塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

広重「江戸百」今昔 目黒千代が池

2007-09-27 07:03:49 | 江戸百・今昔
 安政3年(1856)7月の改印がある「江戸百」23景
「目黒千代が池」(めぐろちよがいけ)。
 江戸の頃、目黒の千代ヶ崎台地には、島原藩主・松平主殿侯の
下屋敷があった。あまりにも見晴らしがよかったので、
「絶景観」と呼ばれていた。千代が池には、何段にも折れる
滝まであった。現在のプリンセスガーデンホテル辺りである。
 この絵には、千代が池の水面には、斜面に植わっている木々が
陰として水面に映り込んでいる。この描写などは、浮世絵に取り
入れることは珍しく、広重が西洋画の影響を、かなり受けていた
ようにみえる。
 絵の現場を訪れ周辺を巡っていると、他にいいポジションが
見つかった。そこはJR山手線に架かる陸橋があり、線路の先の
せり上がる土手を、千代ヶ崎台地に見立てて撮った。
(品川区上大崎2丁目19番地辺り)

最新の画像もっと見る