Tiangangの毎日

浦和から国分寺に引っ越したフットボール好き。レッズの試合や食べたもの、旅行、読んだ本などをのんびり書いてます。

「黒竜江、遼寧に地下金融が蔓延」

2005-01-29 18:39:45 | Weblog
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・中国では地下金融がかなり大きいという。一つは正規の金融の規制が厳しく利用者のニーズに応えられていないという点、そして灰色の金を扱うニーズも強いということなのだろうか。雑誌「中国新聞週刊1/20号」で中国の地下金融についての特集があった。シティバンクの05年1月の報告によると04年5月から10月までで中国国内銀行の個人口座から流失した預金は約9000億元に上り、中央財経大学のグループによる調査によると中国の地下信用貸出の規模は7400億元~8300億元に上るという。同研究グループは国内の20の省を調査したところ、地下金融規模の正規金融規模に占める割合の平均値は、28.7%であった。
・予想外だったのが、東北地域の指数が地下経済の故郷と考えられる福建省やセッコウ省を上回った。黒龍江省が調査対象20省の中で最も高く5割、2番手は遼寧の4割であった。南方の地下金融が資金繰りに苦しむ民営中小企業の需要に沿って発達したものであるのに対して、東北の地下金融は地下経済と一体化されているとのこと。東北は借金を他に貸すという「転貸」が多いという。貸手は名の知れた実力のある大型国有企業で、クラブのような企業協会を設立する。借手の企業は「会費」と呼ばれる融資額の10%程度を担保金として貸手の大企業に支払う。融資金額限度は100万~200万元であり、小規模のものは50万~100万元とのこと。ほとんどは3ヶ月か半年の短期貸付という。
・東北地域は、大中型の国有企業が多いわけだが国有企業の知名度で、4大国有商業銀行等から融資を取り付けておいてその資金を元手に頻繁に転貸しているということか。黒竜江省では地下金融の規模が正規の金融貸出規模の5割に上るというのは衝撃的だ。東北振興の一環で東北地域の大中型国有企業に対する金融支援が進められているが、地下金融に流れてしまうのであろうか。果たして大丈夫だろうか。