ついに冬らしい寒さになってきました。
テスト課題でせっかく調べたので、デンマークの教育制度について。
長くなるので義務教育後の進路、成人の教育制度に分けようと思います。
デンマークの義務教育は日本と同じで9年間です。
学校はfolkeskole(フォルケスコーレ・直訳すると民衆学校)という、
日本の小中学校をあわせたような学校でここの1~9klasse(クラス)が
義務教育期間にあたります。
しかし、実際には0klasse(boernehave klasse=幼稚園クラス)
というものがあり、1klasseにはいる前の6歳の子供たちの9割以上が
幼稚園クラスにいくことになります。
(正確には6歳もしくは7歳。親が必要と考えるなら一年遅らせることができる、
男の子のほうがそのケースは多く、約2割の子どもが入学を見送るそうです。)
folkeskoleを終えた16・17歳の子ども達の進路には
(私の知る限り)
7つの道があります。
具体的に言うと
① 10klasseといって、そのままFolkeskoleに残り、をもう一年勉強する。
全体の4割強。
② Gymnasial uddannelse(ギムネィシァル)
日本の全日制普通科高校に相当するもの。
3年もしくは2年。
HTX(理数科)HHX(文系・商業科)=3年
HF(必要な単位を自分で選択できるコース)=2年
などがある。
①③⑦を終えてからHFを取るという進路もあり。
それをあわせれば全体の5割強がGymnasiumに進学。
Gymunasiumを卒業したほとんどの生徒がVideregaaende Uddannelseという
いわば大学のような教育を続ける。
③ Efterskole(エフタースコーレ)
寄宿生の学校で音楽や体育など勉強以外のことを学ぶ学校が多い。
全ての進路の中で唯一有料 1週間1500kr(3万円)前後の費用がかかる。
が、公の補助受けられる場合が多い。
④ SoSu(ソ・ス)=Social og Sundheds uddannelse(直訳すると社会・健康学教育)
日本の看護学校のようなもの
Social og Sundheds assistance(看護助手のようなもの)
hjemme hjaelper(ホールヘルパーのようなもの)
Pedagog med hjaelper(保育士助手のようなもの)
・・・などなどになるための学校
1~2年。
ここを卒業してから他で教育を更に受けると
理学療法士・保育士・看護師・・などなどになることができる。
⑤ Erhvervs Uddannelse(エアベアウス 特殊技能学校)
日本の専門学校・もしくは工業高校にあたる学校で
主に手を使う仕事につく人のための学校。
例えば理容師・電気技師・れんが職人・実験助手・カメラマン・画家 などなど。
2~5年。
全体の2割がこの道を選択。
⑥ Andre Ungdoms Uddannelse (直訳すると その他の青年学校)
ここも専門学校のようなもの。
つける職業の例として
警察巡査官・農夫?・刑務官などがある。
1~4年。
⑦ 一年間 自由
海外旅行・留学・アルバイトをしてすごす。
こうしてみれば
⑦以外、日本の中学卒業後の進路とあまり変わらないような気がします。
高校、商業、工業、看護・・・
などがあるわけですから。
でも やはり日本とは大きく違う点がいくつかあります。
まず、
Gymnasiumは、ある種 「勉強ができる・好きな人が行く学校」 として位置づけられている事。
これは逆に 高校へ行かない人は、アホ という意味ではありません。
デンマークでは、税金が高いせいなのか、職業差別、給料格差があまりない様に思えます。
そのため、進路に関しても特にどこに行くほうがよりいいとか悪いとか、高校にいけない人が他を選ぶとかもないようです。
日本の高校進学率は たしか9割以上だったと思います。
しかし高校のレベルはピンきりで、
親がとりあえず普通科卒業しとけって言うから と、
ただ卒業証書がほしいためだけに3年間嫌々学校に行っている人もいます。
そしてもう一つ大きな相違点は
将来何になりたいかわからないからとりあえず高校に行くというのではなく
正々堂々と?
