Teddy+tのソルトスプリング島便り

バンクーバーからソルトスプリング島に引っ越しました。
島の風景を主にUPしていきます。

今日のサンドイッチは。

2007年06月12日 | Weblog
今日のサンドイッチは,卵サンド。
シンプルに卵をマヨネーズであえてトーストに挿んだだけの手抜きサンドです。
私だけだったら、これにレタスとピクルスの薄切りを挿むけど
Gはピクルスが苦手なので(それも薄切りの)卵だけです。
飲み物はいつもコーヒーなのですが
今日は,久しぶりに
”ハワイアンカクテル”というフルーツテイーにして見ました。
ピーチとマンゴーのフレイバーに
ドライのパイナップル、パパイヤ、マンゴー、レモンピールを刻んだものが
入っています。
近くにsteeps tea loungeというお茶やさんがありすごくたくさんの
種類のお茶を売っていて、そこでも飲めるようになっています。
このハワイアンカクテルはそこで買ったもの。

ここは私にとって、悲しい思い出の場所で、しばらく足が遠のいていたのですが
去年の暮れくらいから、やっと中に入れるようになりました。
それまでは外からちょっと眺めていただけで、入る気になれなかったし。
でも、まだいまだにテーブルに着いてお茶を飲むことが出来ない。
あの時のことを思い出して、きっと泣き出してしまうと思うから。
魂になって旅立つ前のKさんに最後に会った場所だったから。
いまだに、もう会えないということが信じられない。
周りの人も皆そうだと思う。あまりにも突然だったから。どうして?という思い。
2年前の春、私が日本に帰る前日にこのお茶屋さんで会って
いつものように馬鹿話をして笑っていた私達。一緒にいるとほんとに居心地が良くて
もし、お互いに、この人は男の人でとか、この人は女の人でという気持ちがほんの少しでも
芽生えていたら、恋愛に発展していたかもしれない。でも、それはありえなかった。
彼は私のことを好きだけど女の人には興味がなかったし、私は私で彼のことは好きだけど、外見は男の人だけど
男の人という意識はなくて、なんでも言い合える両性の親友みたいだったから。
会うといつも笑ってばかりいた記憶しか残っていない。
まじめな話も結構したのに、思い出すのは二人で思いっきりげらげら笑ってる場面だ。
ぐちゃぐちゃの顔で。今考えると、もしかしたら私達は前世で漫才のコンビだったのかもしれないとさえ
思ったりする。ほんとにぼけと突っ込みが絶妙だったし。
彼以外の人とはああいうふうにはなれない。それははっきりしてる。

私が日本に帰る前日に、あのお茶屋さんで話した最後の会話を一生忘れないだろう。
それが彼の死と関係あるのかないのか、もう今となってはどうでもいいことのように思う。
あの時は何度も何度も繰り返し考えて泣いたけど、時間はどんどん過ぎて
もう、彼は帰って来ないのだということはまぎれもない事実で
変えようのないことで、仕方のないことなのだ。
悲しいつらいという思いもあるけれど、もっとなんというか
何かがスコンっと抜けたような感じが強かった。心の中にきっちりとはまっていたものがいきなり
抜けたような感じ。

お茶屋さんから帰る時に車でうちまで送ってもらって
その時は、もう会えなくなるなんて思ってないから
ハグしたあとに、私が日本から帰って来たらまた会おうねって言った。
そして、前世占いに2人で行く約束をしたのに。

お供えのお花を持って行った時に、写真の中で笑ってるKさんを見て思わず笑ってしまった。
そして、”Kさん、こんなところで何してるのよ~”って言ってしまった。
そしたら、彼が”私も良くわかんないだよ~。なんでこんな所にいるのか~”って言ってる気がした。

悲しいことやつらいことは、ほんとは言葉にしたり書いたりしてしまった方が楽になるのかもしれない。
私はこういう胸の内を明かすことが苦手だし,とてもへたくそだと思う。
でも、今回はちょっとしたきっかけで、この思いはここに書いておこうと思った。
思いは時間が経つと忘れ去られしまって、なにを思ったのかわからなくなりそのまま消えて行くから。
そして、また奥深くにしまわれて、わけのわからないやるせない思いにかられるから
自分のためにこうして、書いておいた方がいいと思った。
今度思い返した時に,ここを見たら、自分はもう大丈夫かもという気がするかもしれないから。