寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2993話) 防犯ブザー

2020年07月22日 | 行動

 “一年半ぐらい前、地元の消防署で救命講習を受け、命の大切さや救命の奥深さを知り、目の前に倒れている人がいたら微力でも自分に何かできることはないかを考えようと思った。それから自分でも何かできないかと思案してきた。過日、群馬県の桐生市消防本部が防犯ブザーの救急的活用を提言していることを知った。倒れている人がいたらブザーを鳴らして周囲に知らせようという取り組みだった。なるほど音だと緊急事態のサインを広範囲に送ることができ、救命により多くの方の力を結集できる。
 ブザーは自分の身を守るためだけにあると私はずっと思い込んできただけにハッとした。音で知らせるだけなら誰にでもできる。子どもからお年寄りまでブザーを持てばわが身を守るだけでなく、他人の命を救うことにもつながる。早速私は防犯ブザーを購入した。普段持ち歩くようにしている。皆さんもこの取り組みに賛同し実践してもらえたらと思う。”(7月2日付け中日新聞)

 愛知県稲沢市の主婦・中村さん(41)の投稿文です。この文を読んで、ボクも中村さんと全く同じ思い違いをしていた。こうした防犯ブザーは自分の為と思っていたが、他人のためでもあるのだ。ボクは会社勤めをしていたとき、東北の震災後緊急用の笛が配布された。その笛は今も、ボクがほとんどいつも持ち歩くショルダーバッグに取り付けてある。まさに緊急の時の為である。吊り下げていることをうるさいと思うときもある。でも折角もらったからと、会社を辞めた今も付けている。まだ使ったことはない。この笛も他人のために使うこともできるのだ。誰か困った人を見かけたら思い切り吹けばいいのだ。良いものをもらったと思う。
 こうしたものまで用意している人はどれだけあるのだろうか。女性は襲われたときなどのために忍ばせている人は多いかも知れないが、男性ではどうだろうか。緊急用というのは、出番が少ないだけに継続維持することは難しい。喉元過ぎれば熱さ忘れる、である。今年は梅雨末期に各地で豪雨が続いた。緊急避難袋は用意してあっただろうか。役だったであろうか。


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