うちの箱入り娘は帽子に入り込みたい模様です。
別の写真では父と息子、両方からセクハラを受けるスージーちゃん。
ネコの世界はオモシロイですよ。
特にうちのネコは野生に近い育ち方をしていますからね。
ユウキはキジトラのオス。
初めてこの家にきたときのことをよーく覚えています。
やっと二ヶ月になったばかりでした。
姉妹ネコと一緒に二匹で愛知県からやってきました。
家にきた時はプラスチックの衣装ケースに入っていて、
それを開けた途端に二匹の子猫はあっちとこっちに走り出して
それっきり気配を消してしまったのです。
夜中になって、全く知らない世界に置かれた子ネコは寂しさのあまり
ついに鳴き声を上げました。
するとそれに呼応してもう一匹の鳴き声が聞こえます。
鳴き声のひとつは二階から、もう一つは玄関から聞こえてきました。
どうやら二匹は遠く離れているようです。
しばらくお互いを探すように鳴き合っていた二匹の子ネコは
そのうち互いの声に向かって少しづつ接近してくるのがわかったので、
ひっそりとなりを潜めて玄関と二階の間にある部屋にしのんでいると、
あっちとこっちから子ネコが鳴き声を頼りに近づいてくるのが見えました。
不安に震えていた小さな生き物が鳴き声を上げ仲間を求め合っています。
夢中で鳴き合う子ネコ達はすぐそばに居る私に
しばらくは気がつきませんでしたが、
一匹が気づくとあっという間に今度は二匹一緒に玄関の方に走っていって、
下駄箱の小さな隙間に潜り込んでしまったのです。
それから一週間、子ネコは私たちに姿を見せませんでした。
玄関のホールに置いた餌は食べるけど、それも誰もいないのを確かめてから。
わたしたちは物陰からその様子を伺いました。
コッソリと音を立てないようにね。
とても慎重で、シャイな子ネコでしたが最初に心を開き勇気を出して
私たちに近づいてきた子にユウキと名付けたのです。
その少し前に十六年生きた黒猫を亡くしたばかりだったので、
子ネコの存在には本当に心癒されました。
ユウキはどんどん慣れて直ぐに私たちの元に近づいて来るようになったけど、
彼の姉はちがいました。
彼女は全く慣れないどころか家の中にも入ってきませんでした。
下駄箱の中から出た後は物置の隅に引っ越して
居なくなるまではそこが彼女の住処でした。
彼女が居なくなったこともなかなかのドラマがありましたが、
それはまたの機会にしましょう。
そうこうしてユウキは毎晩私と一緒に寝るようになったわけです。
子犬のようにどこに行くにも足元についてきて
それはそれは可愛いキジトラ。
それがユウキ。
戻って来て欲しい、ユウキ☆