吐露と旅する

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なんとなく選んだだけですが

2017-08-22 22:41:57 | 日記
『事件』という、1978年に制作された映画を観ました。

登場人物がスゴイ。

ヒロインヨシ子が大竹しのぶ。
ヨシ子の姉で、「事件」の被害者でもあるハツ子に、松坂慶子。

この2人だけで、もう濃い。

ヨシ子とハツ子の母親が、音羽信子。
ヨシ子の恋人で、「事件」の加害者のヒロシが、長島敏行。
ハツ子のヒモが渡瀬恒彦。

ヒロシの弁護人に、丹波哲郎。
検事役が芦田伸介、
裁判官が、小津安二郎映画の常連、佐分利信。
ヒロシの元担任が山本圭。

脚本が、音羽信子のご主人、新藤兼人。

妹の恋人が、その姉を殺害し
妹は、恋人が殺人犯であり、更に被害者遺族という立場になり
そして、彼女のお腹の中には、犯人の子供が宿っている。

そんな中、淡々と裁判は進んでいく。
時に、被害者の遺族に、敢えて無神経な質問をし
証人の証言にねちねちと質問を繰り返し、怒らせる。

そして、裁判は淡々と進んでいく。
ドキドキも、ハラハラもありません。

半分以上が裁判の場面なのですが、カメラは、時に傍聴人の位置から、時に裁判官の位置からと
時々目線を変えながら、観る側が、まるで法廷にいるかのように、写す位置を変えていきます。
だから、目が離せない。聞き漏らせない。

ドキドキもハラハラも無いけれど、どんどん惹き付けられてしまうのです。

とにかく、面白いです。