a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

壱岐市立鯨伏小学校

2010-11-20 07:46:04 | 旅公演
11月18日―19日

文化庁公演がスタート。
だいたい旅の始まりというものは、
いろいろ起こるものなのだが、
さっそく…。
大阪南港から新門司に着いた後、
動かなくなった2tトラック……。
結局修理のため、遅れることになる。
機材を積んでいるので、
仕込は吊り込み前まで、
ということなのだが、
高~~~い天井に悪戦苦闘。
なかなかヘビーな条件ではある。
結局宿の夕食ぎりぎりまでかかって前日仕込終了。

翌朝は、7時半から仕事の続き。
ここでも、なかなかトラブルが続き、
思うようにいかない。
それでも、たっぷり時間をとっていたおかげで、
なんとか開場前には無事終了となりました。

今日の公演は、
小学生80人、中学生40人で、保護者等入れたら150人くらい。
苦労した甲斐があって、
あたたかい客席に、
あたたかい舞台となった。
小学生たちの反応も、歌や口笛での参加も、
客席と舞台の垣根を感じないものだった。
ラストのシーンで中学生が、
ずっとうつむき加減で見ていた中学生が、
急に背中をしゃんとのばして凝視していた。
そう話してくれたのは、広島からわざわざ見に来てくれたお客さん。

その年齢に応じて、
思うことは様々だろうと思う。
終演後のあいさつで、シンプルに感動を伝えてくれた代表の子も、
熱心にバラシを手伝ってくれた中学生も、
楽屋のおじいさんに握手を求めに走った小学生も、
みんな、それぞれ心動かされる舞台となったようだ。

校長先生から、
ふだん不登校気味の子が、
この日も気乗りしないまま参加したが、
歌うところではみんなと一緒に一生懸命歌っていた、
とのこと。
そういうことも、
演劇なら起こりうる感動だなぁ、と。
公演直前に舞台監督が変わったり、
下見では気付かなかった体育館の条件が出てきたり、
2tが着かなかったりと、
苦労に苦労して仕込んだ体育館。
無事公演初日終了。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする