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首相の資質と条件とは?◆チャーチルとサッチャーから

2010-01-29 10:37:35 | 日記
こんにちは。
週末と月末いかがお過ごしでしょうか?


今週ずっと紹介しているイギリスの首相
チャーチルのエピソードからラストいきます。


◆私は元に戻るけど、あなたは・・


酒好きのチャーチルはあるとき
二日酔いの状態でふらふらになって
議場に出てきました。

ある女性議員が彼に注意をしました。

あなたは
ひどくお酒に酔った顔
でございますのね!


チャーチルはすかさず言い返しました。


あなたこそ
ひどく不細工な顔
でございますのね!

「私の酔い」は明日になったら
普通に戻りますがね

→「あなたの顔」は明日になっても・・


「酔っている間の発言は記憶が無いので無礼講」
という意味では参考になります。

一般的にこの話法の真似はしないほうが安全です。



さて、イギリス初の女性首相となったサッチャー
はチャーチルとは対照的に厳格な性格です。


◆私は首相である、それ以上なにが?


首相に選ばれた直後、ある記者がサッチャーに
質問しました。


イギリス初の女性首相になられるご感想を一言!


サッチャーは一言だけ

私は首相です。それ以上は何もありません。


私は首相という役割・職責を担うポジションである。
その仕事において男女の性別の差異は無関係である。


サッチャーはチャーチルのようなユーモアではなくて
首相の役割という「客観的な事実」で切り返しました。



◆雌雄のライオンは教養と思考訓練を欠かさず・・


チャーチルとサッチャー
男性と女性
まるで正反対の対応。

ですが私は
2人の政治家に共通して見られる

「とっさの時に、どのような反応や切り替えしができるか」

に注目しています。

つまり政治家にとっては特に
蓄積された教養や思考訓練こそ武器なのです。

たとえ政治家には ならなくても
人生のいろんな場面でリーダーシップを取ろうとしたら
こういう武器は欠かせないなあと思うのです。


◆常に先を見て、事前準備をしておく


チャーチルはいろんな場面で
(たとえ酒に酔っていても
相手の話にユーモアで瞬時に切り返しができました。

これは普段から
彼が訓練して鍛えていたからできるのです。

もともと彼は数々の名演説をすべて事前に
「自分で原稿を書いて」
準備万端で挑んでいました。

最近の大統領や首相のように
スピーチライターに任せてはいません。


サッチャーの場合も

社会的な女性への偏見に対してくるであろう
質問を予想し、きちんと想定していたから
客観的な事実で切り替えしができました。


◆この長期戦略こそ


サッチャーはイギリス政界で野党の頃から

自分たちが政権を取ったら
どのように国家を運営していくか

をずっと考えていました。

そのポイントは3つありました。

・イギリス経済の衰退を逆転させる(経済発展)
・すべての政策はコストを計算すること(公共支出の見直し)
・すべての政策が継続的であること(長期戦略)

最初の二つは日本でもよく見られることですね
しかしなんといっても最後が一番重要です


すべての政策が継続的であること。



◆仕事は旗印を鮮明にしよう


サッチャーは保守党の政権として、在任中は
労働党と激しく議論を戦わせていました。

あるとき労働党の議論に対してこのように切り返しました。


あなたがた労働党の旗は赤旗でしょう。
われわれの旗はユニオンジャック(英国旗)です!

その主張はいったい
赤旗のためなのかユニオンジャックのためなのか?


政治家は国家のために仕事をするものだ。
あなた方の旗は何なのだ?





