青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

桜ほころぶ月崎で

2018年03月29日 22時24分54秒 | 小湊鐡道

(房総っ子のおもてなし@月崎駅)

野田っぽりで9A列車を撮影した後は、月崎駅まで移動して来ました。今すぐにでも桜が咲きそうな暖かな日差し降り注ぐ月崎駅ですが、駅の手前の保線小屋の裏を地元の方々が何やら土木工事。見たところ簡単なアスレチックのような遊具を作っているようですねえ。「ちょっと一休みしましょう!」というボランティアのリーダーの方の声がして、ほどなくしてやって来たのが18A列車。手を休めたのは乗客へ手を振ってのお出迎えのためだった様子。過疎化が叫ばれて久しい房総半島内陸部ですが、トロッコ列車の運行を契機に「人を呼べるコンテンツ」としての小湊鉄道への認識が醸成されて来たのでしょうか、地元の方々の活動が活発です。野田っぽりのみならず、里山の景観の保持と細かい沿線の整備と観光客へのおもてなし、数々のホスピタリティには本当に頭が下がります。


地球の磁場が今とは逆だった時代の地層、「チバニアン」という言葉で話題になった磁場逆転層の最寄り駅がこの月崎駅。駅の周辺には幟も立てられて観光客の呼び込みに躍起。駅にはレンタサイクルも用意されており、観光の拠点としてささやかながら整備されています。行楽期は駅員の方も配置されるようになりました。ほころびかけた桜の脇を、紫煙をたなびかせて出発していく18A列車。初老の駅員氏がやはり手を振ってお見送り。正直、一昔前の小湊の駅員氏の態度からは考えられない(笑)。基本的に小湊って労組が京成と同じなんで、色々荒っぽかったイメージがある。まあ、一昔前の駅員の態度なんて国鉄のみならずどこもそう褒められたもんじゃなかったのはご承知の通りですが、特に千葉は、ね(笑)。

ちなみに、小湊のキハの尾灯に付ける片目の反射板みたいなのが好きです。正式名称知らんけど。
それこそ昭和の時代、非電化ディーゼルの私鉄の車両は、みんな尾灯の点灯はせずにこの片目の反射板付けてましたよね。
今でも使ってるのって小湊くらいのもんじゃないかなあ。
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