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亜鉛の働き2

2012-07-22 18:20:59 | 栄養・健康

亜鉛は、細胞の分解酵素に働きに関係していると書きましたが、他にも様々な酵素を活性化させています。

●細胞の材料アミノ酸
新陳代謝とは、細胞が生まれ変わることであり、新しい細胞はDNAの設計図に基づいて集められるアミノ酸によって合成される。
我々は、アミノ酸を食事からタンパク質という形で摂るが、この段階のタンパク質はアミノ酸がいくつもくっついた状態。これを身体に吸収するには、アミノ酸 を1つ1つに分解する必要がある。その時、働くのがタンパク質分解酵素。このときタンパク質を支えているのは亜鉛。タンパク質分解酵素が働くためには亜鉛は必要不可欠。いくら食事によってタンパク質を摂り入れても、亜鉛がなければタンパク質分解酵素は働かずタンパク質の分解は行われない。つまり細胞を作る ための材料であるアミノ酸は手に入らない。
この様な亜鉛不足が続くと我々が生きていく上で身体の中で常に行っている細胞の分解とタンパク質の分解が止まってしまい結果、発育障害や免疫不全、運動失調を引き起こしてしまう。
●活性酸素に対抗
体内でさまざまな変化を起こし、ガン、心臓病、脳卒中動脈硬化、糖尿病、白内障、老人性痴呆症、肝炎などありとあらゆる病気を引き起こすと言われている活性酸素(スーパーオキサイド)を消し去る酵素にSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)というのがあるが、このSODを働かせるためにセレン・マンガン・ 銅とともに亜鉛が必要。亜鉛以外は、欠乏することがあまりないので、SODの働きには結局亜鉛が重要。
●胃酸の活性酵素
虚弱体質の人の多くは、胃の働きが充分でないために、亜鉛不足の悪循環におちいっている。胃酸(塩酸)は亜鉛によって活性化される酵素が働いて、胃の粘膜で合成される。胃酸が充分にあり、その酸性の度合いが強いと食物中のミネラルがイオン化し、腸にいった時に吸収されやすくなる。食物から入ってきた亜鉛も 一緒。もし、胃酸が弱いと亜鉛もイオン化されず、吸収が悪くなる。そうなると、胃酸も作れなくなる。この悪循環がつづくと虚弱体質になってしまう。特に40才すぎの女性の半数は無胃酸症かそれに近い状態といわれ、胃下垂の人などはこのタイプ。胃を強くすることが健康づくりのポイント。

亜鉛は他にも色々な機能を有しています。

●病気に対する抵抗力
人間の身体は風邪などのウイルスの侵入に対して免疫細胞が対抗するようになっているが、その抵抗のプロセスでT細胞と呼ばれる細胞がある役目を果たす。そして、このT細胞はグルタミンを材料にパワーアップする。
しかし、実はT細胞とグルタミンだけあってもダメ!そこにはT細胞にグルタミンを材料にするように指示を出すホルモンが必要となり、そのホルモンの核となるのが亜鉛。
●体内の有害物質を排出する
水俣病やイタイイタイ病、足尾鉱毒などの公害病を引き起こした水銀、カドニウム、銅などの金属物質を身体から排出するためにも亜鉛が必要。ヒ素の毒性は亜 鉛、セレンなどのミネラルによって抑えられる。カドミウムの毒性は亜鉛、銅、鉄、セレンが抑える。他にも鉛や水銀も亜鉛やセレンのミネラルが体内吸収を抑 制し、排出を促進。亜鉛は人間の体をきれいにしてくれる。実際、公害病の治療に亜鉛が使われて効果を現している。
●記憶力
物忘れが多くなる症状は、亜鉛不足が引き起こす弊害の1つ。
記憶を司るのは脳の中の海馬。その中で亜鉛は神経伝達物質に不可欠の物。突然亜鉛が不足すると、神経細胞の伝達も悪くなり記憶力の低下に繋がる。

全てにおいて重要な役割を持つ亜鉛。不足することは、つまり生命活動の危機を意味します。




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