YAMAHA XS250 (4A8)

1981年式Midnight Specialの修理・整備とツーリングの記録

XS250 キャブレター プランジャーキャップ

2023年10月12日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
前の投稿 XS250 やっぱり左プラグが黒い - YAMAHA XS250 (OHC) 記録 のコメントで教えていただいた、ゴム製プランジャーキャップの劣化対策。

燃焼不良は一応治まっているのだが XS250 ツーリングでエンジンの調子確認 - YAMAHA XS250 (OHC) 記録、さらなる完調を目指すべく、まずは部品取り用のスペアキャブレター(昔オークションで落札した物)のプランジャーを分解してみる。


やはりキャップは硬化していて、樹脂部品の様な硬さになっている。
見た目は割ときれい。


2年前に業者にオーバーホールに出したキャブについているプランジャーキャップはオーバーホール時に交換している様子。しかし、しっかり付いている感じではなく、くるくる回る。


このキャップはある程度の気密性を保つためのものだと思うが、これではその機能を果たしていないのでは?と疑問を感じる。キャブレターに関しては他の部分も含めて、「ほんとにオーバーホールしてくれたの?」と思うところが多く、正直、どうもあの業者は信用ならない気がする。

とにかく次にキャブレターを外す際には忘れずここの対策は行いたい。しかし純正部品は当然廃番。

コメントで教えてもらった方法で考えてみるものの、今一つやり方がわかっていないことに気付いた。

別途、線径1.5mmの内径5mm、7mm、8mm、合計3本のOリングをRTVゴムか接着剤でうまく一体化させて、同様の物が作れるのではないかとも考える。

ためしに純正部番(2A2-14173-00)を
ネットで検索してみると、純正部番132-14173-00が互換性ありそうに見える。それにしても、こんなに小さなゴム部品が1個594円とは…。

とりあえずスペアキャブから取り外したプランジャーキャップにKUREのラバープロテクタントを吹き、ストックしておくことにする。

XS250 ツーリングでエンジンの調子確認

2023年10月09日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
昨日何とかセッティングを間に合わせ、多少不安ながらも丹後半島キャンプツーリングへ。

XS250 やっぱり左プラグが黒い - YAMAHA XS250 (OHC) 記録

67,587.9km昨日セットした点火タイミングの確認のため、まずはテストラン。XS250点火タイミングが気になる-YAMAHAXS250(OHC)記録67,587.9kmどうにも気になって、夜中の住宅...

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往復約420キロを走っての所感。

・エンジン始動は一発。

・懸念していたアイドリングの不安定さは不思議なほどおさまった。

・出足のトルク感は少し薄まったように感じたが、気のせいかもしれない。

・高速運転時(といっても60〜70km/h)のエンジン振動がかなり少なくなり、スムーズになった。以前は高速道路で巡航速度70km/hで1時間も走らないうちに振動で手が痺れていたのが全く無くなった。むしろ、60km/hより70km/hの方がパワーがスムーズに出ている感じ。キャブテックの効果が出ている気がする。

・中間加速時の吹け上がりはやや鈍くなったかもしれない(気のせいか?)。

以前からオイルが滲んでいた左シリンダーヘッドあたりは、数滴オイルが落ちてくる状態となった。原因はどうやらロッカーシャフトのブラインドプラグ(ゴム)が緩くなっているせいというところまでは突き止めた。実は昨日、古いブラインドプラグと換えてみたのだが、症状は悪化し、漏れたオイルがシリンダーヘッドのフィン左側からさらにシリンダーフィン左側にまで拡がった。純正部品は廃番。対策を考えなければ。

そして翌日、スパークプラグの焼けをチェックしてみると…


中心電極の焼け色に関しては、ほぼ完ぺきなのではないだろうか?接地電極側は黒いが、左プラグのみ極めて薄くやわらかいカーボンが付いていただけで、右プラグは全く付いていない。

シリンダー内をスコープカメラで覗くと、400km以上走行後も左右ともピストンヘッドはピカピカのまま。キャブテック施工とLOOPパワーショットの相乗効果かも。


これにて燃焼不良・アイドリング不調については一段落ついたと思われる。


XS250 丹後方面キャンツー

2023年10月09日 | ツーリング/キャンツー
一年以上前から、そのうち行こうと思っていた丹後半島へのツーリング。

またしても雨の予報。

せめて走っている間は小雨程度で済むことを期待しつつ出発。

出発時の一枚。自分的には、なんかアングルが好みの感じに撮れた。


出発時のオドメーター67,613.4km。



例によって、走り出すと止まって写真を撮るのが億劫になる。というより、ほとんど休憩無しで一気に京丹後市まで走った。

地物の沖ギスとかその他ちょっとした食材を買い、今にも降り出しそうな曇り空の中キャンプ場に向かう。

キャンプ場に着くと同時に小雨が降り出した。早急に設営。ここのキャンプ場は駐車場からフリースペースのキャンプ地まではかなり距離があり、荷物の運搬が思いのほかハードだった。

