かなり前に買ってストックしたままになっているMotulの5100。一昨年位に冬季用に5100の10w-30を使って、さして良い印象が無かったのに、何を思ってもう一度買ってしまったのだろう?
現在入れているVerity Bikeでの走行距離は約1,300km。このまま2,000km走行位まで使い切るか、ゴールデンウイークのツーリング(予定)に向けて万全を期すためにオイル交換するか、長い間迷ったが、手元にこのオイルがあるのでオイルフィルターと併せて交換することにする。
Motul 5100をストックしていなかったら、Bel RayのEXLかPenn Grade1かVerity BIKE Protechあたりを試してみたかったのだが。
あらためてMotulのオフィシャルホームページで5100のテクニカルデータシートを見てみると、交換周期は何と16,000km以下(メーカーの推奨値または個々の使用状況による)となっている。最高の条件であれば、16,000km無交換でいけるとメーカーが宣言しているのは驚き。また、他のオイルとの混合も可能みたいなことが書かれている。
流動点は-36℃、引火点は228.0℃。ベースオイルはVHVI(GⅢ)だっただろうか?エステル配合。
粘度指数は40℃で92.3 mm²/s 、100℃で13.9 mm²/s 。よくわかってないが、けっこうさらさら目なのかな。
まずはガソリン補給とオイルの温めを兼ねて、近くのガソリンスタンドに行く。この時、今のエンジンの感触をできるだけしっかり覚えておいた。
ガソリン10ℓ補給と共に、elfのコンプリートエンジンクリーナー(燃料添加剤)を50cc添加。現在主流のPEA(ポリエーテルアミン)を含んでいなさそうなのがかえって興味をそそられた。
69,516.2km
オイル抜き取り。さほど汚れている様には見えない。油温約40℃にしては、粘度が低い気がする。せん断が進んでるのかな。
マグネット付ドレンボルト。今回はほとんど鉄粉が付いていなかった。
取り外したオイルフィルターエレメントはそれなりに汚れている。
今回はユニオン産業のエレメントと、YambitsのOリング(大)と純正Oリング(小)を使用。
ドレンボルトワッシャーもYambitsのものを使用。
オイルフィルターカバー・ドレンボルトを清掃後取り付け、まずオイルを2ℓ入れる。オイルフィルターまでオイルが回るとアッパーラインより低くなるはず。
エンジンを始動し、数分間アイドリング。
エンジンのかかりが早い。エンジンからのノイズが少なくなり、始動直後の冷間時からアイドリングが安定している様に感じる。アイドリング中軽く吹かしてみると、明らかにスムーズに吹け上がる。
オイル交換直後はいつもこんな風に思うだろうし、プラシーボ効果もあるだろうと思いつつ、ちょっとワクワクする(笑)
エンジンを一旦止め、2〜3分置いておき、アッパーラインまでさらに400ccオイルを補充。
5kmほどテストラン。
うーむ、どう客観的にみても違いは明らか。
出足のスロットルのツキの良さ、トルク感、加速時のパワー感、高回転時の安定感、エンジンノイズ(ガチャガチャ感)の低減、全てがアップしている。
ただし、シフトの感触は変わりなし。
結論。
エステル配合化学合成オイルは、250cc旧車バイクにも効果あり。
今まで、化学合成オイルは薄くて強い油膜というイメージから、厚い油膜で密封性を上げる必要のある旧車のエンジンにはマッチしづらいのでは?と思い込んでいた。
しかし、今回化学合成でも密封性が感じられた。
これからは考えを改めようと思う。
とはいうものの、まだ試したいオイルはかなり多くある。
半年後になるが、次はどのオイルにしてみようか?