青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

草を刈れ カニもハサミを 振り上げて。

2022年09月30日 17時00分00秒 | 京都丹後鉄道(丹鉄)

(穏やかな入り江にて@久美浜湾)

少し涼やかな風が吹き始めた夕方、久美浜湾を一周する県道を走る。久美浜湾は、湾と言えども細い細い水路で日本海と繋がっているだけの潟湖(せきこ)。汽水域の波穏やかな湖面を水面すれすれまで降りて行けば、養殖のカキの筏が並ぶ風景を見る事が出来ます。このカキ筏が久美浜湾の名物で、道路沿いには「久美浜のカキ」だの「津居山のカニ」だの景気良い文字を並べた民宿が並んでいますが、何となく時間が悪いのかシーズンが外れているのか寂しい雰囲気でしたね。

夕方が近付いて、空は雲に覆われ露出が乏しくなってきました。久美浜にある温泉でひと汗流した後は、木津温泉の駅近くではしだて8号をゲット。撮影地を探しているうちに時間切れになってしまったような感じで何の変哲もない構図になってしまった。って言うか、丹鉄沿線は予算も人員も厳しいのか除草がほとんどなされておらず、目星をつけていた撮影地が悉くツル系の植物のマント群落で覆われておるんですよねえ。よって、あまり撮影する場所がないというのはあったんだよな。

特に峰山より先は線路際のブッシュがまあ深いこと深いこと。撮影する場所がないので、勢い撮影場所は草が生えていない鉄橋みたいな場所ばかりになってしまう。久美浜湾に流れ込む川上谷川の土手沿いをぽつぽつと歩いて行くと、草むらの上でカニに遭遇。ハサミを振り回されて威嚇されながらほぼ海抜2~3m程度の低湿地帯に三脚を立てると、澱んだ水にその姿を映して、西舞鶴行きが走り去って行きました。


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