寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2807話) 収穫体験

2019年07月01日 | 活動

  “知り合いの夫婦が営む農園に招待され、小学校四年生の次女と二人でイチゴ狩りを楽しみました。真っ赤なイチゴを籠いっぱいになるまで摘み、一つまた一つと頬張りました。この農園では無農薬でタマネギや二ンジン、キヌサヤ、スナップエンドウなども育てていて、イチゴ以外の野菜収穫も体験しました。
 ここで収穫したものは自宅に持って帰りました。タマネギは生のままサラダにして食べ、豆類はゆでていただきました。どの野菜も自分たちで収穫しただけにいとおしく感じられ、普段は捨ててしまうニンジンの葉と皮からふりかけを作ってみました。こうしてしばらくの間、わが家は実に豊かな食卓となりました。
 まだ食べられるのに捨ててしまう「食品ロス」が社会問題になっています。私は農園で大切に育てられた作物にじかに触れることによって食べ物の大切さを改めて感じ取ることができました。次女にとっても貴重な機会になったと思っています。”(6月9日付け中日新聞)

 愛知県江南市の主婦・田口さん(40)の投稿文です。収穫の体験、それがこんな良い影響を及ぼすのかと、嬉しく思った。野菜を作る体験ではない、収穫しただけである。そんな体験の無い人も多いのだ。野菜の生産の場が、消費者と余りに距離が遠くなったのだ。農地が減り、目の前からなくなった人も多かろう。地上に成るのか地下にできるのか、知らない子どももあると聞く。農業に接する気がが少なくなった今、こんな機会を積極的に求めるのも必要ではなかろうか。食は命の源泉である。食べ物を大切にし、食品ロスを少なくすることは必要である。田口さん親子はいい体験をされた。
 ボクは全国民が家庭菜園を持つことを望みたい。耕作放棄地が問題になる時代である。畑などいくらでも余っている。良い活用になるのではなかろうか。町から田舎まで行くには交通費のこともあるが、それ以上に農作業体験は良い効果をもたらすと思う。皆、レジャーに遠くまで出かける時代である。レジャー以上に得るものがある。単なる消費ではない、こんな程度の交通費は問題ではなかろう。ボクの絵空事である。


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