最近のラーメン系のブログの勢いには凄まじいものがある。
新店を見つけるや、たちまち食べてきて、感想をUP。表現力も豊かで、“デフォルト”だの“滋味系”だのといった、わかるようでよくわからない専門用語も飛び交っている。
何より感心するのは、出された料理を食べる前に写真に撮るという、その行為。私みたいな小心者は、まわりの目が気になって、とても真似できるものではない。
まあ、ここまで隆盛になったのは、誰でも気軽に食べれて気軽に評価できるラーメンだからこそであって、さすがに寿司専門のブログやステーキ系ブログなんてのは、未だにお目にかかったことはない。
ところで、たいていのブログでは、それがツウとして当たり前であるかのごとく、まずはスープを啜ることから始まっている。
まあ、普通のラーメン屋では麺は製麺所から仕入れているので、オリジナリティを求めるならスープというのはわかる。しかし、である。本来、スープは麺を美味しく食べさせるためのものなので、ラーメンとしての評価を下すなら、スープに浸った麺から食べるべきではないのか? それに、麺とのバランスを考えて作ってあるのなら、スープはそれ単独では味が濃いはずである。
人の食べ方に難癖つけるつもりはないのだが、どれもこれも右にならえ的にスープから、というのはいかがなものだろう。
ちなみに、聞くところによると、「当店のラーメンはスープからお飲みください」とかいう貼り紙があって、従わないと追い出される店があるという。
礼を失せぬ限り、食べ方は自由。客にそんな押しつけをするなんて、客商売としては言語道断!と思ったが、そこは看板も出さず、フラリと入ってくる客などいないらしいので、ま、いいか。
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