a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

a letter from 『送りの夏』vol.11

2023-03-12 11:00:43 | 劇団員リレートーク
こんにちは。
麻美の母・晴美を演じる奈須弘子です。

私たちの劇団では芝居の稽古をしながら同時に大道具、小道具、衣裳などなど、
係にわかれて道具を作っていくのですが、今回私は衣裳係です。

そして今回の公演で衣裳プランナーを務めるのは、清野佳苗さんです!
彼女は東京演劇アンサンブルの元女優さんで、私の一期先輩です。
出会った時、劇団付属の俳優教室の二年生でしたが、当時から劇団員か!?と思うほどの貫禄がありました。
面倒見がよくアネゴ肌気質のせいか、いつからか後輩から姉さん(姐さん?)と呼ばれていました。

『送りの夏』というからには、やはり季節は夏!
まず素材を揃えるのに、今はネットで買い物できますが写真と実物では色味なども大きく違い、
夏だったら沢山店頭に並んでるのにねぇ…と、衣裳班では口を揃えて、何度も言いました(笑}

劇団にいた頃、着物の早替えの細工を一緒に試行錯誤を繰り返して作りましたが、
今回同じ作業をした時には、あっという間にできちゃいました。
一緒に舞台に立っていた時のことを懐かしく思い出しながら、
彼女がアンサンブルを巣立ってから経験してきた衣裳としての仕事、
人生を想像しながら、
相変わらず気が回らず裁縫が不得手な私は面倒をかけながら、
またこうして一緒に仕事ができたことを嬉しく思いながら、
芝居と衣裳を創ってきました。

今回の作品は登場人物のエピソードが具体的に描かれていない分、
役者の内実がより重要と思います。
舞台上では語られない内実をどうにじみ出せるか、
清野佳苗の衣裳とともに人物を生かしていけるよう、
残りの稽古を大切に励み、まもなく! 開花させたいと思います。


こちらは劇団での作業が終わり、これから帰宅の佳苗ちゃんです。



衣裳は本番でのお楽しみ、ぜひご覧になりに来て下さい!!


奈須弘子


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東京演劇アンサンブル公演

送りの夏

作=三崎亜記『バスジャック』(集英社文庫刊)より
脚本=西上寛樹
演出=三木元太

2023
3/17 Fri 19:00
3/18 Sat 14:00/19:00★
3/19 Sun 14:00
3/20 Mon 19:00
3/21 Tue 14:00
すみだパークシアター倉

全席自由
前売一般3800円 前売U30 3000円
★=Low Price Day 2500円
当日4500円

staff
音楽/中野亮輔(青年座)
舞台美術/三木元太
振付/明樹由佳
衣裳/清野佳苗
音響/島猛
照明/真壁知恵子
宣伝美術/奥秋圭
舞台監督/雨宮大夢
制作/太田昭 小森明子

cast
徳永麻美/永野愛理
徳永晴美/奈須弘子
徳永康之/和田響き
幸村幸一/永濱渉
辻原弘一/小田勇輔
辻原美智/山﨑智子
種村義一/浅井純彦
山下啓太/雨宮大夢
黒田蒼哲/公家義徳
ご近所1/志賀澤子
ご近所2/真野季節

公演詳細、チケットのお申し込みはHPにて

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