チック師匠が亡くなりました。最近までYoutubeでステイホーム演奏動画などupされてたので、まさか!?のショックでした。
既に沢山の方が追悼記事をupされていますが、僕からは、こよなく愛したチックのアルバム・ベスト5を紹介させていただきます。すべての作品を聴いている訳ではありませんので、あくまで僕の把握している範囲内の、ということになりますがご容赦を。
1、Now He Sings Now He Sobs
68年。もう説明の必要のない、26歳のチックが到達した孤高の境地。
ピアノ1音1音のツブが立ち、従来のジャズのスイング感やコード理論をいとも簡単に飛び越えていくチック。ロイ・ヘインズdsミロスラフ・ヴィトゥスbの組み合わせもミラクルだ。
当初は5曲収録で、ステレオ定位も極端な割り振りだったが、その後アウトテイクも世に出、ステレオ定位もナチュラルなミックスに差し変わって聴きやすくなった。
2、The Mad Hatter
78年。「不思議の国のアリス」を題材にしたコンセプトアルバムで、名曲「Humpty Dumpty」のオリジナルバージョン収録。この曲もスゴいが、チックでなくゲイル・モラン作曲の「Falling Alice」「Dear Alice」の出来が素晴らしく、ファンタジックでスケールの大きい世界が構築されている。
スティーブ・ガッドdsとエディ・ゴメスacobの演奏は、神がかっているぞ。
3、Return To Forever
71年。RTFの第1期、ファーストアルバム。フローラ・プリムvoとその夫アイアートdsをフィーチャーし、ブラジルの香りをまとった実に爽やかな音楽。
マイルスのバンドで一緒だったpercのアイアートがなんとドラマーとして参加、しかもそのドラムがとっても趣味がよくて大好きなんだな。
なお、この次のアルバム「Light As A Feather」に名曲「SPAIN」が収録された。
4、Hymn of the Seventh Galaxy、邦題「第7銀河の讃歌」
73年。このアルバムからRTFは第2期となり、エレキギターをフィーチャーしたロック的なバンドとなる。
この1作のみ参加のギタリスト、ビル・コナーズの演奏は、後任のアル・ディミオラほど器用ではないが実にクネクネして魅力的だ。
もちろん曲もいい。よくカバーされる「キャプテン・セニョール・マウス」の初出盤。
この録音メンバーで来日し、フジテレビの「リブ・ヤング」という愛川欽也さんMCの番組で演奏を披露したのを見て、計り知れぬ衝撃を受けてしまった塩塚少年であった。
5、Friends
78年。スティーブ・ガッドdsエディ・ゴメスbとジョー・ファレルtsのカルテットで録音されたジャズアルバムだが、曲はすべてチックのオリジナル。
81年に出た「Three Quartets」の方がサックスがマイケル・ブレッカーですごい演奏だったが、楽曲とアルバムのクオリティはこのFriendsの方が上だと思う。
ジャケットデザインが、オリジナルと再発時で変わる。カエルが初版、青い人形が再発版。本当は青い人形(スマーフ君)がオリジナルだったのだが、作者の許諾をとるのに時間がかかり、カエルに変更したらしい。
これが僕のベスト5です。他にも印象的なアルバム、意欲的なアルバムはザクザクありますが、いずれまた取り上げてみたいと思います。
チック・コリアさん、素晴らしい演奏と曲をいっぱい届けてくれて、ありがとうございました。愛してます!!
既に沢山の方が追悼記事をupされていますが、僕からは、こよなく愛したチックのアルバム・ベスト5を紹介させていただきます。すべての作品を聴いている訳ではありませんので、あくまで僕の把握している範囲内の、ということになりますがご容赦を。
1、Now He Sings Now He Sobs
68年。もう説明の必要のない、26歳のチックが到達した孤高の境地。
ピアノ1音1音のツブが立ち、従来のジャズのスイング感やコード理論をいとも簡単に飛び越えていくチック。ロイ・ヘインズdsミロスラフ・ヴィトゥスbの組み合わせもミラクルだ。
当初は5曲収録で、ステレオ定位も極端な割り振りだったが、その後アウトテイクも世に出、ステレオ定位もナチュラルなミックスに差し変わって聴きやすくなった。
2、The Mad Hatter
78年。「不思議の国のアリス」を題材にしたコンセプトアルバムで、名曲「Humpty Dumpty」のオリジナルバージョン収録。この曲もスゴいが、チックでなくゲイル・モラン作曲の「Falling Alice」「Dear Alice」の出来が素晴らしく、ファンタジックでスケールの大きい世界が構築されている。
スティーブ・ガッドdsとエディ・ゴメスacobの演奏は、神がかっているぞ。
3、Return To Forever
71年。RTFの第1期、ファーストアルバム。フローラ・プリムvoとその夫アイアートdsをフィーチャーし、ブラジルの香りをまとった実に爽やかな音楽。
マイルスのバンドで一緒だったpercのアイアートがなんとドラマーとして参加、しかもそのドラムがとっても趣味がよくて大好きなんだな。
なお、この次のアルバム「Light As A Feather」に名曲「SPAIN」が収録された。
4、Hymn of the Seventh Galaxy、邦題「第7銀河の讃歌」
73年。このアルバムからRTFは第2期となり、エレキギターをフィーチャーしたロック的なバンドとなる。
この1作のみ参加のギタリスト、ビル・コナーズの演奏は、後任のアル・ディミオラほど器用ではないが実にクネクネして魅力的だ。
もちろん曲もいい。よくカバーされる「キャプテン・セニョール・マウス」の初出盤。
この録音メンバーで来日し、フジテレビの「リブ・ヤング」という愛川欽也さんMCの番組で演奏を披露したのを見て、計り知れぬ衝撃を受けてしまった塩塚少年であった。
5、Friends
78年。スティーブ・ガッドdsエディ・ゴメスbとジョー・ファレルtsのカルテットで録音されたジャズアルバムだが、曲はすべてチックのオリジナル。
81年に出た「Three Quartets」の方がサックスがマイケル・ブレッカーですごい演奏だったが、楽曲とアルバムのクオリティはこのFriendsの方が上だと思う。
ジャケットデザインが、オリジナルと再発時で変わる。カエルが初版、青い人形が再発版。本当は青い人形(スマーフ君)がオリジナルだったのだが、作者の許諾をとるのに時間がかかり、カエルに変更したらしい。
これが僕のベスト5です。他にも印象的なアルバム、意欲的なアルバムはザクザクありますが、いずれまた取り上げてみたいと思います。
チック・コリアさん、素晴らしい演奏と曲をいっぱい届けてくれて、ありがとうございました。愛してます!!