寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
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(第3611話) 5年後の私

2024年01月09日 | 行動

 “ふと思い立って5年後の自分に宛てて手紙を書いた。子どものとき、兄と実家の庭にタイムカプセルを埋め、大人になったら開けるはずだったのに埋めた場所が分からなくなってしまったことがあった。そこで今回、自分の部屋のある場所にしまった。手紙は2通。1通は大好きな動物や旅行をはじめ、直面した困難とその克服法、両親との大事な思い出を便箋にしたため、保存していた旅行先のレシートも同封した。もう1通はこの先、どうしてもつらいことがあったときに読もうと考え「朝の来ない夜はない」と自らを励まし、家族を大切にしていこうとの願いを込めた。
 さて、5年後の私は2通を読めるだろうか。とにかく一日一日を精いっぱい生きよう!”(12月15日付け中日新聞)

 岐阜県大垣市の主婦・野村さん(45)の投稿文です。45歳の方が5年後の自分に手紙を書く、いろいろな考え方、思いがあるものだと思う。20年後ならそうですか、言うのですが、また後期高齢者の方の5年後ならそうですか、と言う。45歳の5年後、かなりの確率で想像できる、そして多分それ程多くは違わないだろう。人間一寸先は闇、と言う言葉は誰もが知っているだろうが、元気なときには忘れているものである。この状態がいつまでも続くものと思っている。しかし、これは大間違いである。本当に人間は一寸先も分からないのである。そう考えると野村さんは謙虚で賢明と思う。手紙を見るときに過去を振り返りこの先のことを考える。これが大切と思う。そして5年後にはまたその先の5年後の自分に宛てて手紙を書く。これを繰り返しながら充実した人生を送られるのだろう。


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