☆♪☆ 鉄のみゅーじしゃん ☆♪☆

作編曲家・ギタリスト塩塚博のブログ。
近年は駅メロディの作曲で知られています。

「装飾音符」。

2020年06月17日 12時03分26秒 | 日記
小さく書かれる、メロディに付け加えられる飾りの音符です。



①のように表記しますが、実際の演奏ニュアンスはどうかと言うと、僕個人はずっと③、つまり装飾音符の発音がジャストタイミング、という考え方でした。これまでそのように表記して提供した譜面も、奏者はそのニュアンスで弾いてくれました。(事前に僕のデモテイクを聴いたから、という理由もあるかもですが。)
しかし、譜面作成ソフト「シベリウス」に①のように装飾音符を書き込んで再生すると②のように装飾音は前倒しで再生されます。これは僕のイメージした音像とかなり違和感があります。

では、装飾音符の実際の演奏の正しいニュアンスは、②なのか③なのか、それともどちらもありでその都度適切な方を選んで演奏するのか。僕が作成した譜面を演奏する場に僕がいればいいけれど、いない場合はそのニュアンスをト書きした方がいいのか。

この件をSNSに書いたところ、音楽家の方からいくつもご意見をいただきました。そして、僕のアルバム「テツノポップ」の弦楽四重奏に参加いただいた、スタジオやコンサートで大活躍のビオラ奏者・田中詩織さんから現場の貴重な見解をいただきました。

正しいところは分からないそうですが、ジャストor前倒し、特に決まりはなく、どちらもありです。
彼女の現場での通常パターンは、デモテイクがある場合はそのニュアンスを汲んで、なければ編曲者やディレクターに確認する(「装飾音符は頭にしますか?前倒しますか?」みたいな)そうです。
そして、アドバイスももらいました。編曲者(僕)が現場に行けない場合は、そのニュアンスを譜面にト書きにするのが良い!とのこと。
そう、それが知りたかったのです。詩織さん、ホントにありがとうございました♪
コメント
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