なんでも火と氷と超債務超過の国・アイスランドでもレコーディングしたらしい。
北欧好きもそこまでいったか。
医者に限った話ではないが、最近はなんだかよく分からないことの原因はたいがいストレスといこになるそうな。
しかし、そのストレスの原因は何かということまで言及されることは、あまりない。
確かにストレスってのは便利な言葉には違いないが、便利な分、実際のところストレスとはいったいなんなのかよく分からない。
とある精神科医のサイトによると、
(前略)
ここではストレッサーという言葉と、ストレスという言葉が用いられています。日本で使われているストレスという用語にはこの両方の意味、つまり、ストレッサーと、それによって生じるストレスという両方の意味を含んでいます。このことにより、これらの用語の用いられ方に混乱があります。
(後略)
ということなんだと。
以前よく買ってた4コマ雑誌『まんがくらぶ』(面白い連載がだんだんなくなって、今はあまり買わなくなった)に内田春菊の『ストレッサーズ』という連載があって、中身は読んでないのであんまり知らないんだけど、ストレッサーってのはストレスを抱えている人のことかと勝手に思いこんでたら、どうも違ったようだ。
仕方がないので、ストレスを抱える人のことは勝手にストレシストとでも呼ばせていただきましょう(勝手すぎないか?)。
それにしても、個人的には最近ストレスを感じることが少なくなった。
たぶん、若くてセンシティブだったころはストレッサーだったものを、今はストレッサーとして認識しなくなったんだろう。
ストレスを解消するにはストレッサーを排除するに越したことはない。
ストレッサーが消えてなくなるもんでなければ、それをストレッサーと感じなければいい訳だ(化学的、生理的ストレッサーの場合はそうもいかないが、この場合ストレスというより病気として認知されてるので、病院に行けば治療してもらえる)。
いわゆる現代社会というものの中ではそう簡単にいくもではないんだろうけど、悪いことを誰だ彼だ世間だ社会だ政治だと他者のせいにしているうちは、不満はいつまでたってもなくらない。
自分に関わるすべてのことは自分に起因するんだからしゃあないやん、よくなるのも悪くなるのも自分の肚ひとつ、と思って無責任に受け入れれば、たいてのことは大したことではなくなってしまうものよ。
そんなこと言う割には世の中のことにケチばっかりつけてるじゃないかとお思いかもしれないけれど、実はさにあらず。
ある意味諦観からくるものであり、逆に
如何なる場合にも絶望せず、決して現実を軽蔑せず、与えられた範囲で常に最善を尽くす(中略)常に後世の人に見られていることを意識している(後略)(中島敦『弟子』より引用)
という孔子の如き超時代的使命感によるものでもあるのだ(えへん)。
ちなみに、酒飲んだりカラオケ行ったりする「ストレス発散」という手もあるが、これは心理学でいうところの防衛機制の一種で、根本的な解決にはならない。
似たような防衛機制に「昇華」というのがあって、やりたい盛りの性少年もとい青少年にスポーツなどをさせて別のはけ口を与えようというものだったと思うけど、スポーツしている間はともかく、それが終われば相変わらずモンモンとしてることには変わりがない(小人が不善しないよう閑居させないという効果はあるかもしれないが、昨今の大学体育会系の不祥事を考えれば、スポーツ仲間のごつい連中が徒党を組んで悪さをする分、かえってキケンなのかも)。
おまけに、ストレス発散につきあわされる方にとっては、ストレシスト本人がストレッサーになる可能性が高いので、よっぽど親しい相手でない限りストレス発散には誘わない方がよろしい。
いずれにせよ、もっともタチの悪いストレッサーは、実は世にはびこるストレシストたちなのだ。
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