“靴屋さんのレジでエコバッグを出したら、レジの若いお姉さんが「かわいいエコバッグですね」と声を掛けてくれた。そのエコバッグは、私が学生の頃に使っていた古い折り畳み傘を、母が袋に作り替えてくれたものだった。「これ、折り畳み傘だったんですよ」と言うと、お姉さんは「ホントだ!すごい!自分で作ったんですか?」とビックリしている。
母は若い頃から洋裁や編み物が趣味で、鞄やアクセサリ-、洋服など、さまざまな物を作ってきた。八十一歳の今でも、お手玉や帽子など小さな物を作って楽しんでいる。何だか母のことを褒めてもらったような気がして嬉しくなり「私の母が作ったの」「傘だから撥水するのよ」「傘を巻いて留める紐も活用してコンパクトに畳めるのよ」と、いろいろ説明した。
お世辞を真に受けたおぱさんのマシンガントークを、お姉さんは嫌な顔もせず頷きながら、にこにこと聞いてくれた。そしてさらにたくさん褒めてくれた。この日は優しいお姉さんのおかげで、とっても幸せな気分に浸ることができた。遠方に住む母に、早速この出来事を報告し、二人で良い気分になった。靴屋のお姉さん、ありがとう。今度また、靴を買いに行きますね。”(2月24日付け中日新聞)
愛知県あま市の主婦・加藤さん(55)の投稿文です。レジ袋などプラスチック製品を減らすために、エコバッグが推奨された。そして、エコバッグを作る人も増えた。加藤さんのお母さんは、古い雨傘から作られた。その自慢話である。というよりその話を聞いてくれた靴屋さんのお姉さんへの感謝の投稿文です。人の話を聞く、簡単なようでこれが意外と難しい。聞いている内に自分の話になったり、素っ気なく聞いたり。だからこの話のように真剣に聞けば感謝されるのである。
さてエコバッグであるが、至る所で配布される。ボクの家にはもう10枚以上あるのではないか。1人1、2枚あれば十分であろう。こうなればもう資源の無駄使いになってくる。難しいものである。その他家の中で眠っている物はどのくらいあるだろう。もう数え切れないであろう。断捨離と言われるゆえんである。一方こうしないと経済が回らないのである。そして地球資源は枯渇する。こんなことまで考えるとますます難しくなる。人間は矛盾、自分勝手の中で生きている。
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