ここのブログテーマは あくまで
キャリアと人生の問題解決のヒント

政治議論ではありません。

チャーチルやサッチャーの態度から
いろいろなヒントを見つけられればいいかなと思います。


では






パワーアップの健康法!◆チャーチルとモントゴメリー将軍から

2010-01-28 16:48:33 | 日記
こんにちは。

一昨日、昨日とチャーチルの逸話を
紹介してます。

個人的に仕事で徹夜が続いて
頭が ぼ~っとしている
こともありまして

今日もまたチャーチルに登場してもらいます。


◆健全な健康優良体


イギリス陸軍の英雄、モントゴメリー将軍は
ある時チャーチルからお酒を勧められたとき
やんわりと拒否をして


私はお酒も飲みません。
葉巻も吸わないのです。

と言いました。


早寝早起きでもあった将軍は
お酒を勧められたときちょうど

就寝時間が近かったらしく
しつこく勧めてくるチャーチルに
イラついていたようです。


◆返す言葉は・・


酒も葉巻も嗜まないからこそ
私は
100%健康で
職務に精励できておるのです


無敵を誇るチャーチルは
すかさず言い返しました。


いいかね将軍


酒も葉巻も嗜んでいるからこそ
私は
200%健康で
職務に精励しておるのです



チャーチルは不健全でありながら
なぜだかモントゴメリー将軍と同様に
健康優良体でもありました。


◆健全な機転の利かせ方


どちらが本当に
いろんな意味で健全なのかはまったく意見が
分かれますね。

お酒も葉巻(たばこ)も度を越すと
体には良くないと思います。

ですが


チャーチルがこのように言うと
なんだかそちらが健康的なように
思えてしまいます。


相手の言葉を瞬時に捉えて切り返し
ただディベートするだけでは言葉の
喧嘩になってしまいます。

ここで重要なのは将軍と
首相との互いを認め合う意味で効果的な
ユーモアのコミュニケーション技術かと
思います。


◆健康的な こころの考え方


真面目すぎると窮屈ですよ。
(リラックマ的な発言)

相手をなごませて自分もほっとするような
ユーモアを
いつでも準備して言えるようにするために


面白き
ことの無き世を
おもしろく
(高杉晋作)


ではまた

大人の戦いは心理戦でいこう!◆チャーチルのユーモアから

2010-01-27 07:25:35 | 日記
こんにちは。

昨日紹介したチャーチルの逸話ですが
彼は「ウソのような本当」のエピソード
が盛りだくさんの人物です。

勉強法につづいて、今日は具体的な
戦い方(心理戦)のヒントになるかな


◆失敗作だ


ある時、イギリス海兵隊の小銃に
結露を防ぐ「ゴム製のカバー」
が取り付けられることになりました。


首相であるチャーチルのところに
箱に入った防具の試作品が届きました。


チャーチルは箱を一つづつ開封し
中のゴム製カバーを全部点検してから
責任者を呼びつけました。

・・・これは失敗作だな。


◆10.5インチはMサイズ


責任者
「いったいどこが悪いのでしょうか?」


ラベルが貼っていないじゃないか!

責任者
「ラベルですか??」


このゴム製品は10.5インチ(約26センチ)の銃身を
覆うんだろ?

Mサイズというラベルを
一つ一つに貼らなきゃだめだ!

「なぜなのでしょうか??」

どうしてもだ!


◆我々は大きい


この製品が敵(ドイツ軍のことです)に
見つかったときに

イギリス人には10.5インチがMサイズらしい

と見せ付けてやるんだ!


???


※ゴム製品を製造した会社は
コンドームで有名な会社でした。

!!!


チャーチルの本音は
こういうことを
言いたかったのでしょう。


我々の生存・生殖能力はすごいのだ
だから
君たちドイツに負ける訳がなかろう。

ようくサイズを比べてみやがれぃ


◆どんなものでも武器として使える


戦場というところでの戦いは
人間心理の駆け引きでもあるのです。

たかだか小銃用のゴム製品であっても
相手を凹ます心理的な武器に使えるものだよ。



オリンピックのようなスポーツの世界では
選手同士のこのような微妙な心理戦が
意外に勝負の鍵であったりします。



どんなものでも武器になるのだから
細心の注意を払って戦いを準備せよ。
それが大人の戦い方でもあるんだ。


ゴム製品のラベルに見出そうとするのが
チャーチル流儀です。


もちろん少し

大人のユーモアも漂います


ではまた


こんな受験の必勝法!◆チャーチルの入学試験の勉強から

2010-01-26 09:10:45 | 日記
こんにちは

来週は個人的に資格試験の受験日なのです。

もう一週間しかないので緊張しています。

受験生も就活生も多いこの時期。
直前の必勝法について参考になりましたらどうぞ




◆3回目の受験をするチャーチル


イギリスの首相を務めたチャーチルは、若いとき
陸軍のサンドハースト士官学校を受験しました。

1回目は落第2回目も落第

3回目に失敗すると受験機会が喪失となります


なんとかして合格したい。
しかし苦手科目がなかなか克服できないまま
時間だけが過ぎていきました。


こうなったら、奥の手だ。


過去2回の受験で覚えているのは
「地理の科目の配点が一番高い」

地理というのは大英帝国の領土に関する設問です。
地理が満点であれば合格ラインに近くなります。


◆思い切って賭けに出た!


