青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

岩峅寺、満ち足りた時は流れ。

2022年03月10日 17時00分00秒 | 富山地方鉄道

(ある冬の日@岩峅寺駅)

岩峅寺、ある冬の日。上滝線のホームから続く、古びてはいても頑丈そうな雪囲いの通路。地鉄の駅舎、好きな人は本当に刺さるけど、三つ挙げろと言われたら岩峅寺、昔の寺田、東三日市、経田、横江、上堀、西魚津、浜加積あたりですか。三つじゃないじゃん。

雪に埋もれるレッドアローと、融雪用の水がさわさわと流れるホーム。水溜まりに映り込む青空。個人的には、被写体としての岩峅寺と寺田は、地鉄の駅の中でも別格のチート感がある。置かれているストラクチャーの全てに味わいがあって、撮る方が上手くなったと勘違いするんだよね(笑)。

岩峅寺点描。静かな駅で、物憂げに折り返しの時間を待っている60形。今年の冬は、雪害対策に忙しかったであろう。ポイントのスプリンクラーと機械式除雪車が、冬季間の線路の安全を守る。

誰かが付けた、雪のあしあと・・・これが溶けたら、富山の街に春が来る。そんな駅で、宛もなくカメラを片手に持ちながら、静謐な時間はゆるやかに流れて行く。訪れる毎に地鉄の匂いと手触りが濃厚に伝わって来るのが岩峅寺の駅の魅力。相変わらずいい時間の過ごせる駅である。

コメント
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