a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

2012年12月7日 神戸市立好徳小学校

2012-12-10 00:01:04 | 旅公演


前日は四国を後に、神戸に移動。
午後から仕込。
学校に入るところが短い急坂で、
いよいよ半ばトラックの横づけをあきらめていたのだが、
まぁ、粘りに粘って、何とか中に入れることができました。
平日昼間なので、お手伝いはない。
なんだか、ちょっとさみしいな。
なんせ、文化庁公演シリーズ最終日だし。

体育館が小ぶりで、
児童数も少ないけど、
仕込んでいると、
まぁ、まるでブレヒトの芝居小屋みたいだなぁ、と。

担当の先生が打ち合わせの時に手ぶらできた。
「うちは、消極的な参加で…」
というのは残念だった。
先生参加もしないというので、それではやはり子どもたちにとって残念なので、
何とかキャンドルの部分だけでも、とお願いしたり、
終演後のバラシで、やはり交流したい旨を伝え、
何とか無理にお願いする。



開場時間になっても、
なかなか子どもたちが来なかったり、
チャイムがなったり…、
不安は多かったのだが、
リハーサルの子どもたちは、無邪気で、元気。
そうだ、届かせたい子どもたちが目の前にいる。
そのことを捕まえたいと思う。



そして、開演。
もちろん大人の事情はともかく、
子どもたちの反応はビビットで、
俳優たちの視線の先を、
いちいち追いかける。
その先には、何もないのに、
つい見て確認してしまう
「砂が光ってる」
とジョバンニとカンパネルラが舞台上でかがむと、
もう、立ち上がって覗き込む。





うたの参加も、大きな振りで、
大きな声で、
ほっとする。
うん、これだ。
このために、全てをかける意味があるのだ。
子どもたちの楽しんでる姿がある、
そういうことだ。



先生たちのキャンドルサービスだって、
ものすごくあたたかく会場を照らしていた。
LIVEな空間のなせる技だ。



鳥撮りの手の先を、
その舞台仕掛けに踊りためを見せる。
やたぁ!!



終演後は、
5,6年生が手伝ってくれました。
水流ちゃんが、なじんじゃって、なじんじゃって、
どっちが小学生がわからない、
っていう男の子と、なんだか語り合ってましたが…。



入口の坂も、
苦労しながら、何とか突破。
文化庁公演シリーズ終了です。
きっと、多くの子どもたちにとって、
印象深い公演になったのでは、
と思います。
そういう手ごたえを感じるツアーとなりました。

旅班は、年内数ステージ学校公演をして、
クリスマス公演まで、上演が続きます。

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東京演劇アンサンブル 第30回クリスマス公演
銀河鉄道の夜

作=宮沢賢治
脚本・演出=広渡常敏
音楽=林光

2012年
12/21 金 AM貸切
12/22 土 14:00
12/23 日 14:00 ※
12/24 月 14:00
12/25 火 19:00
※アフタートーク http://www.tee.co.jp/stage-shoukai-image/ginga/after-talk.html

ブレヒトの芝居小屋
全席自由
料金  当日=4,500円 一般3,800円 学生3,000円
前売  劇団事務所03-3920-5232 http://www.tee.co.jp/ticket-web2.html (PC)
 http://www.tee.co.jp/tee-mobile-webticket.html (携帯)
コメント
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