寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第3755話) 空からの贈り物

2024年11月13日 | 出来事
 “「おかあさん、こんな所にスイカがなっている」娘の声に促され、家の前の草むらに目を向けると、道路に向かってスイカのつるが伸びていた。ピンポン玉ぐらいの実を二つつけている。車にひかれては大変と、とりあえずつるを草むらに戻した。さらに、鳥に食べられないようにと、玉葱の入っていた網をかぶせてみた。
 大きくなるのだろうか。孫たちとワクワクしながら、成長を見守った数週間。スイカは両手にすっぼり入るぐらいの大きさになってきた。食べるには少し早いような気もしたのだけれど、待ち切れなくて切ってみた。やはり真っ赤な果肉ではなく、少しピンクがかっていて、孫たちとドキドキしながら食べてみた。おいしく、さっぱりとした甘さのスイカだった。
 鳥たちの贈り物なのだろうか。他にも畑の中に、なぜか花壇でよく見る花が咲いている。隣の雑木林からは、キウイフルーツのつるが伸びてきてハウスのパイプに絡みついている。先着のアケビの実と共に今、小さな実をつけ始めている。
 空からの贈り物は、いろいろな所にある。自然を味わいながら暮らす日々って楽しい。”(10月19日付け中日新聞)


 静岡県湖西市の主婦・中山さん(66)の投稿文です。植物の生命力にはビックリすることがある。思いがけないものを思いがけないところで見ることも多い。中山さんが言われるように鳥のせいかもしれない。思いがけないところにスイカがなった。小さいながらもスイカである。高価な食べ物である。そして食べられた。まさに空からの贈り物を感じられたであろう。
 ボクの庭にも畑にも次から次へといろいろ生えてくる。もちろんほとんどは雑草であり、それで随分苦労させられている。そしてこのスイカのように思いがけない贈り物のこともある。まして種がこぼれていれば当然である。ボクは多くの野菜を自前の野菜から採っている。枯れるまで置いているので当然種がこぼれる。それが芽を出してくる。また瓜類は腐っても種は残る。それが芽を出す。ありがたいことである。



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