うまくは言えないけど

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無敵の選手会

2004年12月23日 | スポーツ
岩隈選手の要求が100%通りましたね。オリックスはほんとに気の毒です。せっかくあんなに批判を浴びながら合併したにも関わらずオリックスにとってメリットはほとんど無くなったのではないでしょうか。それどころか全ての悪役にされてデメリットの方がはるかに大きかったような気がします。こんな事になるなら近鉄が経営をギブアップしたときに売却か解散してくれたほうがよっぽどよかったのでと思ってしまいます。

しかし今の選手は本当に恵まれているように思います。特殊な例とはいえ選手が球団を選べたりするのはスゴイことではないでしょうか。年俸にしても落合監督が現役の時に三冠王などあれだけの成績をのこし1億円もらってからどのくらい経つかわかりませんが、今では早ければ入団2、3年で1億円もらえるとは一般社会からみればうらやましいかぎりです。しかも、活躍しなくても下がる額に限度があり保証してもらえるのですからプロの世界の割には優遇されているように感じます。1億円以上もらっている選手で、いったい何人の選手が年俸に見合う活躍をしているのでしょうか。

相手の失敗に乗じて自分の意見を通すことは球界に限らず、会社や家庭など身の回りにもよくある話です。最近、強気に出れば自分の意見が通ることを知った人たちの横行が増えてきているように思います。そういうバランスの悪い状態は組織の大きさに関係なくいつか破綻するのではないでしょうか。
球団の旧態依然とした密室的な動きも良くないと思いますが、選手会側もマスコミやファンを味方につけて年俸の高騰などの都合の悪いことは棚上げでプロ野球の発展をタテに雇用の確保など権利ばかりを主張していたように思います。申し訳程度にファンサービスをしているようですがとってつけたような感じが強くします。古田選手会会長は地域に密着した球団経営などを話しているようですが、選手側がみんなメジャー行きを希望し、軒並み球団経営に苦しんでいる中で年俸のアップばかり要求しているのを見ると、日本の球界を踏み台にしているようにしか見えません。こんな状態ではファンはいつまでもはついてきてはくれないでしょう。

柴原選手のように活躍できなければ減俸を申し出たり、和田選手やダルビッシュ選手のように困っている人のために寄付をする選手がもっと増えてもいいのでないかと思います。野球選手は夢を売る商売だと思っていますので、お金だけでなく憧れられるような選手が増えて欲しいと思います。

新庄選手やイチローのように野球が好きでたまらないといった感じのする選手や、野茂選手のように野球の発展に尽力してくれるような選手が増えてくれたら、きっと人気もあがるし、そうすればおのずと年俸もあがるのでしょうし、球団も選手もファンもみんなが幸せになるのではないでしょか。