北朝鮮レストランもいくつかある。西塔地区とは別だが北朝鮮直営「七宝山ホテル」がある。私も何度かここのレストランで北朝鮮料理を食べたことがある。味はともかくとして全員が金日成バッジをつけた北朝鮮人ウェイトレス、ウェイターで、テレビには金正日の映像が流れていたこと、喜び組のようなユニットの歌と演奏が興味深かった。
・また、遼寧省丹東市の鴨緑江や吉林省延辺州の図們江の国境から北朝鮮を眺めてみたことがある。図們江は非常に川幅が狭くなっている場所があり、対岸の北朝鮮側の茂山という街が一望できる。双眼鏡で見たが街のメインストリートは、ほとんど商売っ気がなく派手な看板が見当たらず、車も走っている様子がない。自転車に乗っている住民がちらほらといった感じで経済が停滞していて生活が厳しい姿が見てとれた。対岸で洗濯や魚釣りをしている住民の姿も見られた。地元の中国人によると少し前までは浅瀬をつたって北朝鮮の子供達に川の上でチョコレート等の食べ物を手渡す姿もよく見られたという。近年は国境警備が厳しくなったのであからさまにはできなくなったと言っていた。
・北朝鮮チームが合宿で中国海南島入りしたことにより日本メディアの報道がにぎやかになっている。北朝鮮側は日本メディア取材を完全拒否しているところだが、負けじとせっせとネタを仕入れては報じている。北朝鮮は現在マイナス15度前後で練習ができないので暖かい海南島(中国のハワイと呼ばれている)に入ったとのこと。日本チーム研究のためビデオを持参したところビデオ方式が違って再生できなかったらしい。しかし、サッカーは足でやるものだからビデオは必要ないと開き直っているという。チームは朝鮮人民軍の「4・25部隊」が中心でみな軍人精神旺盛、サンフレッチュ広島のMF2人(リハンジュ、アンヨンハ)も含まれているようだ。93年にドイツ人コーチを招いて以来外国人コーチを雇っていない。日本ホーム(さいスタ)の際の両国国旗掲揚・国家斉唱取りやめの要請を日本側にしたという。日本側はあくまで国際ルールに則ってやるということで拒否したようだが、相互主義で6月の北朝鮮ホームの際に取りやめることを狙ったものらしい。さいスタの試合も北朝鮮側の要請で5000枚のチケットが確保された模様。美女応援団を参上させるのかもしれない。ゲーム内容もさることながら周辺情報に興味がつきないところだ。

「バイエルン・ミュンヘンが浦和の長谷部に興味」

2005-01-14 15:45:48 | Weblog
1/14
・中国人の友人に誘われ焼き魚専門店「瀋陽美宣烤魚食都」という店に行ってきた。日本では焼き魚は当たり前だが、日本食レストラン以外で瀋陽では非常に珍しい、というか初めてだった。網焼き、鉄板焼き等による様々な魚料理があり値段も手ごろで美味しかった、日本人からすると日本の焼き魚料理と大差はないのだが、もらった店の名刺を見ると「中国発明専利-風味烤魚」とあるではないか。店内の調理のブースが日本で言うところの屋台のような雰囲気になっており、鉄板の調理台が客席から見えるように配置されている。この方式と料理の一体どこが「中国発明」の特許なのか首を傾げてしまった。
・バイエルン・ミュンヘンが浦和の長谷部に興味を持ち接触していた、というニュースを知った。バイエルンはアジア戦略の一環で日本人選手獲得に興味を持っていたとあるが、彼らの「アジア戦略」とは何だろうか。長谷部を真に戦力としてよりも日本向けマーチャンダイズ拡大の宣伝塔として期待しているのではないか。長谷部のポテンシャルが素晴らしいことは分かるが、まだ代表での経験がなく国際レベルの大会で実績のない彼に申し出が来るのはバイエルンが真に戦力として期待しているようには感じられない。実際のところは承知していないので憶測でしかないのだが。欧州のいくつかのビッグクラブは地域を飛び越えて海外での認知度アップによる市場開拓を視野に入れて選手獲得に動いている。レッズファンの一人として、長谷部がいずれ海外に雄飛するのはおおいに応援したいところだが、宣伝塔ではなく真に戦力として必要とされるチームへ堂々と移籍して欲しい。それまでは腰を据えてレッズで鍛えて実力を蓄えて欲しいものだ。