丹後感の無い画像(笑)


このキャンプ場は、区画のオートキャンプスペースと、何百メートルか離れたところに砂浜のフリースペースがある。悪天候にもかかわらず、オートキャンプの方はそこそこ埋まっていたが、フリースペースの方は完全貸し切り状態。

波音が激しく、迫力がある。


日暮れ位から、雨が本降りになってきた。

幸いにして近くにシェルター的な小さい建物があったので、そこに移動して沖ギスを焼いて食べる。塩を振ってフライパンで焼いただけだが、身がふわふわでジューシーで非常にうまかった。

地酒「伊根満開」。赤米から作られた日本酒。色も赤みがかっていた。原材料は赤米と麹だけなのに、かなり甘みがあり、ちょっとワインに似た風味。これはこれでうまかった。


波音が大きく響く。うるさいぐらい。
満潮になってもテントまで波が来ることはないだろうか?と、ちょっとビビりながら眠りにつく。

翌朝は9時位まで雨が降り続き、ようやく上がった。

写真で見るとそれなりに綺麗な景色。実際は、外国語が書かれた漂流ゴミが波打ち際にいっぱい打ち上げられていた。


ちっちゃいカニ(笑)


またまた午後1時半を過ぎるぐらいまでキャンプ場の周りを散策したりしてから出発。

帰りは予定通り宮津に寄ったものの、午後3時を過ぎて到着してみると、なんかひっそりとした感じで、お目当ての店も閉まっていた。
しかたなく、Mippleというショッピングセンターの上にある山海屋という店でお造りの定食を食べた。地物かどうかはわからないが、思ったより新鮮でうまかった。

まだ宮津なのに、すでに午後4時を回っている。できることなら国道173号の山越えは陽のあるうちに終えたい。

府道9号線~国道175号線を走り、下天津で休憩。


うまい具合に雨雲をかわせたらしく、国道9号線~府道710~府道300と走る間も、さっきまで雨が降っていたような路面状況のところもあったが、降雨には遭わず。

そして国道173号に入る。昔から173号はあまり好きではない道だ。何かひどい目に遭ったというわけではないのだが。

雨がパラパラと降ってきた。

篠山安田のローソン駐車場でついに雨具を着ることにする。

案の定もう完全に日暮れている。ここから173号の山越えだ。
ここ4年位で最もこわさを感じながら走る。しかしさすがハイグリップタイヤ。ちょっとしたことでツルッといくのではないかというこわさは以前に比べて大幅に軽減されている。

せっかく雨具を着たのに結局雨に遭うことはなく、木部から阪神高速に乗った。

そして、家まであと5キロというところでいきなり土砂降りとなった。まあでも今回はラッキーだった。


帰着時オドメーター68,036.7km。今回の総走行距離423.3km。
ちなみに、阪神高速11号池田線で淀川を渡っている最中にちょうど68,000kmを迎えた。


次のツーリングはもうちょっとこまめに写真を撮ろう。といつも思う😓 

XS250 やっぱり左プラグが黒い

2023年10月07日 | YAMAHA XS250(SOHC) トラブル対応・修理記録
67,587.9km

昨日セットした点火タイミングの確認のため、まずはテストラン。

XS250 点火タイミングが気になる - YAMAHA XS250 (OHC) 記録

67,587.9kmどうにも気になって、夜中の住宅街でエンジンをかけては切り、かけては切りして点火タイミングの確認を始めてしまった。エンジンの始動性はやたらと良い。セルを...

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しばらく走っていると、前にも増してアイドリングが不安定。1,500回転位まで上がったと思うと、1,000回転以下まで急降下したり、1,500回転から1,100回転の間を行ったり来たり。テストランは早々に切り上げ、戻ってすぐプラグを見てみる。

