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塩哲の色即是空

私の日常の活動状況を飾り気なく、素のままで表現する。

築地市場で喰い道楽 トミーナでズワイガニ

2009-01-17 13:14:16 | 築地市場で喰い道楽
 本日は少しノンビリとした朝を迎え、築地場内へ伺った。魚がし
横丁1号館の「PIZZA&PASTA トミーナ」は、朝は8時からの営
業なのである。実際に入店したのは8時15分頃で準備に余念がな
く、作業に入り出したのは8時半だった。
 築地の河岸にイタリアンは異色であるが、国旗のカラーリングが
施された店頭は、まるでイタリア・カラブリア、ニカストロの港町
を訪ねた時の“バール”を思い出した。店内のメニューには麦酒も
ワインもあり、これでガラッパでもあると本当のバールになる。
 さて、入店してメニューを見ると、お薦めの品のメニューの中に
「ズワイガニのカルボナーラ」1,500円が目に止まり、早速オー
ダーした。こちらはパスタだけでなくサラダと飲み物(ホットかア
イスコーヒー)がセットになっている。
 そして登場したパスタを見ると、カルボナーラにしてはサラッと
しており、蟹よりも長ネギの方が目立つ。ソースは蟹エキスに粒ト
マトをペーストされているようだ。従来のカルボナーラを想像して
はいけない。なんとも不思議な味だ。
 麺はシコシコとコシのあるアルデンテ状態で、噛むと弾力があり
弾んでくる。デュラム小麦を配合した“バリラ”No.3であろう。
麺の太さが1.4mmの細めの麺は、繊細な魚介のソースに良くあう
のだろう。何とも不思議な味であったが、旨いパスタだった。

PIZZA&PASTA トミーナ
中央区築地3-2-1 築地場内魚がし横丁1号館
8:00~14:00(開店は8時半頃) 日・祝・市場休業日が定休日
サラダと珈琲 メニュー トミーナ

築地市場で喰い道楽 やじ満で牡蛎拉麺

2008-12-28 07:14:11 | 築地市場で喰い道楽
 年の瀬、慌ただしい中にも仕事も終わり緩やかな時が流れていく。
ウン? これでは身体が訛ってしまう。今年最後の築地へ足を向け
てみた。もちろん、始発の電車に揺られ築地場内へ。
 築地市場の年内は30日まで。それまでは、まだまだ喧噪が続く
場内を、ターレや車の往来を見やりながら魚がし横丁8号館へ向か
い、まずは腹ごしらえと相成る。
 暖簾をくぐった先はお決まりの「やじ満」、注文はやはり「牡蛎
拉麺」950円。本日のスープは少し濃いめで、塩気がアピールして
いる。冬場でも汗を一杯かく築地の男衆には、これくらいの塩気を
摂取しないとへばってしまうのだろう。大振りの牡蛎は旨味がたっ
ぷりで、気分もおおらかになってくる。
 カウンターの奥に座ると、食べ終えて退店する時は厨房との細い
仕切通路から裏口へ出ていくが、その裏口に牡蛎の身を剥いた後の
殻の小山が目に止まった。手のひらほどもある殻が、先ほど頂いた
大振りの身であることが頷けた。
 さて、お腹も満ちたことで、本日の買い出しのスタートだ。


築地市場で食い道楽 ふぢので野菜玉子そば

2008-12-27 07:11:39 | 築地市場で喰い道楽
 本日は、仕事納め。出勤する前に外で腹ごしらえをと思い、築
地場内を目指す。身体に優しく、暖まるものが良いとなれば、市
場内・魚がし横丁1号館の「中華 ふぢの」の野菜玉子そば850
円がある。
 早速、暖簾をくぐると築地市場の男衆で満席状態と思いきや、
空席の方が多い。本日を入れて4日間、数多くの取引があるため
市場で働く方は食事もとれないのであろうか。
 注文してまわりを見回すと、ほとんどの方がそば(拉麺)を
啜っている。一仕事終えた一杯なのか、ちょっと休憩の一杯なの
か、それぞれの肩の上には人生という十字架が乗っかっているん
だろう。ご苦労様です。
 さて、湯気をふんだんに立ち上げた器が登場。トロリとした餡
に包まれた野菜と麺をからめ、ハフハフと息を吐きかけながら啜
る自分も、年末の慌ただしい中に一時の安らぎを感じていた。こ
の一杯で、ホッと息がつけた。
 市場を後にする途中、波除神社にお参りすると、大祓の茅の輪
が設けられていたので、定められた方式で輪をくぐった。今年の
アカを落とすと共に、来年なにかご利益があるように。
野菜玉子そばの麺  茅の輪