「イタリアサッカーに蔓延するマナーの悪さ」

2005-01-13 09:41:23 | Weblog
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・瀋陽でも四川料理屋はたくさんある。「四川火鍋」の老舗で高級店の皇城老媽に行ってきた。四川火鍋は唐辛子ベースの辛いスープの中に牛肉、羊肉、白菜、春菊、シャンサイ、ジャガイモ薄切り、湯葉、はるさめ等を入れて煮て、ニンニクゴマ油か、ゴマだれにつけて食べる。唐辛子の辛さが強烈だが寒い冬には体が温まって良い。中国に転勤になる2年前までこんな鍋料理が中国にあるなんて知らなかったが、最近は日本でもチラホラ出ていると聞く。日本でもキムチ鍋並みには流行るポテンシャルがあると思うのだがどうだろうか。辛いスープで食べ続けると舌の味覚が麻痺するので真ん中が仕切られた大鍋による辛いスープとさっぱりスープの2種類で味わえる「双味湯」で交互に楽しむのがお勧めだ。
・ウェブサイト「スポーツナビ」のホンマヨシカ氏のイタリアサッカーに蔓延するマナーの悪さについてのコラムを読んだ。1月6日のパルマ-ユーべ、ラティオ-ローマの試合でサポーター同士の乱闘があったという。珍しくない話だが乱闘等の極端な例は別にして全体的にはやはり私もイングランドのスタイルが好きだ。イングランドのスタジアムはクラブが所有していることが多く全てフットボール専用スタジアム、そして大切に維持管理されていて椅子もきれいだ。なんといってもグランドと観客席の間に金網がなくプレーが近くではっきり見られるので臨場感がある。ファンも手拍子の応援で本当に心を込めて応援していて暖かい。ただし全て指定席、着席が義務、旗などの持ち込み禁止のところは厳しすぎると思う。一方でイタリアはその反対、スタジアムは本当に汚いし椅子は壊れていて指定席のナンバープレートまで剥されていてどこに座ったら良いか分からない。発炎筒がどんどん炊かれこれはこれで盛り上がって良いのだが、これをスタジアムに投げ込むのはイタダケナイ。03年にミラノのサンシーロでミラン・ユーべを観戦したことがある。私がゲートからスタジアム内へ入ろうとしたときそのゲートに目掛けてチケットをもたないユーべファンが大量に押しかけてきた。警官がゲートを封鎖しユーべファンの群集の後方を囲んだため私も巻き込まれてその中で1時間閉じ込められてしまった。サンシーロの上部からはミランファンが発炎筒をこちらに向かって投げ下ろしてくるしゲートから中へは入れないし散々だった。過激すぎると楽しめない点は留意する必要がある。

「キャプつばRoad to 2002編」

2005-01-12 08:25:45 | Weblog
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・週に2,3回はKFC(ケンタッキー、中国では「肯徳基」)で朝食をとる。いつも注文するのは北京ダック風味鶏肉をクレープ状に包んだロールとオレンジジュースだ。KFCの中国オリジナルメニューで結構いける。KFCは瀋陽の至るところにあるので便利だ。KFCに行かないときは、職場近くの交差点でリアカーを停めておばちゃんがやっている煎餅にする。鉄板の上に卵を2つ落とし、平らに薄く延ばして円形に焼き辛いソースを塗ったその上に油条(揚げパンのようなもの)とソーセージを細切れ、葱をきざんだものを載せ、それを中に包み込むようにクレープ状にする。一個2元でボリュームあって美味く朝食にはちょうど良い。
・キャプテン翼、ワールドユース編に続きRoad to 2002編15巻までイッキに読んだ。翼がバルサでBチームからトップチームに上がりいきなりRマドリーとのエルクラシコでデビューし勝利するところは、相変わらず漫画っぽいとしても、日向がユベントス入りするも通用せず、レギュラーをとれずにセリエC「レッジアーナ」にレンタルで出されるところなどは、かなり現実っぽくて良い。進化していく翼や日向達のこれからの活躍が楽しみだ。