地理の設問は、広大な領土の中から一箇所が出題されて
それについて答えるというもです。

全部覚えきれない

チャーチルは世界地図の中から大英帝国の領土を
全部切り抜いてシルクハットに投げ込み、クジを引くように
ひとつ取り出して、それだけを覚えようとしました。

出てきた領土はニュージーランド。


自分に陸軍士官の適性があり、能力があり、
合格することがイギリスのためになるものであれば
けっして不合格にはならないはずだ!

こんなイメージでいたようです。


◆試験当日の黒板


入学試験当日、担当者が黒板に問題を書き出しました。



地理:ニュージーランドの地図を書け




チャーチルによると
カジノで大勝した気分
だったようです。


地理では満点あとの科目はすれすれでした

3度目の受験でようやく陸軍士官学校に合格し
その後は首相として大英帝国を導きました。


◆強運は信じるものに降り注ぐ


チャーチルは決して無謀な賭けをしたのではないと思います。

・高得点の狙える分野に絞り込む勉強
・それで合格ラインをねらう方法

は有効に作用しました。

ただし勉強が苦手だったのでここで威力を発揮したものは
考え方の力だと思います。


私はかならず合格する。
合格することによって一番利益をえるのは
自分ではなくて偉大な大英帝国なのだから!

地理の問題を当てたのは偶然だったにせよ
その偶然を呼び込む才能はあったみたいです。



あくまで試験直前のメンタルな意識のあり方を
参考にしているだけですから、決してヤマを当てろ
という訳ではありません


ましてシルクハットの中に予想問題を入れて
ひとつだけ取り出して勉強するみたいな方法は
私は怖くてできませんが・・


チャーチルのような強運
LUCK OF THE DRAW

それは誰でも持ちうるものだと信じています。
さー元気よく勉強しましょう。

ではまた




沖縄の基地問題のヒント◆丹後田辺藩の砲台作りから

2010-01-25 11:05:21 | 日記
こんにちは。
先週アップした日米のクマキャラですが
クリントン長官と岡田外務大臣に見えて
しかたがありません。
(写真のリラックマは岡田大臣の顔つきに似てます)


日米の懸案事項である沖縄の基地問題
について、幕末のとある小藩の対応から
考えるヒントがあるように思います。

では今週もいきます。


◆丹後田辺藩3万5千石の苦悩


舞鶴湾に面した丹後田辺藩は3万5千石の小藩でした。
幕末の攘夷騒動のさなか、幕府から命令が来ました。

「外国船を打ち払うために砲台を作れ」


砲台を作るにはそれなりの技術と資金と労力がいります。
小藩の丹後田辺藩にとっては大変な負担です。
特に舞鶴湾は広大であることと地理的な重要性があるので
この幕命を拒むことは難しい。

もし幕命を拒めば藩は取り潰されてしまいます。


砲台作りの責任者が苦悩しているときに、長州藩の
大村益次郎がそっとアドバイスをしました。


◆画餅で時間を稼ぐのだ


大村益次郎のアドバイスです。


「砲台なんか作ったって外国侵略は防げない


旧式な大砲ではとても防衛はできないのだ。

砲台よりも実際に確実なのは
最新式の武器と訓練された軍事力である。
(日本が国家としてまとまることが重要なのだ)


しかしだからといって


幕命を拒むのは現実的ではない。
藩が取り潰されたら何を言っても無意味であろう。

そこで
藩が生き延びる戦略を考えるのだ。


「砲台を作っている準備(工事中)としておけば良い


竹と縄で工事中のように囲いをしておけば
工事中なのだからそれ以上幕府は追及してこない。

工事中にしておいて時間を稼いでいるうちに
また情勢も変化して幕府も態度を変えるであろう。
(幕府が倒れたら砲台を完成させなくてもいいのだ)


◆情勢の変化を見定める


丹後田辺藩は結局砲台を無理に作らずに済んだようですね。
大村益次郎のアドバイスは正解だったと思います。


幕命を拒むのは得策ではない
だから形式重視で画餅とする

時間を稼ぐうちに
そのうちに情勢は変化することもあるから


砲台を作るか作らぬか
それは戦術であり小手先のことだ。

戦略的に考えれば別の判断も可能となる。
戦術でいたずらに惑わされず
時間を耐えて情勢を見定めることが重要である。


沖縄の基地問題には深く立ち入りません。

ただ、丹後田辺藩は砲台築城を、工事中という形で
幕府からの難題を切り抜けました。

ここになにかヒントがあるかもしれません。


キャリアや人生の問題解決にも時として
時間をかけて状況変化を待ってみるのもいいかと思います。


それではまた