「築地市場で喰い道楽」 やじ満で牡蛎拉麺

2008-12-06 07:11:12 | 築地市場で喰い道楽
 本日は忙しくなる。それにしても、昨日とはうって変わって急激
に気温が下がり、とても寒い。それでも朝一に出かけるのである。
そう、築地場内へ一目さん。目指すは、場内の魚がし横丁8号館の
「やじ満」だ。
 おッ! この時間では珍しくカウンターには3名のみ、一番奥の
席に案内される。それでもその後、続々入れ替わり市場で働く男衆
が暖簾をくぐってくる。この止まり木で一息つかれるようだ。
 さて、牡蛎拉麺950円を注文。海のエキスをたらふく詰め込ん
だ大振りの牡蛎が輝いて見える。少し苦みのような滋味が口の中に
広がってくる。これが牡蛎の醍醐味である。いつもより一個多く入
っていた。旨い一杯を頂き、ごちそうさま。
 さて、このレポをアップして、続いて首都高から東北自動車道を
一路、北に向けGO、GO。


「築地市場で喰い道楽」やじ満で牡蛎

2008-11-29 06:54:24 | 築地市場で喰い道楽
 今週末は急遽、仕事がキャンセルとなりオフディとなった。なら
ば、早起きをして築地市場を目指した。
 本日は「やじ満」の牡蛎拉麺950円を頂きに、場内魚がし横丁8
号館へ直走。早速、注文。
 出てきた器の中を眺めると、大きな牡蛎がデーンと乗っかってい
る。咀嚼しなくても、見ただけでプリプリ感が伝わってくるソテー
された牡蛎。おもむろに海のご馳走を頬張る、この至福の時を存分
に堪能しながら箸を進めた。いやー、旨かったなあ。

築地市場で喰い道楽 ふぢので野菜玉子そば

2008-11-15 06:46:15 | 築地市場で喰い道楽
 日が経つにつれ寒さが増していく。朝起きるのも億劫になるが、
オフの日の週末となると起床するのも気合いが入り、何処に出か
けようか、贅沢な悩みで心が弾む。
 早速、築地市場を目指す。身体が暖まるものを頂くなら場内の
魚がし横丁1号館の「ふぢの」だ。ここの「野菜玉子そば」が
大のお気に入り。やさしい塩味で、あんかけ卵とじ野菜が食欲を
そそる。あんかけが烈火の如く熱いので、ハフハフ息を吹きかけ
ながら箸を進める。スローフードな麺である。
 50円アップして850円だった。本日の麺は少し堅茹で旨かっ
た。

中華 ふぢの
中央区築地5-2-1 魚がし横丁1号館  03-3542-0365
5:15~13:00  定休日:日・祝・市場休業日
ふぢの

築地市場で喰い道楽 小田保で牡蛎&カキ

2008-11-08 07:04:13 | 築地市場で喰い道楽
 朝晩がめっきり冷え込んできた今日この頃、とそんな季節を肌
で感じながら早朝の築地場内を目指す。
 向かった先は、魚がし横丁6号館の洋食・とんかつ「小田保」
(おだやす)だ。こちらで提供されている牡蛎が実に旨い。
 この6号館には長蛇の列が出来るお寿司屋さんが2店舗あり、
小田保の左右に位置しているため、本日もその並びをかき分けて
暖簾をくぐった。
 こちらの牡蛎は、フライとバターソテーの2タイプが提供され
ている。どちらも頂きたいので牡蛎の「ハーフ&ハーフ定食」
1,300円を注文。
 早速、厨房から届いた器の牡蛎を頂く。
 まず、バターソテーの牡蛎は、海のおつゆがほとばしり、とっ
てもミルキーな味だ。バターがホンワリと牡蛎の身を包みまろや
かな味。そして、フライの牡蛎は、さくさくの薄手の衣の中から
ジューシーなおつゆが溢れ出て、牡蛎の食感がストレートに伝わ
ってくる。どちらも旨い牡蛎であるが、本日はバターが勝ってい
た。
牡蛎定食 小田保