「近郊ベッドタウン解放闘争の星、Jクラブ」

2005-01-11 09:15:57 | Weblog
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・12月19日の読売の報道によると中国の胡錦濤政権が、政権批判に危機感を持ち「知識人礼賛を許さない」態度を鮮明にしているという。行動的な知識人を「公共知識分子」としてスター扱いしその言論をメディアが大きく扱う風潮を批判するキャンペーンを打ち出したようだ。中国が社会構造変化の大転換期にあり多くの問題に直面している今、公共知識分子と呼ばれる知識層が声を出すことが重要だとして、ある雑誌で昨年9月に「中国に影響を与える公共知識分子50人」を選んだ。ところがこのうち多くの者が、天安門事件の再評価を求める者や違憲立法審査請求を試みた者、憲法改正論議の中で江沢民の「三つの代表」の明記を批判した者など「好ましくない言論を行う者」であったことが導火線になったとのこと。背景に市場経済化に伴い知識人が民間シンクタンクを立ち上げるなど言論活動をビジネス化する動きが活発化し、独立経営を基本に競争が激化した新聞等のメディアが、売り上げ増を目指し「売れっ子知識人」を大きく扱うことと結びついて、彼らの言論の影響力が増しているという。04年は、局地的であるが各地で農民らの暴動が相次ぎ社会不安への懸念が強まっているときだけに引き締めを強める必要があると当局が判断したようだ。
・言論統制の厳しい中国であるがインターネットも含めて非常に多くの情報チャネルがある今、当局によるコントロールは益々厳しくなっている。政権を直接批判するものではなくても政権批判を暗示した政策評価というのはたくさんあるし、収賄汚職事件追求などに絡めてチェック機能がない行政への批判などは良く目にする。インターネットで言えば、台湾サイトは制限されているものの、その他の外国ドメインのサイトの中国語以外で書かれた中国批判などは中国国内で容易に閲覧することができる。これからも局面、局面で言論統制引き締めは行われるだろうが、技術的な限界もあり当局の意に沿わず緩くなっていくはずだ。
・サッカーマガジン1月18日号のえのきどいちろう氏のコラムを興味深く読んだ。Jリーグクラブの「地域密着」と一括りにしている中でも東京近郊のクラブの独特な存在意義に注目している。J1の全18チーム中8チームが東京近郊のクラブである(横浜M、川崎、FC東京、東京V、浦和、大宮、市原、柏)(※FC東京、東京Vも23区外の調布市)。東京近郊のベッドタウン住民は戸建てやマンション価格が手頃だという理由だけで移り住んだ人間が大半で、都心で仕事をして帰って寝るだけの地元にアイデンティティを持たない者が多い。Jのクラブは、地元への帰属意識を持てない彼らを解放する「近郊ベッドタウン解放闘争の担い手」であるという。確かにレッズの存在で埼玉に愛着を持つようになった私もその解放された一人か。

「キャプつばワールドユース編」

2005-01-09 10:01:53 | Weblog
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・同僚と中街の近くに最近オープンした日本式焼肉(鉄板焼もあり)の「輝亭」に行ってきた。日本の企業(レストラン)による独資によるもの。店の雰囲気がお洒落で規模は3階建てでフロア面積3000平米と大きい。というか日本でこんな規模の焼肉屋はめったにないだろう。タン塩や骨付きカルビなどどれも美味しくビールも飲んで8人で1000元弱、瀋陽で普段行く韓国式焼肉店では味わえない満足感だった。瀋陽では日本式で本格的なものはおそらくここだけだろう。
・同僚から借りたキャプテン翼<ワールドユース編>全18巻と特別編1巻をイッキに読む。ワールドユース編は、まだ読んだことがなかっただけに、すっかり入り込んでしまった。タイのコンサワット3兄弟、中国の肖俊光、サウディのオワイラン、メキシコのエスパダス、ウルグアイのリョーマ、スウェーデンのレヴィン、そしてブラジルのサンターナ、ナトゥレーザと次々と強敵が翼の前に現れるのを打ち負かしていく姿が痛快極まりない。私の好きな日向小次郎が1ヶ月山にこもって雷獣シュートを開発するところも最高(笑)。ワールドユース編が完結したのは97年であるが、以降日本はユース世代のチームが国際大会で好成績を収めている。キャプテン翼で描かれたことが現実になりつつあるところが凄いところだ。翼の「ワールドカップで日本が優勝」という夢、何十年後かに現実になることを私も信じたい。JFAの川渕キャプテンも2050年までに日本をW杯で優勝させると宣言したばかりだし。「キャプつば」バンザイ!

