うまくは言えないけど

日々思う事をとりとめもなく書いています

ポツネン

2006年01月05日 | 日記
ラーメンズの小林賢太郎ソロコントライブ「ポツネン」を見てきました。

去年はGoldenBallをはじめたり、今回のソロライブをしたりと新たな活動をしていて面白かったのですが、ラーメンズのライブがなかったのが残念でした。二人そろってのコントをもっと見たかったです。相方の仁君は久々に「落下女」でテレビに出ていますが、やはり舞台でこそ魅力を発揮するような気がします。

ライブですが、オープニングはチャップリンのような格好の小林賢太郎さんが、謎のペットを捨てに行くという話です。いかにも小林賢太郎さんが好きそうな構成になっています。

次に勝手に人の電話に出るおせっかいな人の話と続くのですが、この話は面白いというよりもあり得ないのだけど実際にあるかもしれないと思わされるような話で、ちょっと怖くてボクは素直には笑えなかったです。

その次にアナグラムのあなと題した少し変わった趣向のコントです。「アナグラムとは言葉遊びの一つで、単語または文の中の文字をいくつか入れ替えることによって全く別の意味にさせる遊び」。ようは言葉遊びなのですが、スクリーンを使い見せ方が面白かったです。

また、もう一種類スクリーンを使ったコントがありました。teevee graphicsと小林賢太郎さんのユニット“NAMIKIBAYASHI”の映像を使い、映像とコントを織り交ぜながらのコントです。これが活動写真ような感じなのですが、古いような新しいような不思議な感じで、かなり面白い作りになっていました。

他に卵、小麦粉、鰹節、青のり、ソース、キャベツ、鉄板が悪魔から3つ願い事を叶えてもらうという話もありました。どれも3つめに人間になることを望みます。そしてその願いは1年の期限付きで叶えられます。悪魔はなぜこれらのものを期限付きで人間にしたのか。理由はばかばかしくも切ない内容になっています。

その他にもいくつかのコントがあり、再び「アナグラムのあな」もありと盛り沢山な内容でした。そして最後にパズル遊びのようなコント。これ単体でもよく考えられていますが、最後はゾクッとするような驚きがありました。

最後におまけでアナグラムのあなをしてくれました。神戸はちょうどルミナリエの時期だったので、それにちなんだアナグラムでしめてくれました。

ラーメンズ、KKプロデュース、GoldenBallsなどそれぞれ違うスタンスでやっていましたが、それらを凝縮してさらに一人だからこそできるようなコントもあり、究極のシンプルなラーメンズの舞台と比べると道具なども凝っていて、これぞ小林賢太郎というような、なかなか面白いライブでした。以前に宮藤官九郎さんとの対談の中で、策好きといっていましたが、まさにその通りの作りなっています。マジックと同じで素直に策にハマって楽しむのが一番だと思います。

いつもラーメンズの舞台を見ると年がたいして変わらない人がこんなスゴイものを作るという事に愕然とします。それと同時に大きな刺激を受けます。別にクリエイティブな仕事をしている訳ではありませんが、何かしたくなります。また、近々ソロコントライブをするようなので、また見に行きたいと思います。

ラーメンズ DVD-BOX

ポニーキャニオン

このアイテムの詳細を見る


小林賢太郎プロデュース公演 「PAPER RUNNER」

ポニーキャニオン

このアイテムの詳細を見る


teevee graphics/NAMIKIBASHI VIDEO VICTIM2

角川エンタテインメント

このアイテムの詳細を見る