続いて上目黒へ向かう途中、駒沢通りから長い参道の奥に社が見
えた。「天祖神社」である。古くから“伊勢森”と呼ばれるこの地
に天照大神を祭神として祀り、創建年は不明であるが、境内には鬱
蒼とした樹木が茂り歴史を感じさせる。
境内左隅に「庚申塔」が見られた。左側の碑は宝永5年(1708)
の名が刻まれ、講中九名の名前が彫られていた。また、右側の碑は
享保元年(1716)とあり、「これより、町さき四辻、大道、九品
仏通、右せたがい道、左ふどう道」と彫られていた道標だ。
(目黒区上目黒2-32-15)
天祖神社 庚申塔