寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3696話) 婚約道中

2024年07月12日 | 行動
 “5月中旬の夕方、来客の見送りで外に出たら、すぐ家の前の旧東海道に「婚約道中膝栗毛」と書かれたのぼりを掲げたリヤカーが見えた。直径1メートルの地球儀を載せており、興味を抱き、近くにいた30代ぐらいの若い男女に声をかけた。
 東京在住という男女によれば3月15日に日本橋を出発して京都に向かっている途中とか。出会った人を幸せにしたいとの思いで歩いているらしく、道中の様子は動画投稿サイトにアップし、公園にテントを張ったこともあったという。私が「1人暮らしで気遣いはいらんから泊まっていきなよ」と誘うと、2人はうれしそうにうなずいた。わが家で2泊し、その間、実にさまざまな話ができ楽しい時間を送ることができた。
 動画投稿サイトによれば2人は5月30日に京都に到着。旅が終われば2人は婚姻届を出すと言っていた。お幸せに!”(6月18日付け中日新聞)


三重県四日市市の谷口さん(女・81)の投稿文です。リヤカーを引っ張りながら婚約道中とは、何という発想だろか。このようなことで、二人の意見が一致するとは、まずは希有なことであろう。奥さんになる人も同行されるとなると、まずはありえない。こんな愉快な話はそうお目に掛かれることではない。何とも楽しい。こんな思い出を作った二人に、別れは許されない。多くの人に感動を与えたのである。裏切れない。長い結婚生活、いろいろな危機も訪れよう。でもこの思い出がそれを乗り越えさせるのである。
 どんな二人も何十年ともなれば、何か起きる。でもあっさり別れるか、耐え忍んで乗り越え、一生添い遂げるのか。今は簡単に別れる人が多い気がする。



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