寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3464話) メールに感謝

2023年03月08日 | 活動

 “長いようで短くも感じる私の人生。いろいろあった中で義父母を送り、夫を送り、子どもたちは他県に住み、一人暮らしになって十六年目。私の住む町は市の中心から遠く、町内をいくつかの班に分けている。班長さんを中心に回覧や行事の連絡などが成り立っている。どこの家も世代が替わり若い人ばかりで、私はいつの間にか班の年長者になってしまった。それゆえ近所の方たち、特に隣のご夫婦にはひとかたならずお世話になり感謝している。
 そんな中、急な連絡がある時はスマホの操作で一斉に各家に届くようになっている。スマホを持っていない私には、一手間かけてショートメールを送ってくださる。
 先日の夜も、班長さんからメールが届いたので、折り返し「了解しました、ありがとう」と返信した。それで連絡終了ではなく、またメールが返ってきた。内容は「明日から冷たくなるそうですから暖かくしてお過ごしくださいネ、オヤスミナサーイ」と絵文字入りだった。
 何と優しい言葉なのか。若いのにすばらしい気配りに感謝すると同時に胸が熱くなった。どこかに不安がつきまとう日常だが、残された人生を私なりにもう少し頑張って生きてゆかねばと、勇気がわいてきたひとときだった。”(2月14日付け中日新聞)

 岐阜県土岐市の主婦・尾関さん(83)の投稿文です。町内会の連絡がスマホと携帯電話とは、そんな時代かと驚いた。考えてみればあっておかしくない。ほとんどの人はどちらかを持っているであろう。短い用事、緊急連絡なら凄く有用である。今年シルバーカレッジに入って、LINE、特にグループLINEの有用性を思い知らされている。これを使えるようにしておいて、多くの人に迷惑をかけることがなかったのにはホッとした。
 LINEもショートメールも短い文だけに、気遣いは必要である。間違いや誤解も生じやすい。ボクなど何度謝りの言葉を送ったか。特に信頼を得るまでは慎重にしたい。そして心遣いの一言である。この「オヤスミナサーイ」の一言が大きい。
 今のところ地域連絡では聞いたことがない。提案すれば割と簡単に受け入れられるかも知れない。


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