寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3737話) 盆ちょうちん

2024年10月08日 | 行動
 “昨年9月に81歳で他界した妻の初盆の準備をしていて、思い出したのは40年前に逝った父の初盆。故人の霊を迎える際の目印とされる「盆ちょうちん」を妻と葬儀屋で四つ買い集めて仏壇の前に飾ったものの、訪れた人は残念ながら少なかった。今回、妻の盆ちょうちんは準備するのをやめようと思ってきたが、7月に葬式を営んだ農協からカタログが届いて考えが変わった。やはりできる限りのことをしようと思い、玄関用に一つ、仏壇用に二つを購入し、仏壇の二つは妻が好きだった桜の絵入りとした。祭壇の供物は同居の次男の妻が用意してくれた。
 56年連れ添った妻の初盆は今回限り。子どもや孫、親族、近所の人と来訪者は多くなかったが、「帰省」した妻は喜んでくれたかな。”(9月13日付け中日新聞)


 愛知県新城市の平沢さん(男・84)の投稿文です。盆ちょうちん、ボクも昔は飾っていた。特に意味も知らず、季節の行事とし、風流を愛でる位の気分であった。平沢さんの投稿文で意味を知った。また最近知り合いになった女性の家庭も飾っていると聞いた。最近は外ばかりでなく、家庭でもいろいろ省略することが多い。「話・話」第3726話や第3726話でも書きました。省略は潤いのない生活に繋がります。高齢になって面倒が嫌になったこともありますが、時間が無いわけではない。もう一度見直したい、そんな気分です。いろいろな人のやり方を知りながら、自分の生活も見直す、これが「話・話」 の価値です。



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