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2010年に寄せて◆御木本幸吉の気概から学ぼう◆

2010-01-04 11:02:23 | 日記
新年あけましておめでとうございます!

正月明けの今日から仕事始めということで
ブログも始めてまいります。

今年は寅年ですね。
寅といえば虎。
困難に立ち向かう勇気の象徴だと思います。


新年にふさわしく、伊勢神宮のお話からいきます♪

◆ある青年の痛恨のミス


明治21年、30歳の青年が伊勢神宮に参拝しました。
貧しくても夢と希望にあふれた青年は、お賽銭を投げ入れました。

2銭銅貨1枚を財布から取り出して投げたつもりが
間違えて50銭銀貨を投げ入れてしまいました。

当時の2銭は約60円、50銭は約1500円ですから
痛いものです。貧しい青年にはもう勇気しかありませんでした。


◆神様にウソはつけないからこそ


伊勢神宮の衛士に向かい、このように主張しました。

お賽銭を間違えて投げ入れてしまった。
2銭のつもりが50銭を投げ入れてしまった。
だから48銭は返還していただきたい。

衛士はこの無謀な依頼を当然拒否しました。
お賽銭のおつり要求というのは前代未聞です。
しかし青年はひるまず、堂々と主張を押し通しました。

自分は心から2銭をお賽銭として投げ入れたのだ。
間違えて余計に投げ入れて、惜しいと思ったお金を
そのままにしてしまえば神様への非礼になるであろう。

神様は、心から思ったことだけを承るものであろう。
今の自分の貧しい生活では2銭が精一杯のお賽銭なのだ。

いずれ自分が成功したら
相応のお賽銭を必ず献上いたします。

◆史上ただ一人お賽銭の返還に成功した男


あまりにしつこく粘る青年に根負けした衛士は、伊勢神宮で協議して
とうとう48銭を彼に返還しました。


伊勢神宮のお賽銭のおつりを返還要求したものは
彼をもってただ一人だろうと言われています。

神社の中の神社である伊勢神宮に向かい、しかも現在より皇室が尊ばれ
不敬罪にもなりうる危険を犯してまでお賽銭を返還させた彼の勇気は、
ただ自分の思いが正直であるという誠意のほとばしりでした。


彼はのちに人工真珠の養殖に成功し、真珠王として世界に名を成した
ミキモトパールの御木本幸吉です。


伊勢神宮の神様は、こういう男に48銭を返還して応援したのです。


だから、神社のお賽銭は個人の思いに相応の価値を込めたものであれば
1円でもいいんです。その分しっかりお返しをしていけばいいんです。

御木本幸吉の伝記は戦前は教科書にも掲載されて
多くの人に勇気を与えました。彼の人生はその意味で神様に
多くのお返しをしてきました。

いま改めて、彼の虎のような勇気に学んで寅年の誓いにしたいと思います。


では今年1年、よろしくお願いいたします☆