フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

狼と牙

2016-12-08 07:08:54 | Weblog

あの1970年代に連続爆破事件を起こした「東アジア反日武装戦線」の狼とか牙とか言った連中は今頃どうしているのだろう。ふとそんなことを東映の仁侠映画がCSで再放送されてるのを見て思った。安藤昇が「ヤッパ振り回すよりまともに生きる方が難しいんだぜ」というセリフがきっかけかな。たしか彼らは窮民救済で立ち上がった坊ちゃん嬢ちゃん達だった。根が自分勝手だから人の命なんか知るかみたいな幼稚な考えで自分にとって都合の良いことだけを考えて突っ走った。迷惑だよね。坊ちゃん嬢ちゃんは昔から迷惑な存在以外の何者でもないもの。一度逮捕されたけど主犯格の一人と女二人はハイジャック犯か人質事件かのせいで「人命は地球よりも重い」と言った首相が世に放ったんだっけ。爆破も自爆も日本がお手本という今のテロ事件を見ると彼らを世界に放った首相の責任は重いよな。もう本人は退職金をたんまりもらって死んで知らん顔なんだが日本ってこのころから長いスパンで物事を考えられなくなったのかな。今のカジノもそうだけど。カジノ焼け太りだけを夢見てる。それはともかく、狼も牙も生きていたらもう70過ぎの爺さん婆さんだ。彼らの胸に去来するものは何だろう。殺された遺族は彼らを許さない。人の憎悪を背負って死んでいくのかな。彼らの闘いって何だったんだろう。意味もないことに燃えるのは勝手なことではあるけれど。「歯が悪くてね」とか「腰が痛くてね」とか「ボケちまって」とか普通の老人をやってるのは許されないよね狼とか牙とかのネーミングに時代の雰囲気は感じるけど。ただそれだけ。時代と政治に飲み込まれないよう気を付けよう。「和をもって尊しとなす」この言葉の意味は重い。

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