十月三日はドイツパンの日だそうです。
ドイツパンの日なんてあるのですね。
どういうわけでこの日がドイツパンの日になったのでしょう。
しかしまたドイツパンとはあまりに大雑把な言い方で
どのパンのことを言っているのかな?
多分バゲットやクロワッサンではなく、フォカッチャでもなく
ちょっと固めのどっしりとしたパンのことなのでしょう?
ちょっと意味不明ですが
私の焼くパンはよくドイツパン見たいと言われます。
スペルト小麦粉百%、その内スペルトの全粒粉が四分の一入っているので
ドイツなら店で売ってそうなパンかもしれません。
ドイツではスペルト粉のパンが普通にベーカリーで売っていますよ。
でも日本のお菓子パンのようななのはないですね。
日本ではなかなか手に入らないスペルト粉のパンこそドイツパンかもしれません。
さて、そのスペルト粉のことですが、
普通の小麦粉と何が違うのでしょうか。
実は今市販されている小麦粉は十九世紀になって昔からのスペルト小麦粉を
大量生産したいがために改造したものなのです。
それでスペルト小麦粉は古代小麦粉とも呼ばれていますの。
人類は何千年も前からずっとこのスペルト小麦粉を食べて来ました。
今の小麦粉になったのはわずか百年と少し前のことなんです。
最近グルテンの摂りすぎが問題になっているのを知っていますか?
グルテンフリーの食品も多く出回っていますよね。
生産高を上げるために改造された小麦粉には
スペルト小麦粉の何倍ものグルテンが含まれています。
今となって、グルテンの摂りすぎが健康を阻害していると言われてますよね。
生産高を考慮したのも実は経済のためなんです。
儲けるためにはできるだけたくさんの小麦粉が収穫できるようにしました。
グルテンが多ければ多いほどよく膨らむので
空気がいっぱい入ったフワフワパンができるのです。
そうすれば少しの小麦粉でたくさんパンが作れるでしょ。
うんと膨らむようにグルテンがいっぱいの粉に改造しました。
コマーシャルでしっかりと
パンはフワフワが美味しいものだと、イメージが植え付けられて
もっとフワフワ、もっとフワフワと消費者の気持ちを盛り上げます。
全ては経済のために改造されました。
その結果、人々の病気となっているなんてひどい話ですね。
経済、経済ってまるで今の安倍政権のようですが、
経済優先主義が産み出すものはあまりいい結果を招いていないような気がします。
パンとグルテンの話がいい例じゃないでしょうか。
ずっとスペルト粉のパンを食べていればよかったのにね。
粉の味もしっかり感じられるので
よく噛んで食べるといっそう美味しいのです。
噛むことは脳の刺激にもなるし、いいですよ。
私は自分の自家製酵母を使って焼いた
こんなパンがやっぱり一番好きなんです。
でもほとんどの人はスペルト粉の美味しさをまだ知りませんよね。
それが残念です。
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