塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

広重「江戸百」今昔 深川万年橋

2007-08-03 06:58:51 | 江戸百・今昔
 一立斎広重の「名所江戸百景」は、鷺やツバメ、浜千鳥、
鶴といった鳥類から、狐、馬、亀といった動物が登場する。
安政4年(1857年)11月の改印がある「江戸百」56景の
「深川万年橋」(ふかがわまんねんばし)には、桶の取っ手に
吊された亀が登場。
 これは、「放生会」(ほうじょうえ、ほうじょうや)といって
捕獲した鳥獣や魚を野に放し、殺生を戒める神事で、宗教的な
儀式のひとつ。江戸でもお盆が来ると、亀を川に戻してやる
風習があった。もちろん売り手がいて、買い手が亀を放して
やるのである。なかなか、粋な話である。
 現代版は、万年橋の高欄を桶にとらえて構図を決め、隅田川に
注ぐ小名木川の河口を撮った。その先に清洲橋が眺められる。
(江東区常盤1丁目1番地辺り)

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