67,591.9km
たった数キロ走っただけで、左プラグは真っ黒。乾いていて、ペーパーウエスで拭くとすぐ取れるカーボンだから、やはり燃料系に問題があるのだろう。


キャブの細かいところに何か原因があるのかもしれない。再度キャブを外すことにする。

フロートチャンバーのガソリン量を左右で比べてみる。そう大きくは変わらない。


アイドリング不調とは関係ないが、キャブわ外したついでに、インマニからバルブめがけてキャブテックを噴射。

左プラグは真っ黒にもかかわらず、ピストンヘッドは左右ともきれい。


この前換えた左キャブのスロージェットを元に戻す。


関係ないとは思うけど、ジェットニードルも左だけリプロ品と交換。


これまた関係はなさそうながら、左のみドレンスクリューのOリングが切れていたのでリプロ品で未使用だったものと交換。


この前換えたばかりの左フロート。わずかにへこみがあったのが気になっていた。以前使っていた純正のフロートのコンディションが良さげで、これに交換。高さは27mmに設定。

キャブ各部を念入りにチェックしたが、アイドリング不調の原因と思えるようなところは結局見当たらず。

キャブを組み立て・組み付け、再度テストラン。

ややマシになったような気はするものの、アイドリングは不安定。

67,601.6km
戻ってすぐプラグチェック。10kmテストラン後。左プラグが黒いのは変わらず。


他に打つ手が思いつかない。
とりあえず清掃したノーマルプラグに交換し、試走してみることにする。

走っている間は、さっきよりずっと力強くなった。トルク感が戻った気がする。アイドリングは不調のまま。

67,613.4km
戻ってすぐ、またまたプラグチェック。
プラグ換えただけで直るわけもない。

さっきキャブを外したのに、同調調整していなかった。
ちょっと念入りに、色々調子をみながら時間をかけて同調をとる。
同調スクリューを少し回して同調が取れたと思ったら、また狂ったりする。同調スクリューを回さず、ドライバーでスクリューを少し押すだけでも吸入負圧値が変化することを発見した。その位微妙なバランスということか?
何度も回したり、アイドリング回転数を調整したりして、ベストと思える設定にセット。


この後はアイドリング&空吹かししかしていないが、アイドリングが安定した気がする。空吹かしもパワー感があるような…

なんか急にいい感じになっているかもしれない。

何度かエンジンを切って、始動してを繰り返してみても安定している。

まだ走ってないから油断は禁物(笑)

明日明後日のツーリングは何とか大丈夫、と思いたい。

XS250 点火タイミングが気になる

2023年10月05日 | YAMAHA XS250(SOHC) 整備記録
67,587.9km

どうにも気になって、夜中の住宅街でエンジンをかけては切り、かけては切りして点火タイミングの確認を始めてしまった。

エンジンの始動性はやたらと良い。セルを一瞬回すだけですぐ始動。キャブレターメンテナンスの賜物か。

タイミングライトでも点火タイミング確認。タイミングライトの電池が弱っているせいもあるのか、ちょっと見づらい。

マグネットピックアップディスクでも確認・調整してみた。

少し遅らせたり、早めたりして、その度にエンジンをかけて軽く吹かしてみたりするが、あんまり違いが分からず。

原点に戻り、デジタルイグニッションの説明書を確認。
1.左シリンダーをTDCポジション(圧縮上死点)にする。
2.Sマークマグネットがセンサーに近づくまで回転方向にディスクを回す(どちらのマグネットでもよい)。
3.イグニッションスイッチをONにする。
4.引き続きディスクを回す。Sマークが通り過ぎる際にセンサー近くのLEDが点灯する。
5.Nマークまでゆっくりとディスクを回していくとLEDが消える(ここでプラグがスパークすることを確認済み)。ディスクが正しい位置にあるので、固定ねじを締める。
今まで何度も確認し、この通りにしていたのだが、よくよく考えてみると、これだと圧縮上死点で点火スパークが飛ぶことになる。



サービスマニュアルの点火時期調整のところを見返してみると、上死点前10°/1200rpm。ということは、これでは点火時期が遅すぎることになるのでは?と思いつく。


上死点前10°というのは、LFマークということ…で間違いないよな?
ということで、クランクを回しLFマークに合わせたところでディスクのNマークがセンサー上に来るように(スパークするように)してみた。



エンジンをかけてみたところ、とりあえず問題はなさそう。
このセッティングで、こんどテストランしてみることにする。

でもやっぱり左シリンダーが温まるのが遅いのは変わらず。再度キャブを見てみるべきか?
左キャブのフロートをスペアに交換、スロージェットを元のやつ(サイドに穴の無いやつ)に戻す、メインジェットとジェットニードル・ニードルジェットの状態確認、このあたりをやるかどうか。
というのも、ここにきて、2年前に業者にやってもらったキャブレターオーバーホールでどこまでやってくれているのか疑問を感じだしたから。
オーバーホールから返ってきた時に、もっとじっくりチェックしておけばよかったな。