「希望格差社会とフットボール」

2005-01-06 22:40:14 | Weblog
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・「中央公論04年12月号」の山田昌弘氏の「希望格差社会の到来~努力が報われる人、報われない人~」を読んだ。社会にとって問題なのは、単なる貧富の差ではなく、努力しても無駄であると絶望感に陥る人々が増大することであり、社会の分断と停滞、社会秩序崩壊への脅威になり得ると警告している。私は、今の日本は、スポーツ選手やITビジネスの若手実業家等がびっくりする程の収入を手にして騒がれるなど、旧来の閉塞的平等社会ではなく個人の実力と能力に応じて大きく報われる社会へ変わっている印象を持っていた。しかし、著者の指摘はこうである。現代の日本社会は、一方で職業、家族、教育等の面で「努力しても報われない」人々が増えている。もちろん経済的格差は以前から存在していたが、人々はそれを質的なものではなく、量的なものであると意識し、時間が経過すれば追いつくことができるものと意識していた。ところが90年代に世界的に起きた社会・経済構造変化の中で、職業面で将来が約束された中核的・専門的労働者と使い捨て単純労働者の分断がなされたというのだ。この後者に分類される人々(いわゆる単純な下働き労働者、フリーター)は「努力すれば報われる」希望がもてなくなるという。職業の分断は家族生活にも影響をもたらす。医者夫婦、教員夫婦など子育て期もフルタイムで働ける夫婦は勝ち組夫婦として努力を続け希望を持てるが、対極に男女ともフリーター等経済的に不安なまま「できちゃった結婚」をして将来の家族生活に明るい希望がもてない人々が出現しているとする。この「努力をしても報われない人々」の増加が社会へ大きな影響(新興宗教、ドラッグ依存、「やけ型」反社会的犯罪等)をもたらす危険があるとしている。現行のセーフティーネット対策(最低生活保障)やチャレンジ支援(失敗しても再挑戦するチャンスが多ければ、意欲が出る)という対策は「努力が報われない組」を「努力が報われる組」に移行させるには不十分だとしている。著者は、多くの人が「努力が報われる」ことを実感できる場を公共的につくりだすことが重要だと主張している。それは何であろうか。職業以外での、例えば努力すれば評価や感謝を通じて「報われる実感」を味わえる地域コミュニティーや趣味のサークルでの活動の場なども該当するのではないか。一生懸命に地元のフットボールクラブを応援して何年かに一度クラブを優勝させることが出来れば、努力が報われたと感じ、希望を持って生きることが出来る。そんな希望価値をつくり出す役割をフットボールクラブにも担って欲しい。

「高校サッカーの外国人選手増加」

2005-01-04 18:39:45 | Weblog
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・中国人の友人に誘われ瀋陽で初めてディスコに行ってきた。「真愛」という店で瀋陽では流行っているようだ。夜10時過ぎに入ると早過ぎてまだ踊りの時間ではなかったが100以上はある6人掛けのテーブルが9割方埋まっていて活気がある。店の兄ちゃん達がステージで踊り歌っているのを、客はテーブルについて酒を飲んでタバコを吸いながら見ている。兄ちゃん達はときおり客から差し入れられるコロナビールやシーバスをイッキ飲みして気合いを入れて歌い続け、ウケ狙いでぬいぐるみのオークションなどをして盛り上げる。スーパーマーケットで買えば70元程度のものが600元まで上がってしてしまうほどの浮かれた空気が漂っている。11時半になりダンスが開始、中国人のノリは素晴らしく一般の日本人の比ではない。客がダンスフロアに殺到してガンガン踊る。ステージ上のお姉ちゃん達もこれでもかというほど激しい。テンポの速い曲が続きほどほどに疲れた我々は1時前には退却した。
・年末年始に行われる全国高校サッカー選手権大会出場校にも外国人選手が目につくようになってきた。大分(大分)の朴俊慶(U17韓国代表)をはじめ多々良(山口)のマーロン、ダン、青森山田(青森)のレオナルド、羽黒(山形)のブルーノ、ドグラス、ルイス等ブラジル等からの多くの選手が登録されている。高校に在籍しているという点では間違いなく高校選手権に出る資格はある。プロ選手としてのキャリアをJリーグからスタートすることを夢見る外国人選手の参加、それによる高校サッカーの活性化とレベルアップが期待されるという点で暖かく見守ろう。