一年間自分の将来を考える猶予をもらって③や⑦を選んだあと、高校に行ったり
他の学校へ行ったりできることです。
そのため、一年間旅行したり、エフタースコーレで好きなことをした若者達でGymnasiumに進む割合は、①の10クラスを終えた生徒達より少ないそうです。
そして結構大きな問題 費用に関することですが
③と⑦以外は無料。
18歳からは学生なら誰でも返還不必要の奨学金がもらえ、
④に関しては、学生ローンが組めます。これはもちろん返済義務がありますが
他よりもずいぶん安い利率で借りる事ができます。
日本では学生ローンというものがあっても
それを借りている割合は少ないと思うのですが、
デンマークでは親がある程度大きくなった子どもに金銭的な援助をしないので
多くの学生が学生ローンを借りているそうです。
世間体も費用も気にすることなく(本当のところはどうかわかりませんが)
進路を選べるデンマーク。
と、いっても若いデンスケたちのなかにも
お行儀悪そうな子がいっぱいいることも事実です。
煙草も法で禁じられてないので、学校ですっぱすぱやってるそうです。
あ、それとこれとは関係ないか。
つづく
テスト課題でせっかく調べたので、デンマークの教育制度について。
長くなるので義務教育後の進路、成人の教育制度に分けようと思います。
デンマークの義務教育は日本と同じで9年間です。
学校はfolkeskole(フォルケスコーレ・直訳すると民衆学校)という、
日本の小中学校をあわせたような学校でここの1~9klasse(クラス)が
義務教育期間にあたります。
しかし、実際には0klasse(boernehave klasse=幼稚園クラス)
というものがあり、1klasseにはいる前の6歳の子供たちの9割以上が
幼稚園クラスにいくことになります。
(正確には6歳もしくは7歳。親が必要と考えるなら一年遅らせることができる、
男の子のほうがそのケースは多く、約2割の子どもが入学を見送るそうです。)
folkeskoleを終えた16・17歳の子ども達の進路には
(私の知る限り)
7つの道があります。
具体的に言うと
① 10klasseといって、そのままFolkeskoleに残り、をもう一年勉強する。
全体の4割強。
② Gymnasial uddannelse(ギムネィシァル)
日本の全日制普通科高校に相当するもの。
3年もしくは2年。
HTX(理数科)HHX(文系・商業科)=3年
HF(必要な単位を自分で選択できるコース)=2年
などがある。
①③⑦を終えてからHFを取るという進路もあり。
それをあわせれば全体の5割強がGymnasiumに進学。
Gymunasiumを卒業したほとんどの生徒がVideregaaende Uddannelseという
いわば大学のような教育を続ける。
③ Efterskole(エフタースコーレ)
寄宿生の学校で音楽や体育など勉強以外のことを学ぶ学校が多い。
全ての進路の中で唯一有料 1週間1500kr(3万円)前後の費用がかかる。
が、公の補助受けられる場合が多い。
④ SoSu(ソ・ス)=Social og Sundheds uddannelse(直訳すると社会・健康学教育)
日本の看護学校のようなもの
Social og Sundheds assistance(看護助手のようなもの)
hjemme hjaelper(ホールヘルパーのようなもの)
Pedagog med hjaelper(保育士助手のようなもの)
・・・などなどになるための学校
1~2年。
ここを卒業してから他で教育を更に受けると
理学療法士・保育士・看護師・・などなどになることができる。
⑤ Erhvervs Uddannelse(エアベアウス 特殊技能学校)
日本の専門学校・もしくは工業高校にあたる学校で
主に手を使う仕事につく人のための学校。
例えば理容師・電気技師・れんが職人・実験助手・カメラマン・画家 などなど。
2~5年。
全体の2割がこの道を選択。
⑥ Andre Ungdoms Uddannelse (直訳すると その他の青年学校)
ここも専門学校のようなもの。
つける職業の例として
警察巡査官・農夫?・刑務官などがある。
1~4年。
⑦ 一年間 自由
海外旅行・留学・アルバイトをしてすごす。
こうしてみれば
⑦以外、日本の中学卒業後の進路とあまり変わらないような気がします。
高校、商業、工業、看護・・・
などがあるわけですから。
でも やはり日本とは大きく違う点がいくつかあります。
まず、
Gymnasiumは、ある種 「勉強ができる・好きな人が行く学校」 として位置づけられている事。
これは逆に 高校へ行かない人は、アホ という意味ではありません。
デンマークでは、税金が高いせいなのか、職業差別、給料格差があまりない様に思えます。
そのため、進路に関しても特にどこに行くほうがよりいいとか悪いとか、高校にいけない人が他を選ぶとかもないようです。
日本の高校進学率は たしか9割以上だったと思います。
しかし高校のレベルはピンきりで、
親がとりあえず普通科卒業しとけって言うから と、
ただ卒業証書がほしいためだけに3年間嫌々学校に行っている人もいます。
そしてもう一つ大きな相違点は
将来何になりたいかわからないからとりあえず高校に行くというのではなく
正々堂々と?
一年間自分の将来を考える猶予をもらって③や⑦を選んだあと、高校に行ったり
他の学校へ行ったりできることです。
そのため、一年間旅行したり、エフタースコーレで好きなことをした若者達でGymnasiumに進む割合は、①の10クラスを終えた生徒達より少ないそうです。
そして結構大きな問題 費用に関することですが
③と⑦以外は無料。
18歳からは学生なら誰でも返還不必要の奨学金がもらえ、
④に関しては、学生ローンが組めます。これはもちろん返済義務がありますが
他よりもずいぶん安い利率で借りる事ができます。
日本では学生ローンというものがあっても
それを借りている割合は少ないと思うのですが、
デンマークでは親がある程度大きくなった子どもに金銭的な援助をしないので
多くの学生が学生ローンを借りているそうです。
世間体も費用も気にすることなく(本当のところはどうかわかりませんが)
進路を選べるデンマーク。
と、いっても若いデンスケたちのなかにも
お行儀悪そうな子がいっぱいいることも事実です。
煙草も法で禁じられてないので、学校ですっぱすぱやってるそうです。
あ、それとこれとは関係ないか。
つづく