発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

2019年3月◆彼岸の中日◆あるいは春の小川◆音楽の時間

2019年03月21日 | 日記
◆彼岸の中日
 本の発送をしたり、下請けの仕事をしたり、外を歩いてヒバリを眺めたり、西鉄電車をオーバークロスするJR筑豊本線の土手の菜の花を眺めたり、インスタグラムのアカウントとってみたり。そうこうしているうちに彼岸の中日ドラゴンズ。今日はヨハン・セバスティアン・バッハの誕生日らしい。音楽室に肖像画が貼ってあった作曲家でカツラをかぶっている人は2人で、バッハとヘンデルだった。ヘンデルの肖像は荒井注に似てた。この2人は同じ年に生まれたと、最近ラジオで知った。
 中学のとき、なんとなくオルガン聴きたいっと思って買ったのは、ヘルムート・ヴャルヒャという人のバッハのアルバムだった。解説文に、バッハはドイツ語で「小川」という意味だと書いてあった。何も考えずに買って聴いてたのだが、名盤だったらしく、その後、CDの時代になって、同じジャケットデザインで出てたのを見かけた。「鼻から牛乳」(トッカータとフーガニ短調)とか「髪の毛ありますか」(小フーガト短調)とか、バッハさんの著作権はとうに切れているので、いじられ放題である。

◆西部航空音楽隊定期演奏会
 3月1日、福岡シンフォニーホール。
 自衛隊吹奏楽のクラシック系コンサート。プロコフィエフのロミオとジュリエット。バレエ音楽。携帯電話のCMでおなじみの、あるいは「のだめカンタービレ」で竹中直人がロングヘアのかつらと「つけ鼻」で演じる世界的マエストロ・シュトレーゼマンが登場するときに流れた音楽を吹奏楽版で。ああシアワセだあ。
 帰りは今泉のコチソバで。若い女性たちがやっているお店である。ここはいつも賑わっている。山かけ明太子のそば天ぷらつきをいただく。

◆九州交響楽団定期演奏会
 3月8日、福岡シンフォニーホール。指揮は小泉和裕、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリンは小林美樹。これは映画「オーケストラ!」(邦題)で演奏された曲。よく聞く曲だけど、いちどライヴで、と思ってたから。3楽章通しての集中力。ソリストは体力勝負であるとつくづく思う。
 交響曲は、聞いた事ない曲(グラズノフの5番。予習の暇がなかった)で小一時間大丈夫かな、と思っていたが、すごく得した気分である。

◆春の風物詩?
 コンサートが終わって、パフェ食べて、ドラッグストアといくつかの喫茶と書店以外はシャッターの降りた天神地下街をシアワセ気分で歩いていたら、警官の一団とすれ違った。うち2人はスピーカメガホンを持ってる。ああ、そんな季節なのね。相撲が福岡の11月の季語というなら、特攻服集会は福岡3月の季語である。3月8日は公立中学校の卒業式で、市内のあちこちで厳戒を布いていたはずだ。卒業式が済んだ少年少女のごくごく一部が、レトロな暴走族のコスプレをして集会をするのだ。実際の暴走はあまりしない(んだと思う、見た事ないもん)。で、この日は特攻服を着てたら補導する、と広報されていた。で、何人かが補導されたらしい。
 何も考えずに地下街を通っていたんだけど、地上を通っていたら、今年の集会場であるところの警固公園を掠っていたなあ。
 特攻服でなく、普通の服装で、うたごえ集会をやってたらどうなるんだろう、と少し考える。あるいは、主張するメッセージが特攻服の刺繍文字ではなく、Tシャツのプリントだったらどうだろう、と。
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヒバリング、ホバリング | トップ | そして3月が去る »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事