「チェルシー、リバプールに競り勝つ」

2005-01-03 08:26:10 | Weblog
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・昼間に繁華街の中街に行き、O’NEILLの厚めのダウンコートとGuessのブルージーンズを買った。中国には「外貿商品」と呼ばれる海外販売向けの商品を売っているショップがあってホンモノのブランドものが格安で買える。O’NEILLのダウンはおそらく日本で買えば定価2万は下らないと思われるものだが割引交渉して400元(約5000円)、Guessのジーンズは$80の値札があるものが150元(2000円弱)で買えた。アウトレットなのか、受託工場が土日などにライセンス先に秘密でこっそり造って流しているものなのか分からない。今度店の人に聞いてみよう。
・1日の試合、チェルシーはリバプールに1-0で競り勝ったようだ。リバプールに押される中で途中出場のジョー・コールによる決勝点。2位アーセナルもチャールトンに3-1、3位マンUもミドルスボロに2-0の勝利で追走している。プレミアの首位争いは目が話せない。

「Jの鈴木チェアマンのインタビュー」

2005-01-02 09:55:07 | Weblog
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・朝起きて、何人かの友人に謹賀新年メールを送っていたら時間がなくなり慌ててホテルを出発。南京から北京経由で瀋陽に帰ってきた。元旦から文句を言うのもなんだが、今回も瀋陽桃仙空港のタクシーとバスにはフラストが溜まった。まずタクシー乗り場に行くと運転手数人に囲まれる。行き先を告げると100元といってくる。「瀋陽市交通局の規定があるだろう、メーターで行ってくれ」と要求したら拒否する。去年7・8月に空港タクシーをメーター通りで行かせるよう市が取締りを強化して幾分の改善が見られたが完全にまた従来通りに戻っていた。そばに公安が車を停めていたので乗っている警官に「この運転手達を取り締まってくれ」と要求した。すると彼は、「俺は客人を迎えるため待っているだけで担当外だ」といって取り合おうとしない。目の前でメーターを拒否する運転手達がいるにも関わらずだ。普段ならもう少しやるところだが、零下の中で口論を続けるのも体力浪費になるのでタクシー利用は拒否してバスに切り替えた。ところがこのバスは客が文字通り満員になるまで全く出発しようとしない。結局3,40分待たされる。事実上1時間に2本位出ているのだから時刻表つくって30分毎にきっかり出発させれば良いではないか。現に今回行ってきた西安や南京だってそうしていた。客に時間というコストを払わせていることへの気配りがない。このあたりは、瀋陽が他の発展している都市に比べて遅れているところだ。
・Jの鈴木チェアマンが今年からザスパ草津と徳島ヴォルテスが加わりJ1が18、J2が12と計30チームに拡大することについて見解を示し、「徳島が出てくると次は愛媛、というふうに周りから次の動きが出てくる傾向が強いので、空白地域にできたのは大きい。大分効果で九州は刺激を受けている。東北も盛岡などに根はできている」、過剰な競合による経営への影響については「競合しても、取り合うのではなく新しいファンの掘り起こし効果が大きい。ホームタウンは権利ではなく、そこでスポーツを振興するための義務と考えるべきだ」と話したとのこと。私もJリーグが日本の地域の振興とアイデンティティの形成に大きな役割を果たすと考えており、鈴木氏の考えに大きく賛成だ。日本より経済水準が低く、人口5800万人のイタリアではセミプロのセリエC2まで入れると140以上のクラブが成立している。Jリーグ30チーム、まだまだ拡大の余地はあるし、拡げていくべきだ。