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沖縄の基地問題のヒント◆丹後田辺藩の砲台作りから

2010-01-25 11:05:21 | 日記
こんにちは。
先週アップした日米のクマキャラですが
クリントン長官と岡田外務大臣に見えて
しかたがありません。
(写真のリラックマは岡田大臣の顔つきに似てます)


日米の懸案事項である沖縄の基地問題
について、幕末のとある小藩の対応から
考えるヒントがあるように思います。

では今週もいきます。


◆丹後田辺藩3万5千石の苦悩


舞鶴湾に面した丹後田辺藩は3万5千石の小藩でした。
幕末の攘夷騒動のさなか、幕府から命令が来ました。

「外国船を打ち払うために砲台を作れ」


砲台を作るにはそれなりの技術と資金と労力がいります。
小藩の丹後田辺藩にとっては大変な負担です。
特に舞鶴湾は広大であることと地理的な重要性があるので
この幕命を拒むことは難しい。

もし幕命を拒めば藩は取り潰されてしまいます。


砲台作りの責任者が苦悩しているときに、長州藩の
大村益次郎がそっとアドバイスをしました。


◆画餅で時間を稼ぐのだ


大村益次郎のアドバイスです。


「砲台なんか作ったって外国侵略は防げない


旧式な大砲ではとても防衛はできないのだ。

砲台よりも実際に確実なのは
最新式の武器と訓練された軍事力である。
(日本が国家としてまとまることが重要なのだ)


しかしだからといって


幕命を拒むのは現実的ではない。
藩が取り潰されたら何を言っても無意味であろう。

そこで
藩が生き延びる戦略を考えるのだ。


「砲台を作っている準備(工事中)としておけば良い


竹と縄で工事中のように囲いをしておけば
工事中なのだからそれ以上幕府は追及してこない。

工事中にしておいて時間を稼いでいるうちに
また情勢も変化して幕府も態度を変えるであろう。
(幕府が倒れたら砲台を完成させなくてもいいのだ)


◆情勢の変化を見定める


丹後田辺藩は結局砲台を無理に作らずに済んだようですね。
大村益次郎のアドバイスは正解だったと思います。


幕命を拒むのは得策ではない
だから形式重視で画餅とする

時間を稼ぐうちに
そのうちに情勢は変化することもあるから


砲台を作るか作らぬか
それは戦術であり小手先のことだ。

戦略的に考えれば別の判断も可能となる。
戦術でいたずらに惑わされず
時間を耐えて情勢を見定めることが重要である。


沖縄の基地問題には深く立ち入りません。

ただ、丹後田辺藩は砲台築城を、工事中という形で
幕府からの難題を切り抜けました。

ここになにかヒントがあるかもしれません。


キャリアや人生の問題解決にも時として
時間をかけて状況変化を待ってみるのもいいかと思います。


それではまた