雑感録

人は人を裁いてはいけない

 もう1年もたたないぐらいで裁判員制度が始まるらしい。
 私自身は一度も「裁判員制度をやりますよ」と告げられたことも「やろうと思ってますけど、どう思いますか」と問われたこともないのだが、世間的にはもう了承済みになっているのか、最近の話題は裁判員制度そのものよりも、いかにしたら裁判員を免除されるかに移っているようだ。
 まあ、確かにこの後すくなくとも20年くらいは「やっぱ裁判員制度やめます」なんてことはないだろうから、個人レベルでは実際に“赤紙”が来たらどうするか、というのが最大の問題になってくる。

 私の場合、むりやり理由をこじつければ免除されないこともないかなという気がするんだけど、できれば「拒否」させていただこうと思っている。
 そもそも、人が人を裁いてはいけない。
 人を裁けるものがいるとすれば、それは天だけである(怨恨なき殺人と強姦だけは即座に極刑に処してよろしい)。
 とはいえ、そんなことを言っていては社会が成り立たなくなるので、一生懸命勉強した知識が豊かで崇高な人たちに裁判をお任せしているのである。
 そういう大変な仕事を引き受けてくださっている人たちには、税金から高い給料を出してもらっても何も文句はない。
 煙草の値段を500円にするだの1000円にするだの弱者から搾取的な税制案が出てるらしいが、私はがんばって煙草をやめずに税金を払い続けるので、その税金はぜひ裁判官のみなさんに差し上げてほしいものだ。

 だいたい裁判員だ陪審員だの類似した裁判制度の弊害は、諸外国の例を見れば明らか(って、ニュースや映画で見た程度の知識だけど)。
 特にアメリカなんか、国はひとりよがりの正義をふりかざし、個人は銃を持って我が身を守り、事が起こればすぐ訴訟を起こす国民性なればこそなのであって、まだまだ事なかれ主義の心優しい日本人に裁判員制度が向いているとはとても思えないのだが。

 そういう訳で、裁判員制度が始まって「裁判員を拒否」なんてニュースが流れたら、「バカな事をほざいてたヤツが本当にバカやりやがった」と思ってください(ニュースにもならないようならやっても意味ないか)。
 でも、生活もあるしな…。バカを貫けるほど根性ないしな…。
 所詮、小市民にはブログでほざく程度が関の山?

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