築地市場で喰い道楽 黒川でかき揚げ丼

2008-10-18 10:15:45 | 築地市場で喰い道楽
 本日はオフなので築地市場に向かった。いつもと違いノンビリと
した朝を過ごし、向かった先は場外の「黒川」である。こちらは天
麩羅のお店で、開店時間は9時から。開店まで少し時間があったの
で、場外の鮮魚や乾物、漬け物などの店をひやかした。
 そして、黒川の開店と同時に入店、迷わず「かき揚げ丼」1,500
円を注文。待つことしばし、登場した器の中には溢れんばかりの黄
金色をしたかき揚げが鎮座している。
 まずは、おもむろにかき揚げをほおばる。芝海老と帆立貝柱の食
感がすぐ分かった。箸でかき揚げの中を確認すると、それぞれの食
材が調和しているように粒が揃っている。こんなところにも下準備
と調理が行き届いているのが確認できる。
 使用されている油がライトなのか、口の中が油でべとつくことも
なくサラッとした食感に印象度も深まる。とても良いお店である。
うす味の味噌汁の中には、カットされたトマトが入っていた。これ
が意外と味噌汁に合い、トマトの酸味が口直しにピッタリ。
 市場に買い物に来られた老夫婦も同じく、かき揚げ丼を注文され
ていた。
 お愛想の時、レジ上にあった天かすをお土産に頂いた。いいお店
である。

黒川
中央区築地6-21-8  03-3544-1988
9:00~14:00、17:00~21:00 日・祝日定休日
黒川 天かす

「築地市場で喰い道楽」 やじ満で牡蛎

2008-10-11 06:23:18 | 築地市場で喰い道楽
 全国の神さまがみんな出雲の国に集合されるので“神無月”と
呼ばれる今月は、食欲の秋の始まりでもあり、豊穣の味覚を堪能す
ることができる起点でもある。10月に入りソワソワしてくるシー
ズンの到来となった。
 浅利が終了すれば、続いて冬の味覚・牡蛎の到来である。先週末
は仕事で伺えなかったが、本日、築地場内を訪れることができた。
そして向かった先は魚がし横丁8号館にある「やじ満」(やじま)。
 半年振りの「牡蛎拉麺」950円を注文。
 厨房から登場した器の中には、海のエキスをたっぷり含んだ牡蛎
が小麦色に焦げ目が付いてソテーされ、その膜がとろみを帯びてい
る。口に含むと大振りの身が口の中全体を被い、それをハフハフ言
いながら舌で転がし、そして真綿でくるむように優しく迎えるので
ある。
 おもむろに咀嚼を加えると、海の滋味がこぼれ出てきて濃厚な鉄
分の醍醐味を堪能できる。生の殻を割ったばかりの活牡蛎の繊細な
味もオツではあるが、やじ満のスープと共に味わうこの牡蛎は絶品
だ。
やじ満

「築地市場で喰い道楽」天房で穴子と芝海老

2008-09-20 07:49:14 | 築地市場で喰い道楽
 さあ、本日は早起きをして築地市場を目指す。場内の仲卸のコー
ナーを通り、最深部のセリ場に到着。台風13号の影響かセリはま
だ終了していなかった。それでも、競り落とされた鮪はそれぞれ台
車に乗せられ旅立っていく。
 そんな喧噪からそっと離れ、魚がし横丁に足を向ける。今日の気
分は“てんぷら”だ。そう思えば、自ずと足は6号館の「天房」へ
向かっていた。この6号館は長蛇の列でおなじみの寿司屋が2店舗
有り、本日も台風13号もなんのその、多くのファンが並んでいる。
 私はそれを横目に、開店したばかりの天房の暖簾をくぐる。元気
のいい店主の挨拶が迎えてくれる。本日も一日、良いことがありそ
うで、頼もしい気迫を頂いたようだ。
 さて、本日は「穴子と芝海老の天丼」1,400円を注文。そして、
いつものように魚がし横丁HPからプリントアウトしたクーポンを
渡す。本日の季節の小鉢は、鮪の赤身である。
 厨房から登場した天丼は、台風を吹き飛ばすように輝いている。
カラッと揚げられた衣の中から、フワフワととろけ出しそうな穴子
の身が、口の中で踊り舞っている。芝海老は何匹使われているのだ
ろう、数えられないほどである。頭から尻尾までパリパリとした食
感が、芳ばしさと共にほとばしり伝わり、そして海老の甘みが後か
ら込み上げてくる。これが芝海老の天麩羅の醍醐味である。おっと、
天丼なのでご飯もかき込む。
 このバランス、心が躍動するほど美味しさを味わうことができた。

てんぷら 天房   03-3547-6766
中央区築地5-2-1 築地場内・魚がし横丁6号館
6:30~14:00 日・祝と市場の休みが定休日
旅立つ冷凍鮪 天丼セット