青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

’2006 雑誌バトル・ロワイアル No.3

2006年01月22日 05時39分31秒 | 日常
「月刊囲碁2月号」
(誠文堂新光社 特別定価890円)

雑誌バトロワ3回目。
今週は忙しくて更新遅くなってしまった…

で、囲碁です。
この雑誌バトロワ、自分の興味のあるなしはともかく、このように文章に起こす作業というのが非常に大変(と言うかどう書いていいか分からない)。しかし、今回の「月刊囲碁」はなかなか面白かった。「棋力アップを約束する雑誌」ですぜw。ピストンとかシリンダーを変えるだけじゃないんだなと(笑)。

正直囲碁の詳しいルールなんか全然分からない私が、何にまず驚いたかと言うとそれはこの雑誌の「熱さ」。コーナータイトルからして「新鋭プロvsアマ強豪 打込み12番勝負」「21世紀への提言」「詰碁・ホップステップジャンプ」「眼からウロコ ザ・手筋」「今週の新手と新型」「なぜそう打つ なぜそうなる」…なんか名勝負数え歌っぽいのから経済誌のような提言、死語、「ザ・手筋」に至ってはダイソーじゃないんだからって感じ(笑)。
いちいち全コーナーに突っ込みを入れていたら長くて終わらないので、激闘の「新鋭プロvsアマ強豪 打込み12番勝負」を中心に語ってみようか…

誌面トップを飾るこの12番勝負、アマの腕達者が新鋭プロに勝負を挑む対局の2回目。対戦はプロの謝依旻二段(読み方はシェ・イミンさんだそうです)に三浦浩さん(コミ3目半)。「コミ3目半って何?」と言う感じなのだが、要するにプロアマ戦なのでこの戦いはハンデ戦になっている様子。
誌面によると「第2戦に登場するのは三浦浩さん。第一戦の平岡聡さんに続いてアマ軍は惜しみなくエースを投入する」写真ではどう見てもタバコ屋の番台に座ってるのが一番似合いそうに見えるこのオッサン、エースらしいw。エース継投…松坂→上原みたいなもんか。
つか第1戦はその松坂=平岡さんにプロが撃破されてるらしい(笑)。
プロしっかり汁w

囲碁の対局は場面ごとに「譜(ふ)」と言うくくりに分かれていて、誌面は物語で言えば場面転換の段落分けのような形でその激闘を綴っているのだが、ゲームセットまでのその「譜」の流れをタイトルでまず見てみよう。

第1譜 16歳の新鋭女流登場
第2譜 まず白が走る
第3譜 黒、盛り返す
第4譜 重い発想
第5譜 無事しのいだが
第6譜 三浦さん、決め損なう
第7譜 白チャンス
第8譜 白の勝ちが見えたが…
第9譜 混沌
第10譜 最大の後悔
第11譜 黒も決め手を逃す
第12譜 アマ、連勝

何この新世紀エヴァンゲリオン(笑)。

内容に関しては全然分からんが、「三浦さん、決め損なう」のくだりでは読者のアマ囲碁ラー(そんな言葉あるんか)が全員「見裏氏ね!」とか「プギャー(AA略)」とか「ま た 三 浦 か」とか言ってたんだろうなあ(笑)。言ってねーよw
私はページめくって「あー三浦カワイソスww」とか思いながら爆笑したのだが。
まあ、このプロの方(謝二段)、譜タイトルにもある通りまだ16歳。エヴァで言えばアスカみたいなもんだろ。解説の黄孟正八段も「今年は何かをやってくれそう」な伸び盛りの若手を、タバコ屋の縁台でいにしえの昔から打ち続けて来た三浦さんが熟練テクで撃破したと。
譜面に散らかる黒黒白白を見ても、何が勝ちなのかさっぱり分からなかったのだが、結構な接戦だったらしい。杉本清調にすると「内か~内か~わずかに外か~」くらいの接戦と理解しましたがw

敗因は「白(謝プロ)14にツガずに黒(タバコ屋三浦)15とアテたのがミソ」だったらしい。「その後の黒17でしっぽが落ちると言う仕組みが決め手」となった…らしいのだが…(笑)。
専門用語は分かっていると言う前提で書かれているので、例えば「白48と受けてしまうと黒の言い分が通っています。あいさつせず白はヒラいておくべきだった。ものすごく大きなヒラキヅメです」ってさらっと書かれても困る(笑)。挨拶したら言い分が通ってしまうから挨拶せずにヒラけ…この場面で黒に勝負を申し込まれても、受けたらまずいから交わしとかなきゃいけないって事か?何となく分からなくもないんだが…マージャンで言う回し打ちみたいなもんなんだろうか。

囲碁と言うのは、「プロ」のあるジャンルである事から見ても分かるとおり、趣味の面でも実益の面でも強くなる事のステータスは結構計り知れないものがあるみたいですね。この業界ではたぶん最高位の「本因坊リーグ戦」って賞金3,200万円って知ってました?これがリーグ戦の総賞金なのか1着取り分なのかは分からんが。産経新聞のトーナメントが1,400万円、富士通杯が1,500万円、女流名人戦が510万円…結構出してるなあと思いましたけど。

ともあれ12番勝負でプロ連敗スタート(笑)。次はいよいよ互先らしい。
以後、次号(笑)。

おあとがよろしいようで。
コメント
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