寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
(過去掲載分は「付録」の「話・話」を開いて下さい)

(第2696話) やるべきこと

2018年11月05日 | 意見

 “僕はやるべきことを忘れていることがよくあります。そして「明日やろう」「正直やらなくてもいいでしょ」「どうでもいいか」と思っていました。ある日、僕は「明日という日が今日のような平凡な一日とは限らない」という言葉と出合いました。一つ一つの物事にどうでもいいことなんてなく、やらなければならないからあるんだ。そのことを僕に気づかせてくれました。
 それまでの「やらなくてもいいでしょ」「どうでもいいか」と思っていた自分自身にすごく腹が立ってきました。どれだけ自分は甘い考えだったんだと反省しました。それから僕は考えを改めました。日常の中でやらなければならないことと同じぐらい、自分自身がやりたいことがたくさんありました。そう、やるべきこととやりたいことはともに大切なことだったのです。”(10月17日付け中日新聞)

 名古屋市の中学生・棚瀬さん(男・14)の投稿文です。前途洋々の中学生がこのようなことを考えるのだ、素晴らしい。「明日という日が今日のような平凡な一日とは限らない」という言葉は事実です。災害の多かった今年の日本を見てみるだけでもよく分かります。災害に遭われた人には、今日と明日は全く違います。勉強道具も家も流された。明日すればいいと思っていたことがもう当分できない、ということもあったでしょう。交通事故など、誰にもあう危険性があります。人間一寸先が闇です。今日できることは、今日しなければならないことは今日する。これが悔いを少なくする方法でしょう。良いことに気付かれました。これは高齢者に特に言えることです。「明日死ぬと思って生きなさい」。


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